いろいろなところで災害が起きると、その度にパパさんが思う事があるニャ。

「なんで、医師にならなかったんだろう?」
「なんで、警察官にならなかったんだろう?」
「なんで、自衛官にならなかったんだろう?」
「なんで、消防士にならなかったんだろう?」

「対岸の火事」と考えればそれ迄だけれど、やはりじっとしてはいられないそうだニャ。



数年前の夏、ボーイスカウト神奈川県連盟主催の丹沢への植林事業に参加した帰り、札掛の辺りの林道で、人だかりがあったニャ。
人が倒れている様だったので、車を停めて様子を見に行ったニャ。

そこには、年配の男性が仰向けに倒れていて、その周りを家族の方々がとり囲んでいたニャ。
パパさんはすぐに呼吸を確認したニャ。
案の定、息をしていなかったニャ。
家族の方のお話だと、倒れているのを発見してから、おそらく10分程経っているとの事だったニャ。
一緒にいた仲間に救急車の手配を頼み、すぐに人工呼吸と心臓マッサージにとりかかったニャ。

ちょうど通りかかった男性二人組の人達も「お手伝いします」と言って下さって、パパさんが心臓マッサージ、男性が人工呼吸を行ったニャ。

時間にして20分位経った頃救急車が来て、救急隊員に状況と心肺蘇生の実施時間を伝えて引き継いで貰ったニャ。

その後すぐにその場を去ってしまったので、その方の安否は不明だったのだけれど、後日パパさんのお友達のレスキュー隊員の人に聞いたところ、三途の川を渡ってしまったそうだニャ。

それを聞いて、パパさんは「心肺蘇生法は、あの通りで良かったんだろうか?なにか間違っていたのかもしれない。」と思ったそうだニャ。

レスキュー隊員のお友達は、「とにかく心肺蘇生法をしてくれた事は、本人にとっても有難いし、その為に生きかえったら尚有難い。何もしないよりも100倍も000倍も良い事だよ。」と言ってくれたニャ。

パパさんは、ちょっと救われた気がしたそうだニャ。