かなり長々と書き綴った蓼科旅行記・・・・・
もう終わりにするつもりだったが、実は最終日も、まっすぐ東京を目指したわけではなく、佐久ICから高速に乗る途中にある、伝統的英国式庭園という触れ込みの観光スポット「メアリーローズ英国庭園」に、(性懲りも無く?)寄ってきた。
http://www.mary-rose-garden.com/index.html

メアリーとは、「秘密の花園」の主人公にちなんでおり、英国で最も美しいと言われるシッシング・ハースト庭園をモデルに設計されたそうだ。
その前に訪ねたBARAKURAイングリッシュガーデンに比べると、全体の敷地面積が広いので、その分、庭園もレストランなどの設備も、内容的には充実していると思った。

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本場イギリスのシッシングハースト庭園は、ロンドン南郊にあり、まさに典型的「イングリッシュガーデン」の代表として有名だったので、滞英中は両親が訪ねてきた時などに連れて行った。
欲を言えば、薔薇満開の季節に訪れたかった・・・かも。例年にない暑さのためか、草木も花もひたすら炎天に耐えているように見えた。こんな日は、水遣り、大変なんだろうなぁと思った。


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昼食後のデザートとライムのハーブティー。

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蓼科にて現地調達した果物群。手前左側が、プルーン。楕円形のは珍しいと思った。手前右側は、白桃とネクタリンを交配させた「ワッサー」。真ん中奥は、洋梨のパートレット。

なかなか終わらない、蓼科回想・・・・・。これほど、時系列に書き連ねるつもりはなかったのだが、次の出来事は、やはり省くわけにはゆかないかなぁ・・・・・。

義母を見送ってから、帰り道。
メガストアというスーパーに寄って、夕食用に少し買い足す。前日の夕食の、夫お手製のリゾット(缶詰めの貝柱、トマト味)が、たっぷり2人前残っていたので。
コテージに戻り、片付けなどしていると、電話が鳴ったので、夫が出た。
「何か、お届け物だって」というので、何かしらね??と首をかしげていたら、玄関のブザーが鳴った。
私が出て行くと、コテージのフロント係の男性の姿が。手には大きな花束・・・。

「御主人から、奥様がお誕生日ということで、花束をお届けするようにと。」
えぇぇ???? あの、お誕生日、明日なんですけ・・・・・と、思わず口をついて出た。
「あっ、そうですか!」と、ニコニコ顔で屈託ないフロント係。ともあれ、どうも有難う!と笑顔で受け取る。

傍らの夫に、「お誕生日、明日よ。」と言うと、明後日帰るので、たった一日ではもったいないと思ったそうだ。
事実、義母が帰京する前の晩、私の誕生日のことは話題にのぼっていたので、夫も承知していたはず。つまり、夫は、花束を持ち帰らないという予測のもとに、1日早く届けさせたのだが、どう致しまして、しっかり持ち帰った(笑)。


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私の大好きなピンク色の花とラッピングのブーケ♪ 
記憶が定かではないのだが、たぶん結婚した当初は、お互いに誕生日のプレゼントを贈っていたような気もする・・・・。でもいつのまにか、お祝いするのは、子どもたちの誕生日だけになってしまって久しい。そんな中でのブーケのプレゼントは、本当に思いがけなくて、嬉しい。

・・・・・そういえば、その日の朝、ちょっと散歩に行ってくると言って、夫は出かけていった。
ここのコテージでは、その手のサービスを請け負っているの?と聞くと、そうではなくて、ちょうど町に出る用事があるので、花屋に手配して下さったのだそうだ。思わず、値段を聞く私は、やはり主婦か・・・?!
その値段は、東京でアレンジしてもらったら、とてもこのボリュームでは出来ないだろう、と思われるものだった。
ピンクの透かし百合の大輪の花をメインに、真っ赤な薔薇と白バラをあしらってある。
このまま持ち帰るか、或いはバラすか・・・・結局、解体すると収拾がつかなくなりそうだったので、束は解かないことにした。

何はともあれ、フレッシュなうちに「記念撮影」の嵐!!!
窓辺の椅子にそっと置いて、アングルを変え、ホワイトバランスや設定を変えて、デジカメでパチパチと撮影。ついでに、携帯でも、念押し撮影(?)。さっそく、携帯の待ちうけ画面に採用。
それから、ブーケの持ち主である私との集合写真を何枚か、夫に撮ってもらった。これだけ撮ったら、気が済むというものだ。
帰京する土曜日の朝まで、コテージのリビングダイニングの真ん中で、百合と薔薇が馥郁たる香りを振りまいて、存在感絶大のブーケであった・・・・・。

