こんばんは。ジャンルを「妊娠記録」に変更して初めての投稿です!
初めましての方、初めまして!不妊界出身、現在12週の初産婦でございます。(初産婦って産んだ後にいうのか?まあいいか。こんなノリです)
不妊の記録はこれまでの記事をご覧くださいませ。
さて、前回ジャンル変える!と宣言したので変えましたが、話題はもうちょい不妊にまつわるお話です。
前回、「体外受精3回っていったらそれって採卵3回?移植3回?」という疑問を投げかけましたが、よく考えたらアレですよね。卵ひとつひとつが「受精」してるんですから、採卵1回でも3個受精卵ができたら「3回受精した」ってことになりますよね。
だからやっぱり「体外受精3回で待望の妊娠!」とかいう文言があった日には、採卵の回数はともかく移植を3回したってことなんでしょうね。そう思うことにしたらなんだかスッキリいたしました。
さて、不妊治療中は正直友人からの妊娠報告を祝いつつも「なぜあの子はそんなすぐ授かれるんだ…」なんてクサクサしてみたり、子連れの家族とか見てモヤモヤしたりと、それなりに不妊脳爆発させてきましたが、無事妊娠し8週くらい?を越えた頃から、手のひら返しでベビー用品見るの楽しんだり男の子なのか女の子なのかと考えたり、だいぶ前向きな気持ち?になってきました。
まあ、まだまだ「流産になったらどうしよう」とか「障害のある子だったらどうしよう」とか「学校でいじめられたらどうしよう」とか「グレたらどうしよう」とか「犯罪に手を染める、もしくは巻き込まれたらどうしよう」とか「不慮の事故で自分より先に死んだらどうしよう」とか不安もいろいろありますが。気が早いですか?そうですか。
で、とにかく、「不妊で悩む」というエリアから「妊娠生活に悩む、子のことで悩む」というエリアに駒を進めたなあ、と思っていたのですが、ふとしたきっかけで「不妊」をまざまざと感じる出来事がありまして。
とある漫画アプリで見つけた「初めての妊娠・出産体験記」的なコミックエッセイを読んでいました。作者さんの妊娠~出産の体験談が綴られており、「こういう時はこうするのがおすすめ!」みたいな先輩ママとしての情報もたっぷり。章と章の間にあるコラムは医者?だか助産師さん?だかの監修が入ってて、簡単にお勉強するのによい書物。
その中で、作者さん
「検査薬で陽性になって初めて健診に行きました。この時が5週で、次の検診は1ヶ月後でよいと言われました。初期流産なんかもあるので、1ヶ月も開くのは心配でしたが、無理せずゆっくり過ごしました」
てなことを語っておられました。
ここで私は衝撃を受けました。
え、自然妊娠の人って最初に行ったきり1ヶ月も病院行かないの!?
っていう。
こちとら毎週行ってたんですけど。まあ毎週様子を確認できたのはいいことなんだけど。やっぱり不安だしね。
で、これだけなら「びっくり~!」で終わったんですが、そのコラム的な、医者だか助産師だかの監修が入っているページでも
「健診の頻度はこちら。
23週~24週頃まで 4週に1回
35週頃まで 2週に1回
それ以降 週に1回」
って書いてあって。
何が問題なの?って思う方もいるかと思いますが、これから私は言いがかりをつけますので不快になりそうな方は今日はここまでにしといてください。別にいいよっていう方はスクロールお願いします。
こういう時はさ、ちっちゃくで、ちーーっちゃくでいいからさ
「※不妊治療をしていた人や持病のある人はこの限りではありません。かかりつけの医師と相談しましょう」
的な一言が欲しいわけ!!
そりゃあ、言われなくてもかかりつけの医師と相談してますけど、そういうことじゃないんですよ。これがあるとないとでは大違いですよ、気持ち的に。これがないだけで
「あー、世間の大多数の皆様は自然にご妊娠されるんですよねえ。この書物はそれを前提に書かれていますよねえ。しかしですよ、世の中には不妊出身の妊婦もいるんですよ?見えてます?そりゃあ妊娠したら自然も人工も体外も関係なく同じ土俵に上がるといえばそうなんですけど、やっぱりスタートラインが違うんですよ。そこへのいたわりというか配慮というかせめて『存在を認識してますよ』っていう意思表示があれば不妊出身の妊婦もだいぶ報われるんですけど」
って思う私は相当ヘンなやつだとは思います。「そこ!?」って思う方、多いと思います。
これがもし、作者さんのただの純粋なコミックエッセイだったら、「まあこの人の主観だしな」で終わったんですが、医師だか助産師だかの監修が入ってるならちーっちゃく書いといてもバチは当たらんよ?って思いましたです。
あとは今使ってる赤ちゃんの成長記録系の某アプリもそう。妊娠かな?と思ったら病院へ行こう、妊娠に気づかずお酒を飲んでしまったらうんぬんかんぬんとか。そこにちーっちゃく「不妊治療をしている人は妊娠3週目頃からお酒やカフェインを控えるように気を付けよう」とか、書いてあったらね、「あ~、いいアプリだなあ」なんて思うわけですよ。
ちなみに、これをクリアしてたのが雑誌「たまごクラブ」です。さすがという感じです。なんかこの前ちょっとTwitterで炎上してるの見ましたけど。まあ……それはそれ、これはこれ……
なんか、一緒にすんなって感じかもしれませんが、昨今のLGBTの方の気持ちがわかった気がします。「性別欄に男か女かしか書いてないとモヤモヤする」みたいな話。確かにね、実際に使うか使わないかはともかく「男・女・その他」ってあれば、「自分は受け入れられている」って思えるんだろうなあ。そういうのがなんとなーくわかる気がしました。
約30年生きてきて、まあまあ普通に進学・就職・結婚して、まあまあマジョリティな人生を送ってきた私が、ここへ来て不妊というマイノリティ側に入って、なんか見える景色が変わったなあって気がします。大げさだけど。
さて、こんな卑屈妊婦ですが、これからも思ったことや体調の変化などをつらつら書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。