先日、普段使っているPCがオシャカになりまして、一応定期的にバックアップはしていたんですが、過去3週間ぐらいのデータが消失しました![]()
データの復旧はすごくお金がかかるので、今回はあきらめます。
ちょうど今回書こうと思っていたブログの草案も消失したので、一から書き直し。
一度書いた文章をまた書き直すってすごくかったるい。なわけで、更新がずいぶん遅れてしまいました。
さて、「聖子と文学」について何か書こう、やはり 「風立ちぬ」 あたりから手を付けようかなと思っていたら、ちょうど聖子さんの新作MV 「時間の国のアリス」 が出たので、急遽アリスに乗り換えました。上記の事情でやや期を逸したきらいはあるけれど、まあしょうがない。
いや~いいですねぇ、心がウキウキします
聖子さんの一人5役(あ、コーラスも入れると8役か)![]()
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わたしはミドレンジャーにぞっこんです![]()
エア楽器もみんな様になってる、というかもっとリアルな感じで撮ることもできたんでしょうけれど、ここはおとぎの国、ファンタジックな演出がすごく楽しい![]()
この前の夏コン初日でも似たような感じでやったんですかね? どうもコンサートの内容は箝口令が敷かれているみたいで、あまり情報が入ってきませんけど、ま、DVDが出てのお楽しみっていうことで・・・
さて、アリスの話。
「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」を書いたルイス・キャロルことチャールズ・ドジソン(Charles Lutwidge Dodgson)さん、本職はオックスフォード大学で教鞭を取る数学と論理学の先生でした。童話と数学、おとぎの国と論理学、このギャップがすでにおもしろいですね。
▼ Lewis Carroll
ドジソン先生は当時流行し始めた「写真術」のマニアでもあって、自分で写真館を有してたくさんの肖像写真を撮ったのだけれど、特に少女の写真が多くて、今どきは超NGな少女のヌード写真も撮っていたようです。
当然、彼がロリコンだったというのは長い間定説でしたが、最近は「いやちがう!」という論文がいっぱい出て、形勢逆転のようですね。どっちでもいいんですけど・・・
カレッジの学寮長だったヘンリー・リデルという人の三人娘はよく被写体になっていて、その次女のアリスにせがまれて口頭で物語ったお話が「不思議の国のアリス」の原型になりました。
▼ Alice Pleasance Liddell
キャロルはこのお話を文章化し、手書きの文、自作の挿絵を挿入して私家版の本にし、アリス・リデルにプレゼントしたんですね。
▼これがその時の私家版「地下の国のアリス」(のちに複製したもの)。
このお話を膨らませ、人気挿絵画家テニエルの挿絵を添えて大手出版社から刊行したのが「不思議の国のアリス」(1865年初版)というわけです。
下記の動画では、セットのバックに「不思議の国のアリス」英語版の文章が・・・と思ったら、よく見るとこれは「シンデレラ」の Chapter7 でした、残念![]()
そもそも「時間の国のアリス」の歌詞も、アリスとシンデレラとピーターパンをごっちゃにしたような歌詞だからしょうがないですね。
(以下、ちょっと晦渋な話をしますので、興味のない方は読み飛ばしてくださいね。)
アリスの物語は、童話としてのみでなく、ノンセンス文学(なぜか文学上のジャンルとしては「ナンセンス」とは言いません)の嚆矢として、英文学史上で特筆されます。
でも、アリスのノンセンスぶりは一風変わっていて、それは普通の「ばかばかしさ」ではなく、論理的な「意味不明」という意味でのノンセンスなんです。
ワンダーランドの住人はみんな気が狂って(MAD)います。彼らの行動はもとより、彼らが発する言葉もおかしなものばかり。
・ カラスが机に似ているのは何故?
・ このジャムは前日と翌日のジャムで、決して今日のではない
・ 5つの夜は1つの夜より5倍暖かいが、同じ理由で5倍寒い
こうしたネジの外れた言葉は、実は典型的な論理命題を逆手に取ったもので、いかにも論理学者ドジソン先生らしい発想です。アリスの物語は論理的なパラドックスの宝庫なんですよ。
あるいは、三月ウサギやきちがい帽子屋が活躍?するティー・パーティーの場面。ここでは「時間は殺されて」いて、先に進むことができず、永久にお茶会を繰り返しています。
ここには「時間のパラドックス」や「無限後退のパラドックス」が内包されています。
*ルイス・キャロル名義で発表した 「亀がアキレスに言ったこと」 という小文があります。 いわゆる「ゼノンのパラドックス」をもじったものですが、興味のある方は読んでみてね。
*それと、1969年にジル・ドゥルーズ(ポスト構造主義の立役者ですね)がアリスをネタにして 「意味の論理学」 という本を出しています。もちろん私は読んでいませんが・・・
キャロルは後年 「シルビーとブルーノ」 や 「スナーク狩り」 といった問題作?を出してるんですが、まさに言語遊戯と論理ゲームのラッシュ。よくジェイムズ・ジョイスの 「フィネガンズ・ウェイク」 なんかへの影響を取り沙汰されますね。
ノンセンス→ばかばかしさ→ABSURD→不条理っていうラインでは、サミュエル・ベケットでしょうか。「論理的な発狂にまさる狂気はない」と言ったのは誰でしたっけ?
ああ、もう見事に脱線してしまいました^^;
ここで、脱線ついでに1曲聴いてみましょうか
(聖子さんじゃありません)
実は不肖わたくし、大学では文学部(英文科)というクソの役にも立たない学科にいまして、こういう話題になると歯止めが掛からなくなるんですよねぇ。
でも、もうやめておきます。聖子さんのブログでした^^;
最後にわたしが好きな 「時間の国のアリス」 の動画をいくつか上げます![]()
▲ ごく初期のアリスです。最近「ドレミファドン」のクイズ場面付きの動画が発掘?されましので、それをUPしました。
わたしの知る限り、原キーで歌ったのはこれと下記の動画の2つだけです。その後は、半音上げて歌うようになりました。
ちなみに、最初に挙げたMVでも原キーで歌ってます。最近の聖子さんがこの歌をよく取り上げるのは、比較的に音域が狭く高音を無理なく出せる、というのが一因かも。
▲ 夜ヒットでは2回歌っていますが、これは最初のアリス。
まさに神動画、いや妖精動画ですね![]()
2回目の夜ヒットではすでに半音上げで歌っています。
▼ 次はザ・ベストテンから
▼ こちらはザ・トップテン
タキシードを着たウサギは、「時間が死んだ」 ティー・パーティの世界を永久に走り回ります。
時間の国のアリスはなぜか口をとがらせ、不機嫌な様子。
でも、時間の国に風穴を開けて、永遠を垣間見せてくれるのが聖子さんの魔法ですね。
1980年にこの国に舞い降りた「松田聖子」という名の妖精は、この魔法でたくさんのファンタジーを見せてくれました。
あちらの国では決して歳をとらない妖精ですが、時間の国では刻一刻歳をとります。
聖子さんはこの宿命を受け入れ、いまでも年齢に応じたファンタジーを発信し続けています。
でもさすがは妖精さん。いくつになっても可愛さは変わりませんね。![]()
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長々と失礼しました。
ではまた~![]()


