手塚治虫の大傑作、火の鳥の2巻、「未来編」てのがありまして、僕はこれをバイブルと呼んでいます。
と、言うのは、それまで手塚治虫を読んだ事がなかったんだけど、ひょんなことで読もうと思い読んでみた所、あまりのこの未来編の凄さに思わず脱糞かましそうになったくらいの衝撃を受けまして。
何がそんなんに凄くて何にそんなに衝撃を受けたかは、是非各々読んでみて頂きたいわけですが、とりあえず全編通して読んでももちろんおもしろい。
最初に火の鳥が連載されたのが昭和29年、西暦で言うと1954年。
で、なんと完成する前に手塚治虫氏、亡くなってしまったんです。亡くなられたのは1989年2月9日の事です。
オトナの事情があり35年もの間にわたり連載を続けてた訳で、それなのに最初から最後まで構成が見事としか言いようのない。まるで弓の名手が放った矢が、真理という小さな小さな的を目掛けて一条の光の筋のように真っ直ぐぶれる事なく、曇る事なく飛んで行くかの如く、話の筋が通っている。
で、いくつもの短編で話が構成されているので、どこからみても楽しむ事ができるし、通して見るとこれもまた壮大な物語になる。
正に神業です。
だけども、特におすすめなのが第2巻未来編!
最近、Facebookの開発したAIがついに人間には理解できない言語でAI同士コミュニケーションを取り始めたと言う記事を読んで、背筋が冷たくなる感覚を覚えた。
が、手塚治虫はそんな事とうの昔にお見通しだったのだ。
未来編の世界では、国の政はAIが仕切ることになっていて、人間はAIのはじき出した答えを基に色々なことを行う社会となっており、ついに他国間のAI同士がAIの優越を競い、核戦争を起こしてしまう所からストーリーが始まる。
この後、神の概念や宇宙の概念、人間の本質など、哲学的な方向に物語は進むが、読んでる限りこれが正解なのではないかと思ってしまうくらい、手塚治虫は真理に気づいてしまったのでは!?と思うくらいによく出来ているし、僕みたいな凡人にも理解できるように漫画という媒体に落とし込んで表現してくれている。
正にバイブルであり、人類史上最も優れた書物の1つであり、ある意味悟りの書なのかもしれない。
と、なぜかこの本にえらく惚れ込んでしまった。
何人かの理解できそうな友達にはわざわざ買って配って歩いたくらいだ。
ま、とにかく1度読んでみて欲しい。
アマゾンやブックオフで買えば高くない。


