私は出産後、母乳が少ししか出せなくて、母乳とミルク混合で最初はやっていたものの、

一か月健診を受けた頃から完全ミルク生活してました。

ミルクは退院間もなく里帰り育児をはじめた実家で、母と妹が買ってきてくれていたはぐくみのエコらくパックを使い始め、

大きな缶の粉ミルクより使いやすいので、そこからずっとエコらくパックの詰め替えを買いつつ今に至ります。

それははぐくみから、フォローアップミルクのチルミルを飲ませている今も変わりません。


ぱったり授乳をやめても全然乳のいろいろが張りもせず痛くもならなかったので、

ああ本当に出る気配無かったんだなあと後から思ったものです。

母をはじめ私や兄弟の生後母を見てきた父に、友達に、親戚に、周りに「子供が産まれたら自然と母乳は出るもんだ派(?)」の人が多かったせいか、

ちゃんと食べて寝れば出る、続けてれば出るなど言われまくり、それを信じてみたかったんですが、

私は私で「なんだか知らんが出ないわー!ってか体格の問題なのかどうなのか?分からんが出ないもんは出ないんじゃー!(泣くを超えて追い込まれすぎた感)」

子供は子供で「お腹空いたぁ沢山飲みたい~!これ吸っても出てこないわー!早くミルクちょーだいー!(腹減ったアピール)」

なわけで、なんだかお互いむかむかしてるような日々が過ぎまして、その負のスパイラルでさらに母乳は出なかったような感じで、

一か月健診が近くなったら自分が体調を崩して寝る時間が増え、里帰り先の実家のみんなに子供を見てもらいミルクをあげてもらっていたら、

いざ自分の体調が戻り授乳しようとした矢先、子供が乳を吸っ・・・たかと思ったらすぐ離した(えーこれ吸っても出ないやつでしょー?ぺっ!笑 な感じで)のを見て、

もうお互い、一か月はやってみたし、いいんじゃない?とひっそり合意し、哺乳瓶の吸引力とはぐくみに運命を託し始めました。

そんな始まりから一年経ち、子供は三回食べる離乳食に慣れてきて、切り替え始めたフォローアップミルクのチルミルも飲み慣れてきたので、はぐくみの詰め替えを買い足すのをついにやめました。

栄養価的に、食べた以上に元気に動きまくって若干ほっそりしている子供に、まだはぐくみを飲ませていたほうがいいのかなとも考えたんですが、

一歳の誕生日を迎えて何日か経って、最後のエコらくパックが無くなったので、これも一つの区切りなのかなと思ったので終えることにしました。

そうなると自然と、

「はぐくみのエコらくパックのケース、次の不燃ごみの日に出さなくちゃなあ」

と考えたんですが、

考え始めたら、最初の頃のことをいろいろと思い出し、

寝かしつけていた子供の横で、なんだかぼろぼろ泣けてきました(笑

エコらくパックのケースは、もう初代のものではなく、何回かケースと一緒のセットを買っていたので、代替わりはしていました。

古いケースを捨てて新しいケースにしたときには、特に込み上げてくる気持ちなんて無かったはずなのに、

なんでこんなに、はぐくみを終えるときになって泣けるのか、最初は自分自身でもわけが分かりませんでした。

むにゃむにゃし始めた子供の横で必死に鼻をすする音を抑えながら(笑)考えてみたとき、

「子供を育ててくれたものとお別れするから、今までありがとー!!って気持ちで泣けるのかな」

という結論に達しました。

子供自身、産まれた頃から自分よりはるかに大きく3300グラムで産まれてくれて、

いつももりもりミルクを飲んでくれたりご飯を食べてくれたり、カゼ一つなく一年過ごしてくれたりと、

親孝行で生命力いっぱいなので、子供のおかげでここまで来れたっていうのはもちろんあります。

でも、「乳出せないよー」「乳飲めないよー」と、路頭に迷ったような気分で最初過ごしていたときに、

『心配すんな!俺っちがアンタらの乳の代わりになっからよぉ!』(※脳内イメージです)

なんて、はぐくみのミルクが傍にあったから、一年やってこれたんだなあという気持ちも強かったんです。

母乳のほうがいい!ミルクばっかりだと免疫力とか落ちがちだ!とか、いろいろな情報も聞いてはいましたが、

ほとんどミルクだけで、元気に一年育ってくれました。

病院を退院するときに、サンプルでいただいた他社さんのものや少しリッチな粉ミルクも飲ませていましたが、

98%くらいははぐくみを飲ませながら過ごしてきた一年でした。


そのことを考えるたびになんだか、

「はぐくみいいい!お別れなんていやだああ!!」みたいな気持ちに。

『いやーそんなこと言っても、もう俺っちの出番そろそろ終わりな気ぃするんだわ。

後のことはチルミルに任せるからよお、仲良くやってくれや』(※脳内イメージです笑)

と、ケースからも声が滲み出てきているような気がしてきて(※妄想です)

もう、一か月に一度の不燃ごみの回収日も迫っていました。

私の住んでる地域では、毎月最初の火曜日が不燃ごみの日です。

「って、9月の不燃ごみ1日じゃん!!別れを惜しむ時間も与えてくれないのかーうおー!!(泣」

『ダラダラ別れんなってことよ・・・

・・・おいおい、今日はこの部屋湿ってないか?俺も濡れちまうよ』



8月最終日の夜に、ケースをじゃぶじゃぶ洗って、不燃ごみの袋に詰め込みました。

自分で捨てに行くと、ごみ集積所で泣いてしまいそうだったので(笑)、

出勤前の旦那さんに袋出しはお願いしました。


今でも母乳を普通に出せる世の中のママさんたちを羨ましく思うし、もっと乳出してあげたかったなーという気持ちもたまに浮かびますが、

はぐくみという相棒のようなミルクに支えられてきたので、そのへんの気持ちも消化できるようになっていました。

もうすぐ一週間経つのに、まだたまに上のやりとりを思い出して目元がうるうるしてくるので(笑)

ちょっと妄想もいっぱいでしたが、ブログにまとめてみました。

同じく完全ミルクで過ごしているママさん方、お子さんと飲ませているミルクを信じていてください。

完全母乳で頑張っているママさん方、ママさんにしかあげられない母乳をどうぞお子さんに与え続けていってください。

粉ミルクを買い続けるのも、良い母乳を出すためにちゃんとしたご飯を食べたり体調を整えるのにも、労力やコストはかかると思います。

でもその積み重ねが、お子さんの笑顔を作ってくれます!

そしてどんな育児にも、正解とか不正解とかはきっと無くて、育っていく子供の「今」が答えなのだと、子育て二年目の若輩者ですがそう思っています。

・・・なんだかミルクとの出会いと別れを書いていたはずなのに、少し偉そうなことを書き残して、

この記事を終えたいと思います。