すげぇ不思議な時間の話でした。


メイン時間は邪馬台国・卑弥呼が登場する時代。


その時代の卑弥呼のもとに未来から「救世主」がやってきます。


過去や未来、様々な時間軸と舞台で物語は進行したり逆行していきます。


最初はそのあまりの飛躍に頭が混乱してくるけど、


読み進めるうちにどんどん世界観にのめり込みハマっていくのを感じました。






ああこんな悔しいラストがあっていいのかよ!って言いたくなる終わり方をします。


なんでだよ!みんな幸せになれよ!って、歯痒く切ない。


いろんな時間軸がそれぞれの時間軸に影響し合ってる物語なので、


いつかもう一度読んでみたいと思います。


二度味わえる深い時間モノ、まさかこんな気持ちで終わるなんて思わなかった。


SFが好きな人、時間にまつわる話が好きな人、そうじゃない人にもぜひ。





時砂の王 (ハヤカワ文庫 JA オ 6-7)/小川 一水
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卑弥呼がすごく凛々しくてカッコいいです。