ケイト・トンプソン, 渡辺 庸子
時間のない国で 下


時間があるはずのない国に時間が存在するようになり、

時間がある国の時間はどんどん減っていく・・・

時間が漏れているのだろうか?

JJは時間のない「永遠なる若さの国」の住人アンガスと一緒に、

時間漏れの原因を探すことに・・・



まさかあんたってあの人だったの・・・

時間のない国で下巻、上巻で張られた伏線を見事に回収していたと思います。

時間のある国とない国の場面が交互に出てくると少しややこしくなった感じもしたけれど、そうしなきゃ時間の移ろいは表現できないもんね。

時間の流れというものを考えさせられる不思議な話でした。

JJと行動を共にするアンガスには二、三重に驚かされて、時間がない国からある国に行くということは・・・に少し切なくなって。

あぁぁ語りたいけどネタバレはあまりしない主義なのでここまで!(唐突)

児童書ですがちょっと大人向けの空気も感じますので、興味のある方は是非パラパラと開いて読んでほしいです。



音楽がよく出てくる話で、上下問わず小さな区切りごとに楽譜が載ってます。

楽譜が読めたらもっと楽しめたかな。頭の中で曲作ったり歌ったりしてますが楽譜はてんで苦手なもので(;_;)

星は4つです。

最近時間にまつわる物語ばかり読んでいる気がします・・・

が、良作ばかりで嬉しいかぎり。

削除ボーイズと一緒に今月のオススメにします、この本。