今年の夏、一年遅れで東京オリンピック、パラリンピックが開催され、それらの閉会式で次回の開催都市であるパリの映像が映し出されました。

私はめちゃくちゃ感動しましたよ!!

 

 

 

11月30日にNHKBSプレミアムで、現在のパリを紹介する特集ライブ番組がありました。

(期待していた割にはイマイチの構成でしたけど・・・)

人々の関心がパリに向かって徐々に高まってきているということでしょうか・・・

 

 

さて、このような美しいパリを、今の私たちはもしかしたら見られなかったかも・・・という事件が過去にあったこと、ご存知でしたか?

歴史に疎い私は、「パリは燃えているか」という映画でそれを知りました。

「パリは燃えているか」は1966年のアメリカ・フランスの合作映画です。

 

 

実はこの映画は、私が中学生の時、学校の推奨映画だったので、友達と一緒に市内の映画館へ見に行きました。(ただ、アラン・ドロン見たさで・・・)

はっきり言って当時は、なんのこっちゃかよくわかりませんでした。

前回も書きましたが、私は歴史はほとんど映画から学んできました。

映画を通して蓄積してきたそれらの歴史的な出来事の破片が、やっと今になってジグソーパズルのように合わさってきているのです。

 

(もし私が歴史の先生だったら、生徒が映画を見る前に、絶対にその映画の解説をしてると思います。こういう映画は歴史的事実を曲げる訳にはいかないので、ネタバレなんか気にしなくていいのですからね。)

 

 

 

インターミッションのある長い映画でしたが、ざっくり内容を要約します。

 

1944年6月6日の、連合軍によるノルマンディー上陸作戦で、ドイツのヒトラー率いるナチス政権は一気に勢力を失っていきました。

当時、フランスのパリはナチス占領下にありましたが、連合軍の攻略により解放されることを危惧したヒトラーは、コルティッツ将軍をパリ軍事総督に任命し、パリに送り込み、パリ廃墟命令を下します。

「パリを敵に渡してはならない。さもなければ破壊してしまえ!」と。

 

 

この映画はドイツ軍とレジスタンスの市街戦などを通して、パリ解放の1944年8月19日から25日までを描いています。

実際にパリでロケをしたみたいで、街を傷つけないように気遣ったのか、銃撃戦などのシーンはかなりソフトです。

当時はCGの技術がなかったので、VFXなどで銃撃戦シーンが出来なかったから仕方ないですね。

なので、実際の記録映像を使っているところもあります。

(だから、この映画、最初から白黒映画にしたのかも・・・)

 

また、不思議なくらいゆるゆる感の漂う映画でもあります。

ドイツ軍とレジスタンスの戦闘の中、人気のないパリの通りを、サラリーマンらしき男がゆっくり歩いていたり、のんびり犬を散歩させている紳士がいたり・・・

パリの街中にほとんど人がいなくて、ある意味、静かな街並みを堪能できました。

それはまるで、ジョルジョ・デ・キリコの絵画に迷い込んだような感じでした。

 

コルティッツ将軍はスウェーデンのラウル・ノルドリング総領事の休戦の提案を受け入れたりして、結局のところヒトラーの命令を遂行せず、パリの廃墟化を阻止したのです。

この時、コルティッツ将軍がヒトラーの命令に忠実であったら、世界は計り知れない価値のあるパリを永遠に失っていたということになります。

 

と、まあ、こんな映画なのですが、今見ると、名だたる名優オンパレードで、それを見るだけでも価値があります。

いや、何と言ってもパリの街並みが素晴らしかったです。

 

それと、ドイツ語は別として、ほとんどの俳優さんは英語でしゃべっています。

アラン・ドロンも声が違うので、吹き替えだったんでしょうね。

願わくば、野沢那智さんの声で英語吹き替えして欲しかったです・・・カラオケカラオケ

 

 

メイクの効果か?ヒトラーにクリソツの役者さん。(ビリー・フルックという俳優さんらしい)もやもや

 

 

やっぱり、アラン・ドロンはイケメン!!ハートハート

シャバン・デルマス役(シャバン・デルマスは後にフランス共和国の第4代首相となる。)

 

 

この頃、30歳くらいだったんだねえ・・・美しい!!ドキドキドキドキドキドキ

 

 

オーソン・ウェルズはスウェーデンの領事(ラウル・ノルドリング)役

彼はパリ解放で重要な役を果たす。グッ

 

 

連合軍がパリに乗り込んでくる・・・

 

 

ある老女のアパートの部屋の窓からドイツ軍を攻撃させてもらう兵士たち爆弾爆弾

 

 

老女はそれを頼もしそうに眺めながらお茶している・・・コーヒーコーヒー

こういうところに、フランスのセンスが光る!!

 

 

この映画、不思議と静寂が漂う景色が出てくる・・・

 

 

ドイツ軍はあちこち(橋や歴史的、芸術的建造物)に爆薬を仕掛けるが・・・爆弾爆弾爆弾

 

 

GIが乗り込んできて、人々は歓喜する!!花火

 

 

パリ解放の時!!

 

 

アンソニー・パーキンスはちょっと可哀そうなGI役・・・

あこがれのパリを見たけど・・・汗汗汗

 

 

カーク・ダグラスも男前だね!!息子のマイケルよりずっとイケメン!!(ジョージ・パットン役)

 

 

ジャン・ポール・ベルモントも今見るといい感じ・・・ね。(政治活動家役)

 

 

おお!ウエストサイド物語のジョージ・チャキリスだ!(戦車のGI役)ラブラブ

ノートルダム大聖堂を見上げて・・・実況中継・・・

 

 

ノートルダム大聖堂、戦火には焼かれなかったけど・・・汗汗汗

 

 

シモーヌ・シニョレのカフェのおばちゃん役もよかった!グッ

 

 

コルティッツ将軍はヒトラーの指令に背き、結局パリ爆破の命令を下さなかった。

 

 

コルティッツ将軍は武装解除し、降伏。パリ警視庁へ護送された。

 

 

ヒトラーは苛立って叫び続けるが・・・

 

 

パリの人々は解放される!!

 

 

パリのあちこちに灯りが灯る・・・

 

 

パリ解放の象徴的なシーン・・・

 

 

たぶんこれは、実際の映像ですね。

 

 

パリに行きたくなっちゃいました!!飛行機