先日Yahoo!ニュースでこんな記事を見つけました。
記事の内容をよく読むと、不妊治療に使える保険の適用を拡大するというだけで、具体的に体外受精がいくらとか顕微授精が対象になるとかそういう話は出てないんですけど。
なんにせよ保険適用になればハードルも下がるし選択肢も増えるしありがたい!
どんどんやってくれ!早くやってくれ!
って、まあそこまではいいんですけど。
私が気になったのは、コメント欄です。
何人かの方が
「若い人で本当に不妊になってるのならかわいそうだし援助した方がいいと思うけど、ある程度歳いってから不妊治療の人にまで援助するのはなんか違う。年齢制限設けるべき」
「あまり不妊治療のハードルを下げると『不妊治療でなんとかすればいい』って人が増えてどんどん晩産化する」
的な意見を述べられていて。
ううー、一理ある、あるんだけど。
私は運と縁があって20代で結婚できて20代から自己流とはいえタイミングを取り始めてなんかおかしいぞ?ってなったわけですけど。
一歩何かが違っていれば、30を過ぎても35を過ぎてもご縁に恵まれなかったかもしれない。
旦那さんが子供いらないなーって人だったら妊活の開始も遅れるかもしれない。
などなど、いわゆる妊活において「高齢」とされる人たちがその歳になるまで妊活を始めなかったのは別に「いざとなったら不妊治療すればいーや。今は遊んどこー」なんてお気楽に考えていたからというわけじゃないと思うんです。
でも、そういう人もいるだろうな、とも思う。
現に、前回の記事で引き合いに出した上司の言葉(およびあの手の発言をする人たち)の心理って
「35でも40でも今の時代(不妊治療も進歩してるし)産めるでしょ」
ってことなんだと思うんです。カッコの中大事ですよ。
進歩してるからってみんながそれでぽんぽん産めるわけじゃないからね!
っていうのがわかってない人がまあ一定数いるのでこの辺の意識の違いというかなんというかが生まれるんだと思います。
今どき女子も結構な確率で4年制大学行く時代ですし、そりゃ晩婚晩産になりますよ。
そう考えると江戸時代とかの15~17歳くらいでお嫁にいくのが普通って理にかなってるんですよね。子孫繁栄のことだけを考えれば。。
高校卒業したらとりあえず大学行って新卒で会社入って、みたいなパターンを脱して、
高校卒業のあと就職と結婚と出産を先に済ませてそれから大学行って(なので大学に託児所作ったりとか)、改めて学んだことを生かしたいと思ったらその道に転職もしやすい、みたいなのが普通になったりしたら生きやすかったり人生面白くなったりするんじゃないかなあ、なんて。
まああとはもちろん不妊治療が安くなって精度も上がれば言うことなしですが。
とりあえず、不妊治療というのは普通の人と比較してどこかしら異常があるのを「治療」することなんですから、「産みたいのはあんたの勝手なんだから自由診療ね~」なんて寂しいこと言わずに保険適用お願いしますよ、えらい人!