数年前、エルメスのスカーフ「グランプリ/ Le Grand Prix du Faubourg(ル・グラン・プリ・デュ・フォーブル)」と出会いました。
フランスのイラストレーター、ウーゴ・ガトーニ氏による作品で、2024年パリオリンピックの公式ポスターも手がけられた方です。
そのスカーフは、まるで夢のような都市のパレード。
空には靴のバルーン、街を歩く人々、動物たちの行列。
眺めているだけで、ページをめくるように物語が広がっていく気がいたしました。
長い間、クローゼットの奥で大切にしまっておりましたが、
ようやく新居の玄関にぴったりな場所が見つかり、額装することができました。
淡いミントグリーンの引き出しと、壁にかけた楕円のミラー。
その間にすっと収まるように飾ると、不思議なくらい空間に馴染んでくれました。
身に着けるものとしてではなく、暮らしの中に“絵”として取り入れること。
毎日目にするたびに、その色彩や構図が
少しだけ心を解きほぐしてくれるような気がいたします。
思っていたよりも、静かでした。
白い壁と家具のトーンに、すっと溶け込むように掛けられたスカーフは、
主張することなく、ただそこに“在る”という印象を残してくれます。
色があるのに、うるさくない。
デザインが細かいのに、どこか整って見える。
たぶんそれは、引き出しや壁紙との相性が、
自然に調和してくれているからかもしれません。
こうしてようやく、長く心の中で描いていた“ひとつの場所”が完成いたしました。
ふとした瞬間に、アートがそばにあるということ。
それだけで、今日という日が少しだけやさしく感じられるのです。
#エルメス
#エルメススカーフ
#カレ90
#エルメスのある暮らし
#額装インテリア
#アートと暮らす
#丁寧な暮らし
#玄関インテリア
#色彩のある暮らし
#ルミエの記録
#静かな時間
#日々の余白
#週末の楽しみ



