高まれ!!!俺の小宇宙よ!!!
これを小宇宙と読むか、コスモと読むかで、聖闘士星矢を知っているか知らないか、好きか嫌いかがわかります。
最初の発表があってからもう一年以上たつんですね、、、長いなぁーと思っていましたが意外とすぐに今日がやってきた気がします。
握手会のレポだけじゃないよ! 映画の感想なんかも書くよ!
というのも、書く気はなかったんだけど、あまりに高評価で「え?」ってなったのでw
ネタバレ満載なので見てない人は見ないようにしてください。
後、ここがおかしいよ!とかコメントはいりません、別に議論がしたいわけではないので。
原作ファンからするとあまりにおかしな点が多かったのでほぼストーリー書き起こしです。
レンタルでいーわーという人は読んでも損はしないと思います。
むしろ、この十二宮編をとんでもない話にしたと感じるか、すげぇ!よくまとめたと思うか考えてください。
ちなみに、映画始まって45分でなんやかんやあって、一時間で十二宮を突破してます、彼等。
そもそも論として
2時間弱で 原作で人気のある 「十二宮編」を見せるのは無理です。 るろうに剣心の京都編を前・後編にわけても無理なのに、それ以上ですからそりゃ無理です。
どんな映画監督だろうと無理。 無理なもんは無理なんです。
だから、ある程度のアレンジ、ある程度のオリジナリティは勿論覚悟し、予告編なんかを毎日のように見てワクワクしてました。
それでも、基本的には期待はまったくしてませんでした。
期待以上ではありましたが、期待値がそもそも低いので映画の点数をつけるとしたら45点と言ったところです。
これ低い点数ではないです。
実写デビルマンが2点くらいなので。 一桁はゴミ作品、50点以下なら凡作、50点越えなら良作、80点越えたら神作。 俺の中ではそんなランク付けです。
なので聖闘士星矢は凡作です。
仮面ライダーが好きなので映画とかも見るのですが、あれとシナリオのレベル的には同じです。
原作はそんなんではすまない位の神作品ですが。 この映画に関して言えばその程度です。 戦隊モノレベル。
仮面ライダーや戦隊物をバカにしているわけではありません、DVDを買い集める位好きですから。
でも所詮子供だまし映画ですから、細かい事気にしたら負け、話のつじつまや整合性を求めたらやっぱり破綻するような話なのです。
それと、この聖闘士星矢は同じレベルです。
それは何故か?
まずキャラクターそれぞれに信念というものが一切感じられない。
16年前にサンクチュアリから一人の赤子が救出されました、その子を救って黄金聖闘士、サジタリウスのアイオロスは絶命しました。
16年後にこの子を守る5人の戦士がいるから!みたいなことを言って。。。そして、確かに、その赤子。
城戸沙織が16歳になる誕生日に何者かに襲われる中、5人の聖闘士の内の4人が助けに来てくれました!
その子達は、言うのです、「俺たちはアテナを守る聖闘士だ」と。 そう城戸沙織は実は女神アテナの生まれ変わりなのです。
なんで彼等はアテナを守る聖闘士なのか、と言われたら、それは
「おっさん(沙織の父)にそう言われたから」
映画ではこれ位の説明です。
もう、ぽかーんです、原作知らない人からしたら意味不明です。
言われたからかよ! その間のそのための修行とかの話はすっ飛ばしてかよ!
沙織さんがアテナ? アテナってなんだよ?そもそも。 コスモ? クロス? 聖闘士? 説明しろや!!! という感じですが、そこまでスピードワゴン並の説明台詞ばかりだったキャラ達が急に説明をしなくなり。
ともかく今悪い奴が偽アテナを使ってなんか悪巧みしてるし、沙織さんに危険が及ぶからなんとかするぞ!って展開が早すぎて、もう置いてけぼり。
原作を知っているから付いていけるものの、皆が「誰かに何か言われたから」とか、結局沙織さんがどうなるとやばいのかとか、闘う理由がいまいち明確にならぬまま、説明もなしに話が進んでいきます。
これならいっそ、星矢が沙織さんに惚れてるから守りたいとか臭いセリフで言ってしまった方が観てる方も楽です。
十二宮に乗りこむ理由が映画オリジナルで、もうほとんど忘れてしまいましたが。。。
ともかく教皇を倒さねば!!と
意気揚々と乗り込んだものの知らない人からすれば、第一の白羊宮は不戦勝ですからなんのこっちゃでしょう。
黄金聖闘士とは甘々の奴らの集まりなのか?
そこで白羊宮のアリエスのムウは沙織のオーラを見ぬき、「ほんものだぁぁ!」となるわけです。
教皇の隣にいたお人形の沙織さんでは気付かなかったのでしょうか、このアンポンタンは。
その後の金牛宮のタウラスのアルデバラン戦は概ね原作通りでかっこいい戦い。
さて、次は双児宮の謎の黄金聖闘士戦!!! これは大事だよ! なんせボスとなるサガの伏線だからね!!!
スルー。
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇえっ!? どうすんだよこれ!
