チャリ旅横浜〜沖縄黎明編





4日目。


夜な夜な自転車を漕ぐ。

交通量の少ない夜は気温もちょうどいいし気持ちがいい。



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しかし夜走っていると、2つばかり問題がある。


1つ目はトンネルだ。

特に狭いトンネルだと、歩道がないトンネルがある。

もちろん端っこの方を申し訳なさそうに走る訳だが、夜、トラックはかなり飛ばす。

自分のすぐ横をトレーラーなどが物凄いスピードで通過して行く。

左は壁、右は狂った様なスピードのトラック。

トンネル内でトラックのけたたましい音は反響するし、通過する時の衝撃でよろけそうになるし、中々生きた心地のしないのが夜のトンネルだ。


もう1つが夜の山越え。

たまに、箱根や鈴鹿峠に比べると大した物ではないが、山を越えなければ行けない事があり、その時もなかなか迫力がある。

どう言うことかと言うと、真っ暗なのだ。
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僕は霊感など全くないが、あまりにも暗く、車も通らず孤独だし、静か過ぎて虫の鳴き声だけが強調して聞こえてくるし、空気もジメッとまとわりついてなんだか薄気味悪い。


多少の傾斜の登りなら問題ないが、相変わらず山は押して登らないと行けないので、山を越えるのには時間がかかる。

そして毎回山を走っていてお願いだからこのタイミングでだけはパンクしないでくれ!!と、祈りながら走るのだ。

しかし、頂上まで来てしまえばこっちの物で、あとは下るのはあっという間。


山の下りは快感なり。





だんだんと夜が明ける。

この時間帯が一番静かで気持ちがいい。
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この日も朝焼けが綺麗だった。


その後も順調に走り、何だかわからないけど高速道路に並行した側道のような所を走っていた。


するとオープン前の萎びたショッピングモールが目に入た。


確か、このまま行っても目的地として白羽の矢を立てた温泉施設に早く着き過ぎてしまうから、そこで携帯電話の充電を兼ね、時間調整しようと考えたんだと思う。


駐車場で休憩して、道の確認をし、そろそろ出発しようとして自転車にまたがり、少し漕いだところで違和感を覚えた。


あと約5kmで浜名湖という所で何とついにタイヤがパンクしてしまった。


前に進みたい。


このまま浜名湖まで行ってしまおうかと思った。


けど、もしこの先自転車屋が無ければ途方に暮れる事になる。


Google先生曰く、1km程もどった別のショッピングセンターに自転車屋があり、そこが1番近いという。


だけどオープンまではまだ3時間以上あり、何にもない所で待たなければならない。


ぼけーーーーっと3時間、ただひたすら待って過ごす。

コンビニ位は行ったかな。


そして泣きながら自転車を押してる1kmほど歩き、店の前で開店を待つ。


確かその時の修理代が7〜8千円かかったと思う。

この先の事を考えたら修理ではなくタイヤの交換をした方が絶対にいいと言われたからだ。


今回自転車を選んだのは新幹線より安く済むと睨んだからだったけど、実際はずっと身体を動かしているので、物凄い食欲になっていて、ガソリンの代わりに飯を喰う訳で、食費も馬鹿にならない。

そして修理費などを考えると、新幹線のほうが余程安上がりだ。


でも、この経験は金では買えないと自分に暗示をかける様に言い聞かせて何とか納得させる。


タイヤを新しくした自転車にまたがり、残りおよそ6kmの道を快調に飛ばす。



そして浜名湖の辺りの日帰り温泉で退館時間ギリギリまで泥の様に眠った。