翌日、蓼科で終日過ごすのは最後、という日。午前中は、再びの長門牧場で、ソフトクリームを堪能、帰宅後の分も含めて、パンを買い求める。
午後は、マリーローランサン美術館へ。「世界唯一の専門美術館」なのだそうだ。私にとって、馴染みのある彼女の絵は、淡いピンクとか、くすんだ青、グレーなどのパステル調のものだが、黄色、緑、緋赤などの鮮やかな色使いの作品が印象的だった。
この美術館は、ホテルに併設されていて、ホテルの庭は、野外彫刻美術館、つまり彫刻公園にもなっている。きれいに刈り込まれた芝生に季節の花、橋のかかった人工池に噴水、さながら軽いハイキングコースのような、白樺の木立の繁った丘・・・・・そんな散策路に沿って、彫刻が点在する。覆いの無い空間に置かれた彫刻は、その周囲の風景全体を自分の背景としている。
ほとんどの作品は、邦人によるものだったが、ロダンとルノアールの作品が各々一点ずつ展示されていた。


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ロダンの作品、「岩の上のイヴ」。

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ルノアールの作品、「洗濯女」。


蓼科での滞在、全日程では長いという義母が3泊で帰るので、特急あずさに乗るのを送りがてら、下諏訪へ向かった。

諏訪大社下社秋宮の近くにある、諏訪湖オルゴール博物館「奏鳴館」を見学した。

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世界的シェアを誇るというS製作所の貴重なヴィンテージ物のコレクションが、大正浪漫の香りあふれる洋館に展示されている。1日に何度か、オルゴールの説明と実演が行なわれていて、私たちも見学した。オルゴールには、シリンダー式とディスク式があって・・・・・と説明してくれて、実際にオルゴールの演奏も聴かせてくれる。



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上部のヴァイオリン3台が、別々の旋律を奏でる、珍しいオルゴール。


面白かったのは、ストリートオルガン。映画やドラマの遊園地のシーンに登場する。箱の側面にハンドルがついていて、それを片手でぐるぐる廻すと、オルガンのメロディーが流れる。

簡単だと思うでしょう? それが意外と難しい。
「試しに、どなたかやってみますか?」との問いかけに、私も3人目にトライさせてもらったが・・・・・・

メロディーと同じテンポで廻すと、いびつで、間延びしたメロディーになってしまう。それに、ハンドルを押し下げる時の方が、上げるときよりも当然、スピードが速くなるので、均等なスピードで廻すように加減しなければならない。
つまり、曲のテンポを完全無視して、ある一定のテンポで、押し下げる時はゆるく、上げる時は素早くしないと、よどみないメロディーには聞こえないのだ。
むしろ、リズム感が邪魔をすると言っても過言ではない・・・・・ような気がする(笑)。
同じく、諏訪大社近くに、和菓子の老舗、新鶴本店がある。昔ながらの木枠にガラスの引き戸を開けて、店に入る。塩羊羹と生和菓子をいくつか買い求めた。塩羊羹は東京に持ち帰ったが、和菓子は、現地消費用でした!

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2時過ぎの特急に乗る義母のために、駅近くの蕎麦屋さんで昼食を摂ることにしたが、どの店が良いか、わからない。そこで、先ほどの新鶴本店の店員さんたちに聞いてみたら、駅前の登満寿屋(とますや)さんがお薦めだとのこと。

そして、行ってみると、本当に駅前のロータリーから、2,3軒目にあった。
言っては何だけど、かなり古い建物の、ごく普通のお蕎麦屋さん。中に入ると、お座敷席とテーブル椅子席がある。12時過ぎだったので、水色の作業上着姿の男性グループが2,3組。小柄で、背中がかなり曲がっているけれど、気丈なおかみさんが独りで仕切っている。

メニューの中で、お薦めの「鯊(はぜ)天ざる」800円というのが珍しかったので、3人共、それにした。私たちの予想では、鯊の天ぷらが2,3切れ、竹篭に盛られて、ざるそばと一緒にお盆に並べられてくるのかなぁ・・・・というものだった。
が!!! 違った。

肉厚の鯊の天ぷら2切れに、モロッコいんげんと春菊の天ぷらが竹篭から、あふれそう。
何と、冷たい蕎麦つゆ(わさび、ネギ添え)とは別に、熱々の天つゆ(しょうが、おろし添え)も出された。義母も夫も、珍しいと感心していた。
果たして、サクサクの揚げたての天ぷらも、手打ちのお蕎麦も、とても美味しかった!
夫が、おかみさんに、蕎麦は何割ですか?と聞いたら、8割とのこと。驚いたことに、その華奢で小柄なおかみさん自身が、その日の朝に打つのだそうだ。

とても満ち足りた昼食を済ませて、下諏訪駅へと向かった。そこで発覚したことは、夫の時刻表の見間違えで、特急あずさは、この駅には止まらず、上諏訪駅停車だということ!

時間的に余裕があったので、直ちに車で上諏訪駅へと向かった。夫と私も、入場券で改札を通り、ホームまで同行。あずさに無事に乗り込んだ義母を見送った。