で、スルーした先は勿論、巨蟹宮。
皆が大好きな、キャンサーのデスマスクがいる宮ですよ。
そりゃもうファンなら平田広明の「あじゃぱー」が聞けると思うでしょう。
ナシです。 やたら長いお寒いミュージカルで登場し、そのあともやたら時間を割いて戦ったのに
この映画版のお話としては別段必要な戦いではなく。。。
最初にこの巨蟹宮で死んだ者達とされる、無数の死に顔達と楽しげにミュージカルやったもんだから
デスマスクがそんなに極悪非道に見える事もなく、、、原作通り聖衣が脱げてゲームオーバーですが、、、うーん、ミュージカル後一発でのしたほうがギャグにもなるし時短出来たと思うんですが。。。
ここで紫龍と氷河が離脱、積尸気冥界波に何故か氷河が巻き込まれ黄泉に飛ばされる直前でカミュに助けられ
宝瓶宮でアクエリアスのカミュとの師弟一騎打ち。 しかも急に師弟対決とか言い出しちゃうもんだから一般からするとなんのこっちゃ。
そこで二人とも奥義のぶつけ合いで相討ちするんだが、最早ここまでの戦いで青銅聖闘士の星矢達と黄金聖闘士でのパワーバランスが無茶苦茶に。
黄金聖闘士が全然強くない。 でも、、、大丈夫、、、あいつがいる! シャカなら、シャカなら絶望させてくれるはず!!!
そして獅子宮、ここは大人気レオのアイオリアがいる所です。
ほぼ原作通りの戦いを繰り広げますが、洗脳を解くキャラが映画版には出てこないので、何故か次の宮、処女宮の強敵
バルゴのシャカが現れます。 ここでもう、嫌な予感しかしません。
そして、シャカがこう言うのです
「わたしにまかせて先に行きなさい」
ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええええ!!!
シャカ戦わないのかよ! どうすんだよ!瞬&一輝の見せ場じゃねぇか!!
そうです、この大事な大事な2人の見せ場がないために瞬と一輝はこの後ちょろっと戦って終わりです。
そして、シャカが戦わないとなった今、黄金聖闘士の強さをみせてくれるのが、ミロ、シュラ、アフロディーテ、サガの4人のみです。
天秤宮のライブラは一言台詞で終了。
次の天蠍宮でのスコーピオンのミロ戦はそのまま、人馬宮へなだれ込み、そこに次の宮、磨羯宮のカプリコーンのシュラも現れ
星矢&瞬 vs ミロ&シュラ のタッグバトルに、、、とめっちゃ戦うのかと思いきや数秒で瞬リタイヤ。
そこに!満を持して!!! フェニックスの一輝登場! 最後の1人もようやく十二宮にかけつけましたよ!
弟の瞬の不甲斐なさにキレて、シュラに「来いよ、金メッキ」と喧嘩を売って、 そっこうでやられました←!!!
もうね、バカかと。じゃあ、一輝何しに来たんだよ、、、!と。
瞬が「僕はよわい。。。」と嘆くシーンも知らんがな!と
ラッキーでここまで来て戦ったあげく、弱い、、、とか、本気出せよ!って
ブロンズ聖闘士の強さしか見てきてないのにここで急に敵強いの?とパワーバランスの崩壊が激しい。
そこに、沙織さんに回復してもらいなんとか紫龍、氷河、そしてムウ、アルデバラン、シャカ、アイオリアも駆けつける。
倒れた星矢を小宇宙を使い助ける、沙織さん。
それを見て、シュラとミロ改心。←黄金聖闘士無能ばっかり
ほぼ全員集合した人馬宮。 えぇ、勿論、本来ならシュラがいるはずの磨羯宮は出てきやしませんよ。
ここで瞬は力尽きてるので、必然的に次に戦うはずの双魚宮のピスケスのアフロディーテはもう不戦勝なんだな、、、と確信。
皆が次の宮へ向かう橋を渡っていると。
教皇が。
「もうどうでもいいわー」
と、この戦いに飽きちゃったご様子。
それを聞いたアフロディーテ、「え?」
もうお前もいらない、と言わんばかりのアナザーディメンションを(ギャラクシアンの方だったかな?)アフロディーテにぶつける教皇。
そのまま星矢達の前に空から落ちてくるアフロディーテ。
登場からわずか1分ほどの出演時間です。
アフロディーテお亡くなりです。
ここから怒涛の展開です。
教皇実は偽物でしたー! 俺でしたー! 死んだはずの ジェミニのサガでしたー!!!
もういい、沙織さん直接やったるもんね! 星矢ぶち切れ、ペガサス聖衣が星矢の溢れる小宇宙に耐えられない!とか言われてクロスボロボロ、でも力押しでサガを撃退←サガ弱ぇぇぇぇ!!!
俺はてっきりここでサジタリアス聖衣を身に纏うのかと思ったら力押し!
ここでペガサス幻想か!いよいよ!と思ったらそれもなし。
あ、ちなみにペガサス幻想流れませんよ。 トレーラー詐欺です。この時点でもう熱くなれるポイントがない。
ここから急にロボットバトルみたいな展開に、黄金聖闘士はサガの力で動き出した巨大な石像とバトル!
