あるところに、車イスの男の子がいました。
男の子は普通の学校へ、お家の車で通っています。
ある日ママが、男の子を迎えにいくと、男の子は泣いていました。
みんなが出来るのに、自分には出来ない事に、小さなこころが傷ついたのです。
まわりにはいつも、お手伝いをしてくれる先生がいて、男の子の話を聞こうとします。
男の子は、大きな声で泣きわめき、
『ぼくなんて、生まれてこなければよかった!!』
『生まれてこなければ、こんな思いはしなくてすんだのに!!』
と、泣きわめくばかりで、先生の言葉に耳を傾けようとしませんでした。
ママは、その様子を見て、
黙って、車に男の子をのせました。
帰りの車のなかでも、男の子、泣いていました。
大きな、大きな、涙をながしながら。
ママは微笑みながら、こういいました。
『もし、僕のこころが傷ついたら、ママがお薬になってあげるょ。
どんな、傷にも効くお薬。
お薬は、ハートの形をしてるんだょ♪
ママがいつも、持ってるから、辛いときや悲しいことがあったら言ってね♪
そのお薬は、ママしか持ってないから♪』
男の子は、笑顔でこういいました。
『うん。僕、もぅ泣かないょ。ハートのお薬があるからね。』と。
Android携帯からの投稿