「自信がない」

 

これは、音楽をしていくうえで致命的な感情になります。

 

自信がないから、まだ人前で演奏できない

 

自信がないから、あのオーディションは受けないでおこう

 

こういったように、チャンスを逃してしまったり

ここぞというときに、緊張して結果を出せなかったり。

 

そもそも自信のなさというのは

演奏に生々しく出てしまうもの。

 

演技や演奏といった表現は

心がすべて出てしまうものですよね。

 

だからこそ、演奏の技術を磨く前に

この「自信」と向き合ってみてください。

 

 

自信とは、”分をじる”と書きますが

自信がないということは

自分を信じることが出来ないということ。

 

なぜできないのか

 

それは、自分自身にそのような評価をしているのです。

 

自分はまだ完ぺきに演奏できない人間だ

人前では緊張してしまって力が発揮できない人間だ

自分は○○さんより下手くそだ

 

 

そう、自信とは自己評価

 

つまり、自分で自分を低い評価にすることによって

自信のない自分に作り上げているのです。

 

ではその評価を、どのように良い方向に持っていけばよいのでしょうか。

 

もちろん

「私は出来る人間だ」

「私は最高~!」

なんて思い込むのは難しいですよね。

 

そこで、自信をつけるために最初にすることは

悪い評価になった自分を細かくかみ砕いて

その一つ一つを自分に宣言し実行していくのです。

 

たとえば、この曲が不安だ

なんで不安なんだ?

個々のフレーズがうまく弾けない

なんで弾けないんだ?

この音色が違う?

コード進行はどうなっている?

この曲全他の構造は?

曲の背景は?

作曲家の意図は?

 

 

そして自分は何を表現したい?

 

このように、自分の不安要素をどんどん掘り下げていき

一つ一つ解決したら

自分に

 

「できた!」

 

と、成功体験をさせるのです。

 

 

音楽に関することでなくても構いません。

 

今日返信が遅くなっていた〇〇さんへのメールを返す。

 

→返せた!

 

ストレッチをしてから布団に入る

 

→できた!

 

今日は夜更かししないで12時までに寝る

 

→寝れた!

 

 

このように、日常の”できた!”を積み重ねていくことによって

自己信頼感が生まれ

自分はできる人間だという評価を与えられるようになり

自信へとつながってきます。

 

 

これを、大学時代の自分に伝えたかったな~

 

本当に自信が無くて

何をするにも「自分なんか・・・」

と声楽科のくせに

人前で声を出すことが申し訳ないとまで思っていました。

 

この苦しみがわかるから

「自信がない」と悩んでいて

なかなか前に進めない全ての人に

この方法を試してほしいな。

 

あなたは、自分にどのような評価を与えていますか?