- 嶽本 野ばら
- ミシン
お師匠さまからお借りした本でした。
あたしゃ人から借りた本だからって評価を甘くしたりはしないぜ!なんて言いたいところですが、なんでか知らないけどお師匠さまから借りた本には不思議と外れがない。
解夏は短編全部が良かったし、ちょーシリーズはまた読みたくて集め始めたくらいだし、アリソンの1巻を戴いた結果子供シリーズの最新刊まで追い続けるわキノまで手を付けちゃうわすごすぎですよ。その他の小説も漫画も外れた記憶がない。
さてさて本題に入りますか。
このミシン、表題作「ミシン」の前に「世界の終わりという名の雑貨店」という短編が。「ミシン」だけだと思ってたらびっくりでした。
「世界の~」はライター生活にピリオドを打ち雑貨店を始めた男と店に現れた少女の物語。
「ミシン」は乙女心全開の少女とパンクバンドのボーカルミシンの物語。ミシンって何なんだミシンはっていざ読むまで本を借りてからずっと謎だった。人の名前で何故か安心。
二つとも話し自体は短いのに無駄がなくて、物足りなさというものを感じなかったことに驚いた。
それに話の順番。「世界の~」の後に「ミシン」を読むことによって「ミシン」のインパクトが増した気がする。自分的にはこれが逆だとそれほど「ミシン」に衝撃を感じなかったかもしれない。
話の内容というよりも、キャラが立っていたって印象が強く残った。
二作で登場する少女のどちらにも、「これあるなぁ」って共感できた部分があった。不安なとことミーハーって一線を超えるほどに強い気持ち。どんなんやねんと敢えて突っ込まぬこと。
特に女性が共感できる物語、キャラクターではないかと思いました。って嶽本野ばら作品は主に女性からの支持が高かったのではなかったか?私も女として見事に虜になってしまったみたいでする。(謎の語尾)
ストーリーよりもキャラクターで読ませてくれた一作でした。
嶽本野ばら作品は初めてでしたが、別の本も読んでみたくなりましたわ。感謝です、お師匠さま。
爆笑問題のススメを見た時からずっと気になっていた作家さんでした。実はもしかして自分には合わないかもとおもっていた乙女の話。びっくりだよ。あっという間に読んじゃって。
星は文句なしの4つです。新たなる期待を込めて。