品川 ヒロシ
ドロップ

私立中学の寮生活から一転、

不良漫画の世界に憧れて公立の学校に転校したヒロシ。

笑いあり涙あり、たまに恋あり、

これはヒロシの旅立ちから新たな旅立ちまでの軌跡・・・



ん~好みにもよるなあこれ・・・

基本的にはヒロシが転校先で知り合った不良たちとの喧嘩と友情の話。

とにかく喧嘩と男の友情が交互に出てくる。

評価としては、まず主人公ヒロシの性格があまり好きになれなかった。

というか「てめぇ男だろうが!」なんて格闘技見てるときのような豹変ぶりでツッコんであげたいくらい好きになれなくても嫌いになれる性格だと思った。

言葉巧みに(悪く言えば口先で)うまく喧嘩の輪の中心から外れようという姿勢か最後まで徹底してたのは評価すべきか否か。私ははっきり言うと共感できなかった。むしろこういう奴は大嫌いだ。知らず同族嫌悪状態だったらもっと嫌だ。(凹むぞ?)さすがにここまで達者にはなれないと思ったけれど。

喧嘩に明け暮れる生活とそれまでの私立寮生活を比べてのヒロシらしい葛藤やヒロシの周りを彩る(?)喧嘩好きや別名ルパンなど至極個性的な人物たちは良かったけど、最初から徹底してあの性格への嫌悪感がすごくあった。

それでキレた時だけ見境なく喧嘩に走るとかちょっと待てよ・・・(嘆息)



というわけでヒロシ性格への苛立ちに3か周りの面々となんだかんだ言って崩壊せずなんとか最後まで繋がってる話の構成に4かで物凄く評価が迷う作品だった。

間を取って3.5とする。(迷ってる割にえらく即決感出てるなあ)



続きがありそうな終わり方をしてるんですがどうでしょう。

芸人の作品としては文句なしに劇団ひとりに一票あげちゃうんですが、芸人としての品川ヒロシは嫌いじゃないので(そこなのか?)、また本を出すなら出来れば別ジャンルの話を希望。

自分の中学生活をちょっとだけ思い出した作品でした。

喧嘩はあまりガラ悪くない奴らがしてて(結構頭良いのかガラ悪いのかよく分からない奴が喧嘩を止めるという始末)、

ガラが悪いなんて言われてた奴らはとにかく・・・

香水の匂いがきつかった・・・(T_T)

でも腹割って話せそうな奴ばっかりなのな。

影でこそこそなんてしないし、むしろ清々しいくらい直球で分かりやすい奴ばっかり。

確かに腹立つ奴も一杯いたけど、今思えばそんなに嫌いでもなかったのかとも思えた今日この頃。