サガはなんか黒いのと合体してでかいケルベロスとやらに!
もうなんのこっちゃ!
そして、サジタリアス聖衣いよいよ登場、サジタリアスの星矢となって沙織さんとの合体攻撃のような感じでケルベロスも一撃必殺! よぇぇぇぇぇぇぇ!
そして、FFⅩのユウナの演説を思わせる、アテナ、沙織様となった彼女の演説で終了。
YOSHIKIプロデュースの歌が流れて終了。
映画終了。
これじゃない感が強すぎてね、どうしたもんかと。
館内には比較的オタクっぽい方々がいたからか、終わった時に大きなため息が聞こえてきましたよw
ひとつの、アクションものアニメ映画としてはこんなもんです、前述通り、これが仮面ライダーの新作映画のシナリオなら十分すぎるくらいの映画です。
でもこれ、原作のある聖闘士星矢なんですよ。
新しい聖闘士星矢なんだから、過去と切り離して観てくださいみたいな発言を製作側が言い続ける理由がわかりますね。
ようは保険かけてるんです。そういう言い訳をし始めたらなんでもありになるでしょ?
新しいものだと、そこを理解してみれば神作品って。。。
そんないいわけしなくても、新生した「バットマンビギンズ」は面白かったわけで。
新世代の聖闘士星矢だ! とか、あれでいいの? アフロディーテあんな扱いでいいの? 一輝あんな扱いでいいの?
文句ばっかりやん!って思うかもしれませんが、別にクソだとはいってないんです。凡作だと言っているんです、普通だと。
俺的にはね、著名人の方々や、映画を見たファンがこれはこれでアリとか言っているようじゃダメなんだと思うの。 そりゃ、万人が満足する作品なんてのは無理さ。
でも、これでは一般の人も、ファンも満足するとは思えない。 せめてファンにはこれでよかった!って言わせないと。
そもそもこの時間で十二宮攻略が無理なら前後編わける位の事をね、最初からしようよ。
2時間、星矢達の出自。
2時間、十二宮攻略。
ならまだいい聖闘士星矢だったと思うんだよ。
やたら、これは沙織さん視点なんだからこれでいい!とか言われてるけど。
聖闘士星矢とタイトルしている以上、主役は星矢達でしょ。
そんなに言うなら
「アテナ -レジェンドオブサンクチュアリ-」とかのタイトルで良かったじゃん。
聖闘士星矢だ!って言って、予告でペガサス幻想流してさ、箱開けたら、少女マンガでした!では詐欺だよ、これは。
まぁ、、、確かにちょっと悪い所ばかり書きすぎた。
良い所も勿論あります。
勿論、ひとつのお話としてはよく纏められていると思います。 エッセンスというレベルで言えば聖闘士星矢のフルCG映画としては良いレベルかと。 (納得はしてないですが)
そのフルCGもここまでの有名な作品できっちり1時間45分手抜きもなく、全編煌びやかな、回しても回してもずっとキラカードのような美しい映像美は圧巻です。
世界を意識してのオーバーリアクション、いわゆるディズニー的な動きもあり退屈も少なく見れました。
新しい、聖衣のデザインもかっこよく、キャラクターデザインも素晴らしく、こういう過去にアニメがあるといつも問題になる声優問題もまったくの問題無!
素晴らしい演技で誰一人違和感を感じませんでした。(無意味な性転換をのぞく)
ももクロも別にももクロである意味は何一つないですが、一人普通の声が混じってる事で見せられる感覚より、入る感覚は作れている気がします。
良い所はこれくらいですかね。
今回、弟と観に行ったんですが、二人とも声をそろえてこれは絶対いらないと言ったシーンは
いちいち聖衣を纏って戦う時に、マスクが出てくる事。
完全に口元を隠すキャシャーン状態
これです。
これ最初はかっこいいなーと思ったんです、予告編とかで見ている時は。
これ、やっちゃうと、口元が見えないから星矢達の表情がまるで見えないんです。
闘っているときの表情ってジャンプ作品では必要不可欠ですよ。
大きく口を開けていたり、歯を食いしばっていたり。 もしかしたらニヤリと笑っているかもしれない。
そういうのがまったく見えなくなるんです。
しかも、俺の記憶だと。
星矢だけです
この一番、聖闘士星矢らしい額当て状態。
他のメンツは写真の様に、なにも着けてない素頭状態か、上記のフルフェイスです。2パターンです。
俺は見たかったよ? 氷河のおでこにオマルが付いてるの。
紫龍のおでこに温泉がわき出てきそうな龍が付いてるのを。
これだけは失敗だったと思いますね、譲れません。 これだけは絶対ナイ。
まぁ、こんなところです。
オススメはできませんが、かっこいいイケメン達の活躍を見たいレディは楽しめると思いますよ。
原作ファン、アニメファン、パチンコファン、魚座の人、は観に行くのは控えましょう。半年経ったらゲオに行きましょう。