横浜〜沖縄黎明編
3日目
函南町から東静岡編
今日から作戦変更だ!!
日中は暑い。
なので日中は避け、夜な夜な走る作戦。
なので、出発までの時間少しだけ旅館のお手伝い。
一宿一飯の恩は体で返しまーす。
温泉と美味しいご飯とたっぷりの休養で、身も心もかなり回復。
確かこの日の出発は夜の11時だった。
友達に礼を言い、さらに今回の旅で不必要だと判断した荷物まで預かってもらい、幾分か荷物を軽くして、居心地の良い秘密基地の様な寝所を後にした。
夜に走るのは初の試みだったけど、交通量が少なくて走りやすい。
だけどこの日のは西からの風が強く、漕いでも漕いでも一向に進まない。
いつもの2倍体力を奪われ、ストレスで「向い風のウンコうんこ!バカヤロー!!」と、叫ぶも風は一向に弱まる気配はなかったので、白み始めた空を見る為に防砂林を抜けて海岸へ行き、カップラーメンをすすり、オニギリを頬張ってしばし休憩。
そして、夜が明けると共に次第に風も収まって来た。
ところで、ここに来て初めてこんなものを見た。
これを絶望と呼ばずして何を絶望と言うのだろうか。
遠すぎる。
と、言うかブログでは相当端折って書いてるが、実際には1日に8〜10時間自転車を漕いでいた。
他所様が汗水垂らして働いてる間、僕はひたすら自転車を漕いでいたのだ。
しかも前にも書いたが、この自転車、見た目の割にかなり遅く、時速にすると10kmが限界だ。
これは最後まで変わる事のない速度で、筋肉が付き、カモシカの脚のように仕上がった沖縄でさえも、例えば青看板に「名護60km」と記載されていれば、到着はきっかり6時間後だった事からも、僕の自転車の速度は時速10kmであると立証されていた。
ロードバイクなんかが僕の横を物凄いスピードで追い越す事なんかしょっちゅうで、その度に僕は自分の自転車の性能を呪った。
更に、この間も、そしてこの先も、1分に1回、多い時は30秒毎に、他にも段差などを乗り越えるたびにサドルから滑ってズレたクッションを直し、調整し続けながら走っていたのだ。
相変わらずお尻は痛い。
だからこそ、京都まで350kmの看板を見た時のショックは相当なものだったのだ。
しかし、それにしても天気だけは相変わらず良く、まだ低い位置にある太陽が海面をキラキラと輝かせ、夏特有の濃い青の海と空をより一層際立たせて、本当に清々しくて気持ちを切り替えさせてくれる。
先の事は忘れて、今はただひたすら無心で自転車を漕ぐ。
とりあえず以前1度来た事がある清水に到着。
だけどまだ朝も早いし、スーパー銭湯は周りにないし、もう少し進む事に。
結局Googleマップで調べたら、東静岡駅の駅前にスーパー銭湯があり、今から行けばオープンの時間くらいになりそうだったので、もう一踏ん張りして残りの道をひたすら進んだ。
ところでスーパー銭湯を宿として利用したのは、大当たりで、1000円ちょっとで風呂に入って疲れを癒せるし、しかも仮眠室で夜まで寝る事が出来る。
これはいい事を思いついたものだ、次の目的地も何処かのスーパー銭湯にしよう!
などと考えながら、電気風呂で筋肉を半強制的に解して、日本に生まれて良かったなと喜びの涙を流し、3日目を無事に終えたのでした。
つづく。




