最近炎の蜃気楼の舞台にはまって、
ミラージュの中の
昭和の終戦後間もないあの寂しくて切なくて、でも人々の暖かくて懐かしい
例えるなら「ALWAYS 三丁目の夕日」
のような雰囲気を味わってたら
ちょうど「美醜の大地」も
時代設定が終戦後の昭和のいじめ復讐劇だったよなと思うと、
私の中で漫画史上、最も悲しいシーンが
主人公のハナがいじめのせいで事故で亡くなった弟を埋めた浜辺の砂を掘り返し、
雪が舞い落ちる中、黒く冷たい海のそばで遺骨を抱きしめて復讐を再び誓うところ。
こんなに悲しいシーンは見たことありません。
「許 さ な い。
みんな地獄の底へ引きずり落としてやる。」
あのハナの血を吐くような独白を舞台で聞けたらー。
そして、復讐されて地獄へ落ちていく
女性たちの迫真の演技が観れたらー。
と妄想してはドキドキしています。
ちょっと天然でミステリアスな内田先生。
ハナの理解者の菊乃さん。
協力者の鶴田と深見。
ハナを追う綿貫君。
特殊な性癖を持つ白川。
ハナをいじめ抜いた
敏恵、百子、スミ子、サチ、ヤエ子と男性教師。
そして最大の復讐相手、冷酷な絢子。
みんな個性豊かで漫画にいるだけではもったいない気がするのです。
舞台で生身の人間が、人間の醜さを剥き出しにしてぶつけてくる演技が見たい。
いじめで虐げられた者にしか分からない心情を
ハナに代弁して欲しい!
主人公のハナの鬼になってもなりきれていない人間臭さが大好きです。
彼女の美しくなっても自分を愛せない悲しい影のある部分が舞台では月のように輝くと思います。
あと最近見た夢は
美醜の大地の最終回で
絢子が「きれい」なハナのお面を手術で移植して大喜び。
そこへ敏恵が絢子をハナだと勘違いして刺殺。
絢子死亡。
直後にきたハナに殺される敏恵。
人質にとられていた進司くんを救出し
サチに返し、サチからやっと謝罪を受けたハナは
一人どこかへ消え去る-。という内容でした。
これでも舞台だったら面白いのに!と
興奮しています(^_^;)
作中のいじめの内容が酷すぎて舞台化となると表現はかなりマイルドになると思いますが、
「美醜の大地」はかなり人気が高いので
ドラマCDでもいいので様々な媒体で広まって欲しい作品です。
今月も楽しみに楽しみに続きを待っています♡