有川 浩
クジラの彼

自衛隊員たちのラブロマ(時にラブコメ)をまとめた短編集。


「空の中」「海の底」のスピンオフ作品が大半。


どちらも未読だったけど、それが気にならない充分な出来だった。


そしてこれだけは言わせて。




・・・人をキュン死にならぬキュン殺しさせる気か有川浩ぉ~っ!!!(///∇//)




もう自分ってこんなにベタ甘好きだったのかと思わせてくれるほどのコアな世界観ベタ甘!


世のベタ甘好きを圧倒的な筆力(そしてベタ甘引力)で魅了する一冊。


半分くらい図書館で読んできたけど、ニヤニヤ笑いを抑えるのに必死だった!


どの話も面白く、グサグサっと胸が痛むところは痛んで、ぎゅぎゅぎゅわ~(何)っと甘くなるところは甘くなって!


この人の話の場合は専門知識も全然苦にならずにすっと入ってくるし、


その下調べがしっかりとされた専門知識は物語に深みと濃さを与えて更に展開を面白くさせてる。


表題作「クジラの彼」は一度「Sweet Blue Age」で読んでたのに、


他の話同様一度読んだことを忘れさせてくれるくらいもう一回どっぷりとハマってしまった。




ああもうこれから「図書館危機」も読めるなんて本当に幸せ。


電撃のデビュー作ではそんなにベタなまでの甘さを感じなかったのに、


(それでも結構甘かったからもう一回読んでみると甘いって思えるかも)


空・海の話を飛ばし「図書館戦争」を読んであまりの甘さに驚いたのが昨日のことのよう。


デビュー作「塩の街」以外は持ってないので、働いて彼女の本を全部押さえたい。

ふふふふふ、有川浩好きが更に加速しちゃった一冊。


文句なしの星4.5。


「空の中」「海の底」を読んでからもう一度読んでみたいな。



有川 浩
空の中
有川 浩
海の底
有川 浩, 角田 光代, 坂木 司, 桜庭 一樹, 日向 蓬, 森見 登美彦, 三羽 省吾
Sweet Blue Age
有川 浩
塩の街―wish on my precious
有川 浩
図書館戦争
有川 浩
図書館危機