- 細音 啓
- イヴは夜明けに微笑んで
一つの約束が始まりだった。
約束は時を超えて、
空の果てから舞い降りる・・・
ああもうなんて切ない約束。
というわけで、これは第18回ファンタジア長編小説大賞佳作作品。
名詠(めいえい)式という詠唱で喚びたいものを喚び寄せることのできる世界の物語。
この名詠式が創りだす世界がただただ美しい。
それにプラス話は面白い。
一つの約束を叶えるために、
少年と少女はそれぞれの道を歩みだす。
いつか互いの世界を見せるために。
それが叶う喜びと哀しみが、どうしようもなく切なくさせる。そんな物語。
これ以上四の五の言えません。
是非興味のある方は読んでみてください。
竹岡美穂のイラストも最高にマッチしてます。
透明で美しく、純粋ゆえに切ない物語です。
星は4.5。
続きが出るらしいので、期待しちゃいますよ。