こんにちは。

まり です。

 

今日は自分史②

前回までのあらすじ

My story①はこちら→

 

幼い頃からの夢とは、少し違う方向のに歩き出した私は、

社会の厳しさ、働くということへの責任感を

その音楽教室ででたくさん学びました。

 

今振り返ると、

”夢をあきらめた”という劣等感を忘れるために

必死に働いていたのだと思います。

 

常に

「自分は今、何を必要とされているのか」

という点を考えて行動しました。

 

そこには、自分の意志にそぐわないことも

あったかもしれません。

 

それでも、自分を必要とされることで

自分の存在価値を見出し

”自分が選んだ道は、間違いではなかった”と

思いたかったのです。

 

そして5年ほど勤務する間に、

舞台の仕事からは、まったく声がかからなくなりました。

舞台仲間から言われた、

「まりは、正社員になったから、時間ないもんね」という言葉。

 

「私はみんなと違って、バイトもせずに音楽だけで食べていってる」

という苦しい優越感で、

無理やり自分を正当化していました。

 

そんな中、お付き合いをしていた男性に

プロポーズをされました。

「九州に転勤になった。付いてきてほしい。」と。

 

「ん?」

「私、仕事辞めないといけない?」

 

自分がやっと自分の居場所と思えるようになった会社は

関東にしか支店がありませんでした。

 

積み上げてきたもの、

積み上げてきた思いが

ここで中断される。

 

でも、ここまで仕事に打ち込めたのも

彼が出会った当初に言ってくれた一言のおかげだったのです。

 

それは

「夢をあきらめるということはとても勇気がいること。

でもその先には新しい夢があって、もうその道をまりは歩き出しているよ。

それも、とてもいきいきとキラキラ

 

こう言ってくれた彼が、

「付いて来て欲しい」と言うんだから

たくさん悩んだと思います。

 

それでも私を必要と思ってくれたのだから、

私はその場所に行こう!

 

周囲の反対を押し切って、

慌ただしく結婚を決め、

初めての九州へ旅立ちました。

 

この時、本当の意味で、

「舞台女優」という夢が終わった気がしました。

 

そして、はれて「転勤族妻」になったわけです。

 

つづく。

 

長文読んでくださり

ありがとうございました。

 

 

小山まり