チケットを受け取り席に着いたのは18時20分を少し過ぎていた。


18時半スタートなのに、ギリギリも甚だしい。


思えば今回の始まりも、とんでもないギリギリからのスタートだった。



前々からTVCMや、街中にデカデカとポスターが貼ってあったらしいが、


1月23日必着だというのに1月22日の朝に、初めてTVCMを観る。


衝撃を受ける。ポスターは既に撤去されていた。


音楽好きというか、Perfume好きでウマが合ってる影の同志(※同期さんとも言う)に、


倉木麻衣オフィシャルサイト内の、案内ページURLをメールで教えてもらう。


その朝に止血が必要なほどズッコケていたが、昼休憩中に最寄りの郵便局まで往復はがきを買いに全力で走る。


(※前職のコンビニで往復はがきを売っている記憶があったか。

個人的に無かった。郵便局に行くしかなかった)


走っている間に痛みを忘れている(※火事場のナントカ)


だいたい郵便局の集荷締めは15時台頃だという、コンビニよりさらに昔の事務員時代な記憶があり、


既に14時間近だったが、霙に近い雪が降っていたが傘を忘れながら、ひたすら走り。


本日月末は仕事だった覚えがなんとなくあったので(※シフト勤)、


シンポジウムは諦めコンサートの希望だけを書き連ねて、いや本当に必要なことだけを書き殴ってポストに投函。


明日届けと祈りながら慌てて仕事に戻り。とりあえず送らないで後悔する事態を避けられたことに感謝し。


その晩。往復はがきの書き方を明らかに間違えていたことに、うとうとしながらハッと気付き。


「あー・・・ミスったわ、たぶん」と、凹みながら眠る。


(※はがきというものは表と裏でワンセットが当然だと思うが、

明らかに返信用はがき、の隣の白い部分に応募要項を書いていた記憶がフラッシュバック。

そこは空白だ本来。これほど自分をアフォだと思ったことはない)


記載不備とかで抽選落ちるんだろうなぁ。はあああ。


と、立ち直るしかない仕事のミスと違い、諦めを抱きながら三日が過ぎた。


そして仕事の最中に母からメールが来ていた、25日。


「コンサートのチケット取れたみたいです!ハガキ来てたよ」 んえっ?


帰宅して実物を見てびっくりした。本当はそこにあるべきではない自分の字の上に重なるようにして、


当選通知が印字されたハガキが目の前にあった。


おそらくこんなハガキを受け取っていたのは自分だけじゃないだろうか。


観光課の皆さんはどれだけ寛容なんだと少し泣けた。


緊急に有給を取ろうかと悩んだが、結局有給は取らないことに決める。


急すぎるし、風邪が流行っている中余裕が無さそうな気がしたので。


そしてうだうだ迎えた前夜。


23時半に珍しく寝始めたつもりだったのに、日付を越えて1時半を越えても緊張と不安で眠れずに、


一ナメぐらいのお酒を飲んで眠る。


起きて会社に行ったらやることと、自己エールをリストにして、


明日の自分へメールを送り、今度こそ眠る。