フレディワールドと同じくらい
没頭してしまうことがあるマイジョブ。
ゾーンに入った瞬間がしゃがんだ体勢だと
そのまま数時間。
股関節と膝は大きなダメージをうけ
数時間後、立ち上がる時はスーパースローで
四股を踏むお相撲さんのようです。
フレディは
クリエイティブでオリジナルなものを
高く評価し、これらのストーリーは
確かにそのカテゴリーに当てはまります。
フレディが1973年に作成した曲は
そのストーリーの中にある絵画と同名の
リチャード・ダッドの魅惑的な傑作である
『The Fairy Feller's Master-Stroke』
この絵からおそらくインスピレーションを
得たのでしょう。
フレディ・マーキュリーの
フェアリー・フェラー Tシャツ、1974年頃
"これらのオークションは、
フレディがプライベートにしていた
貴重で魅力的なフレディワールドの
窓の内側を見せてくれます"
GREG BROOKS
最後に、
フレディの素晴らしい家と
フレディとメアリー、
そしてピーター・フリーストーンが
手に入れたアンティークについて。
メアリーとのインタビューで
フレディがカタログで見つけた
古い時計をビッドするために、
自分の代理でオークションに参加するよう
頼んだという素敵なエピソードを
思い出しました。
（フレディはクイーンと共に海外にいた）
メアリーがその時計を初めて見たとき
錆、油、汚れで、宝物だとは
ほとんど分からないほどひどい状態でした。
メアリーはこれが正しい品物なのかどうか
疑問に思い、フレディに電話をして
フレディがそうだと言うのを確認しました。
メアリーはその時計を手に入れ、
それが繊細な装飾が施された
美しい品物になって戻ってくるまで
この不思議なオークションについて
それ以上考えたことはありませんでした。
メアリーの説明によると、
フレディは表面的なダメージだけでなく
その下に隠されたもの、
つまり作品の真の可能性を
見抜いていたのだという。
フレディは他の人には見えないものを
見ることができたのです。
その話は今でも忘れられません。
それはフレディの性格や、細部に対する
並外れた審美眼を物語っています。
フレディが思いつく
多面的で極めて複雑な曲を作るためには、
究極な完璧主義が必要だったと思います。
フレディはそのメンタリティを
レコーディングや
ステージでのパフォーマンスと同じように
アンティークのコレクションにも生かし
最高のものだけを探し求めました。
これらのオークションは、
フレディがその並外れた人生で集めた宝物の
かなりの割合を出品しています。
その宝物は、私たちのほとんどが
決して見ることができないと思っていた
フレディという人とその私生活の
隠された側面を見てきたのです。
実際、私たちの中には
年内にフレディが作り上げたパラダイスの
一部を所有するかもしれません。
誰がそんなことを予想できたでしょうか！
☆
フレディ・マーキュリーの
フェアリー・フェラー Tシャツ、1974年頃
Freddie Mercury's Fairy Feller t-shirt,
circa 1974
Lot 2014/ LOT SOLD : £12,700
《説明文抜粋》
黒のコットンTシャツ、前はQueenの紋章、
背は"FAIRY FELLER"がプリントされ、
首に付けられたラベルには
"Walt Disney T Shirts by Bamcrest"
バンドとクルーだけに配られたようです。
フレディがインスピレーションを得た
リチャード・ダッドの絵
After Richard Dadd
The Fairy Feller's Master-Stroke
Lot 1848/ LOT SOLD : £16,510
《説明文抜粋》
フレディが雑誌から切り取った
カラー写真プリント。
フレディのアーティストとしての
意義を考えると興味深いロットです。
雑誌から切り取ったので
プロフェッショナルなプリントでは
ありません。
『Financial Times』2023年5月13日付
メアリーはピーター・アスプデンとの
インタビューでフレディのアートへの
造詣の深さを語っています。
「フレディはとっても素晴らしい
先生だったのよ！
彼は私をテートギャラリーに連れて行って
リチャード・ダッドの絵
"The Fairy Feller's Master-Stroke"
について複雑な細部に至るまでを
専門的な知識を持って説明してくれました」
『Financial Times』でメアリーは
他にも長いインタビューに答えています。
有料なので記事そのものを
貼り付けることは出来ませんが
メアリーが語るフレディは
愛情も人間味も魅力あふれていました。
また紹介できたらいいなと思っています。
フレディが雑誌を切り抜いて。。。
なんかそういうの嬉しい
ってなんじゃそりゃーーー
☆
サザビーズ一シリーズの記事は
どれも面白いですが
今回のフレディのアーカイブは
フレディの人柄を通して、
改めて自分に気付きを得る内容でした。
"オリジナルなものを高く評価"
目に見えても見えなくても
その独創的なものを形にできたら
人の目に触れ、記憶にも心にも残る。
オリジナルを装ったものは
純粋にインスパイアされたものとは
違う何かが過(よ)ぎっちゃうもんね。
高価で希少なものを手に入れても
決して見せびらかすようなことはせず
友人にプレゼントを買うことが大好き。
独り占めは好きじゃないし、
お金で幸せは買えないかもしれないけれど
幸せを与えることはできるからね！
素敵な宝物は大事に仕舞い込むのではなく
見て感じて触れた人たちを幸せにする。
フレディの独り占めは好きじゃないって
そういうことだよね？
こういうフレディのエピソードを
見聞きしていくと
私もフレディの様でありたいと
心の底から思います。
なぜなら、人からその様に見られ言われたら
ただただカッコいいから
フレディのアーカイブでした。
☆
カウントダウンカレンダー
早く扉を開けたい
