先月末、総合女性史学会 2023年度 女性史講座、帝京大学名誉教授で歴史学者の義江明子先生の講演会

「古代女帝論とジェンダー<女性天皇論議の土台を考える> に参加して参りました。

 

お話を伺って、いかに歴史の通説には思い込みや虚偽があったかを知ることができました。

しかも歴史研究は日々新しくなっているのですね。とても勉強になりました。

 

 

 

義江先生のご著書

 

 

 

 

以下は義江先生の講義から学んだことの、ほんの一部。
書いても差し支えなさそうな史実です。
(でもご著書が何冊もあるのでぜひご興味のある方は読んでくださいね)

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宮内庁H.P.に記載されている、神武天皇〜今上天皇までの歴代天皇は、
日本が近代国家として歴代君主を確定する必要があったため
明治政府が審議を経て、大正15年に確定したもの。
飯豊天皇、神功皇后などの伝承の女帝は除外されている。


4Cから5C、ヤマトの豪族連合から複数の王系が並列。

当時は世襲ではなかった。

 

6C、地方出身の継体天皇が即位(地方の豪族か?)
その地方で既に妻がいたが、仁賢天皇の皇女である手白香皇女と結婚して即位※←ココ重要!(※は私)

 

その後、安閑ー宣化ー欽明(対立抗争か)ー用命ー崇峻ー推古と続き、世襲王権確立。

欽明以降の継承・系譜記事はほぼ信頼に足るものである。

 

6C〜8Cに古代女帝が集中。
男女天皇は、女性天皇は8代6人。男性天皇は7人。双系継承。

また天皇は群臣によって選ばれており、40歳以上。男女の差なし。

選ばれる基準は、血統・年齢+経験・能力。

そして推古天皇が群臣推戴慣行+世襲王権成立により、条件を満たす女性天皇として初の即位。

(36年間統治。遣隋使派遣。仏教興隆など大きな功績)

 

 

8C 継嗣令 第一条

「天皇の兄弟、皇子はみな親王とすること{女帝の子もまた同じ}。

 

※この「女帝の子もまた同じ」が有名であるが、これは元々中国の唐封爵令がモデル。
ただ中国の唐封爵令には「女帝の子もまた同じ」の一文はなく、他はほぼ同じ。

つまり日本古代は本来双系で、男系男子限定は中国の模倣。

 

 

明治時代から男系男子継承は法制化。天皇の性格は変化。
明治時代〜1945まで、天皇は大日本帝国の君主(大日本帝国軍の大元帥)。

現在は、天皇は主権者国民の統合の象徴。

 

★近代の男系男子継承法制化は、過去の伝統とは異質な「天皇制」を作り上げ

硬直した法制によって皇室は今や「男女不平等」の象徴となっている★(テキストより)

 

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以上が、学んだ内容のごくごく一部です。(もしかしたらニュアンスが違う部分があるかもしれません)

 

さらに卑弥呼(弥生時代)やそれ以前の縄文時代は女性の地位は高かったようです。
これは義江先生の講演会で学んだことではないので、12/5のミニ講演会でも少しだけお話しさせていただきます。

 

ただ私自身は歴史にはあまり拘っていません。というのも時代が変わり世界が変わってしまっているというのに、昔と同じにしようとすれば無理が生じるのが当たり前、ゆえに変化は当然と思っているからです。

より良い方に変えていかなければ、進歩も進化もないですからね。
 

また人を苦しめる伝統は因習であり、修正しなければいけないとも考えています。
人を犠牲にしてまで守らなければならない伝統なんてないはず。ましてや明治時代からの歴史など伝統とも言えないでしょう。

 

私が敬宮愛子さまに皇太子になっていただきたいと考えたのは愛子さまがご誕生された時。

拙著に書いた、愛子さまがお生まれになる前からの、幾つもの不思議な体験からです。

その上、ご成長するにつれ、天皇御一家とご聡明な愛子さまを拝見するにつれ、ますますその思いが強固になって行きました。

 

それでも男系男子にこだわる方の本を読んだり意見を見たりはしたのです。でもいくら読んでも、聞いても、合理的な説明にはなっていない。ゆえに言葉に説得力を感じたことがないのです。
 

男性だけにあるY染色体が続いているなどという人もいますが、Y染色体は壊れることがあり壊れたY染色体は次の世代に残ることはないそうなので、すでに理論が破綻しています。

 

でも、もし壊れない染色体があったとしても、その染色体がなければ「魔法が使えなくなる」とでもいうのなら(笑)拘るのもわかりますが、そんなアニメみたいな話はないし、平安時代の妻問婚のことを考えたら(源氏物語の世界よ〜)古代の神武天皇の染色体がつながっているなどとは到底思えませんね。

 

私には、どうしても男でなくてはと固執する人は、実は男尊女卑と家父長制度が染み付いていて「女性が上に立つのは許せん!」と無意識にでも決めつけている気がします。まあ、拘っている人には女性もいるので、男女問わず変化が嫌いなのでしょう。
しかし男子の若い皇族は悠仁さまのみ。男系男子継承のせいで皇室は風前の灯。このままではいずれ消滅します。

 

それなのに男系継承にこだわるために、天皇家直系長子愛子さま立太子ではなく、現代の常識とはかけ離れている非常識な方法、例えば側室を置けばいいなどと語る政治家がいて心底ビックリ。あんまり驚いたので何度も書いてしまいます(苦笑)
 

また、80年前に既に一般人になっている旧皇族子孫を養子にするなどアクロバティックな方法も不自然としか感じませんし、第一、養子の義理の親御さんとなられる皇族の方は、どなたを想定しているのでしょう?いらっしゃらないように思えるんですが。
また僕が養子に入るよどという旧皇族子孫の若い方などもいないと思います。私は友人に元皇族子孫の女性がいるので、今度聞いてみようと思います。

 

それはそうと、つい最近、「岸田文雄首相は安定的な皇位継承や憲法改正の議論を主導する姿勢を強めている」という記事が出ましたね。週刊誌の見出しには「愛子天皇」実現などの文字が躍りました。


岸田首相の支持率は最低ラインにまで低迷しているため、挽回するには敬宮愛子さま立太子決定を実現するしかないですよー。それができたら支持率は回復するでしょうし、経済効果も高いです。

もちろん国際的にも高く評価されます。以前、国連からも注意されましたからね。

 

今こそ古臭い因習の岩戸を開けて、視点を光に未来に、上へと上げる時。
1日も早く国民の80%以上が支持している愛子さま立太子を実現させていただきたい。

 

それには政府も、世の中に流布されている「通説」を鵜呑みにせず、正しい歴史を義江先生や歴史学者の先生から学んでいただきたいと考える今日この頃です。
 

下記、私の講演会の情報がナチュラルスピリットさんのHPに掲載されています。
新しい情報、ここだけのお話もします。いらしてくださる皆さまとお会いできることも楽しみにしていますね♪⇩