昨日、親友とピアノの先生のお宅に遊びに行って、3人で話したことや、
それ以外の出来事は、私にとってヘビーだけど得るものがありました。
私の結婚前に、ピアノを教えてくれていた若く美しいピアニストは、
つい先日、30代前半のご主人を病気で亡くされました。
結婚して3年のうち、1年の闘病生活。
かわいいかわいい女の子が二人の間にいて、
その子は1歳半の、まだあかちゃんです。
ご主人を見送ってから、怒涛のような諸々の手続きがあり、
他にも親族との苦しい戦いと憤りがあって、
まだご主人を亡くされた悲しみまで至っていないと聞きました。
結婚して3年が、夢だったかのようだ、なんだか現実感がない、とも言ってました。
彼女の気持ちは、同じ立場に立った人でないと絶対にわかりません。
「先生、少し休みましたか?」と聞いたら、
「なに?なに休みを取れっていうんですか?!」と。
そうだよね。私にもわからなかった。
先生には、小さい子どもの面倒を見ること、もろもろの処理と、
ピアノを教える仕事がある。
それを淡々とこなす。
感情がついてくるのは、もっと後のことなのかもしれない。
先生が、いつかまた舞台に立つ時が来たら、絶対聴きに行きたい。
昨日は他にも私にとって衝撃的な出来事があったのですが、
なんかね、いろいろ考えを巡らしてみると、
私たちは、凸凹や足りないところ、
埋められない部分や、理解し合えない感情を
数々の人間関係で、たくさん感じています。
自分自身のいたらなさを目の当たりにしたり、
悲しく苦しんでいる人に、どう声をかければいいのかわからないとき、
いっぱいありますよ。ほんとに。
でも、私たちが生きているのは、このいたらない自分自身を
そのまま、足りない気持ちのままで、純粋に抱きしめるためなんだと思います。
愛する人を失った美しい女性に、なんといえばいいのか
ほんとにわからなかった自分も、
自分がなにをしたらいいのかわからない人も、
結婚したいのに決断できない人も、
誰かを意図せず傷つけてしまった人も、
どんなひとでも、
完璧じゃないから美しい存在なんだと思います。
上手く説明できないけど、
亡くなった人は完璧だからいなくなったのか、と聞かれれば
まったくわからないけど、
いま、ここに生きている私たちは、完璧なはずない。
その凸凹を、美しいものを見るように、
芸術作品を愛でるように、愛していきたいと思います。
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