子宝セラピーを受けて頂いている方の中で、

気になった方には貧血の検査をお願いしています。


気になるというのは・・・

 

✔流産経験がある

✔鉄不足症状がある

✔脈がいつでもか弱い方

✔二人目妊活の方


貧血の検査では基礎項目として赤血球数・ヘモグロビンなどは必ず測るのですが、

それに追加してフェリチンの数値を測って頂きたいのです。

 

◇フェリチン・・・赤血球の外に保存されている鉄の指標。貯蔵鉄(銀行)

◇ヘモグロビン・・・赤血球の中にある鉄の指標(日常的に使える財布)

 

ヘモグロビンは酸素を全身に運ぶ仕事があるため、吸収された鉄は最優先でヘモグロビンへ回されます。


月経や出産で財布の中にある鉄はどんどん使われていきます。


食べ物から鉄を吸収し補給がしっかりできていれば欠乏することはありませんが、

もしも補給が足りずにお財布の中の鉄が無くなってしまった場合は、銀行に貯めてある鉄を使います。

 

ですから、ヘモグロビンの数値が正常でもフェリチンという貯蔵鉄が欠乏している「隠れ貧血」が沢山いらっしゃるのです。



フェリチンの数値が不妊症と関係しているという説があります。

しかし反対に関係ないと言った情報も。

 

実際にアメリカの生殖医学会のよる研究で、不妊症患者と妊孕性のある女性の間でフェリチン濃度を比べた結果、

不妊症女性はやや低めの数値となっているものの有意な差はないとの報告もあるみたいですが・・・。


その研究結果を出しているアメリカでは着床不全や流産・早産を防ぐためにフェリチン40以下の女性の妊娠は推奨していなかったり・・・。


さてどっちなのか🙄💡

 


結論、私は関係していると思っています。

理由は・・・


①卵子の老化を抑える酵素が働くためには鉄が必要だから


②子宮内膜を作る材料だから


③妊娠中の母体の生命維持にも鉄は必要不可欠


④脳内でセロトニンを作るのにも、ミトコンドリア内でエネルギー作成にも鉄が使われるから

※セロトニン:うつや不安を和らげるホルモン

 

フェリチン低下だけが不妊症の原因になるとは言いませんが、

器質的な原因がない方で不妊の方はフェリチン対策はしっかりと取るべきだと考えています。



毎月生理が起こる・血の元となる肉や魚を食べず糖質が多い食事を摂る、

このような生活で鉄が不足していないワケがないと思います。

 



私はフェリチンと妊娠率は関係していると考えて対応していますが、


フェリチンの数値と妊娠率・流産率・早産率は関係ないとお考えのドクターもいらっしゃいます。


どちらの考え方に沿って治療していくにしても、

あなた自身が納得して取り組むことが1番です🌼