自粛から一ヶ月半。少しずつ緊急事態宣言が解除になり始めましたね。そんな今日は新月です。(UPは5/24ですが、この記事は23日深夜に書きました)

 

さて、美内すずえ先生原作「アマテラス」を基にしたアルバム「スピリチュアルソングブック アマテラス」。

1996年にプロデュースさせて頂いてリリースされたのですが、今やプレミアがついておりYahooでは5万円程度、メルカリ、ヤフオクなどでも高額で出ています。

 

ただ現在は、ユニバーセンス合同会社ホームページ
オンラインショップにて、定価販売するようになりました。
 

ご興味のある方は、こちらからお願いいたします。

 

 

一般的には、昔リリースされたCDアルバムは廃盤になる運命が多いです。

 

しかし、このCDは様々な変遷があり、現在は美内さんが原盤をお持ちで,先日ご快諾を頂きセイリオスのウェブサイトから販売することになりました。もちろん定価(3000円+消費税)です。

 

 

 

また、このステイホームの時期に、扱っている製品のパンフレットを作りました。

中にアルバム等の解説が入っています。

 

 

 

 

パンフレット上でのアマテラスについての説明は以下です。

 

 

 

「スピリチュアルソングブック アマテラス」CD14曲入り61分 ¥3000+税

 

1996年、美内すずえ原作の漫画「アマテラス」に感銘を受けた森由里子が、これを音楽にしたいと熱望。

原作コミックスの出版社を通じ一面識もなかった美内先生に企画書を提出。

他のレコード会社等のオファーには首を縦に振らなかった美内先生と面会し快諾を得、美内すずえ監修、森由里子プロデュースの企画が実現。制作時間をかけ、メジャーのレコード会社からリリースされたアルバム。

内容は、多くの実力派ミュージシャンやオペラ歌手の歌とともに、奈良県奥吉野で録音した天河大辨財天社の柿坂酒造之祐宮司(当時)の祝詞、神呼びの声、横澤和也氏の石笛(いわぶえ)、足立育朗氏の宇宙語歌詞、その他贅沢な参加者が網羅され、現在では到底制作できない豪華なアルバムとなっている。

1996年の発売後、さまざまな変遷があり伝説のアルバムとなり、現在もインターネット上ではプレミアがつき高額となっているが、この度、当サイトにての再販売が実現した。

 

 

そして楽曲内容はこちら。

 

 1 宇宙・源の記憶~アカシックレコードより〜

作曲:富山光弘(Frankie T)/寺嶋民哉

五十鈴:美内すずえ/横澤和也/花柳鶴寿賀/亀寿賀/森 由里子

Keyboard&Arrangement:寺嶋民哉

 

 2 アマテラス 

作詞:森 由里子/作曲:寺嶋民哉

歌:波多野睦美

Keyboard&Arrangement:寺嶋民哉

 

 3    シンクロニシティ

作詞:森 由里子/ 作曲:富山光弘(Frankie T)

歌:IKUKO、大木理紗

Strings:金原グループ

Keyboard&Arrangement:寺嶋民哉

宇宙語情報提供:足立育朗

 

 4    龍神

作曲:寺嶋民哉

横笛:横澤和也

笛  太鼓:柿坂神酒之祐宮司

Keyboard&Arrangement:寺嶋民哉

 

5 天浮舟~プレアデスからの囁き

作詞:森 由里子/作曲:伊藤ヨシユキ

歌:伊藤真澄

Keyboard&Arrangement:伊藤ヨシユキ

 

 6 母なる故郷(ガイア)~地球回帰~

作詞:森 由里子/作曲:富山光弘(Frankie T)

歌:波多野睦美

Keyboard&Arrangement:寺嶋民哉

 

 7 天河幻想

作曲:伊藤ヨシユキ

神楽:大平 焔(佐備神社)宮司と関西雅楽松風会(於天川大弁才天社)

Voice:柿坂酒造之祐宮司

Keyboard&Arrangement:伊藤ヨシユキ

 

8 ヤハエの歌

作詞:美内すずえ/作曲:美内すずえ

補作曲:伊藤真澄

歌:伊藤真澄

Keyboard&Arrangement:伊藤真澄

 

 9 地の高天原

作曲:横澤和也 伊藤ヨシユキ

石笛:横澤和也

五十鈴:美内すずえ/横澤和也/花柳鶴寿賀/亀寿賀/森 由里子

 

 10 ∞の風~遥かなる君を求めて

作曲:伊藤ヨシユキ

Voice:中島淳一

Keyboard&Arrangement:伊藤ヨシユキ

 

11 未来への追憶~Twin soulを捜して

作詞:森 由里子/作曲:富山光弘(Frankie T)

歌:河井英里

 Keyboard&Arrangement:富山光弘(Frankie T) /藤 太薫哉

 

12 ラ・ムー

作曲:伊藤ヨシユキ

Voice:朝日 舞

Keyboard&Arrangement:伊藤ヨシユキ

 

13 岩戸開き

作曲:寺嶋民哉

石笛 横笛:横澤和也

笛:柿坂酒造之祐宮司

Keyboard&Arrangement:寺嶋民哉

 

14 新世界~ASCENSION~ 

作詞:森 由里子/作曲:富山光弘(Frankie T)

歌:郡 愛子

五十鈴:美内すずえ/横澤和也/花柳鶴寿賀/亀寿賀/森 由里子

A Guiter:中村康彦

Perc:佐藤一憲

コーラス:IKUKO,大木理紗,大園功治,矢尾裕次,谷合浩貴,恩田亜希子,木本尚美,黒川早苗,中根律子

Keyboard&Arrangement:寺嶋民哉

宇宙語情報提供:足立育朗

 

詳細 販売はコチラ。

https://www.seiriosproject.com

 

 

ウラバナシその1

 

今年はじめ、東京オーチャードホールで公演された「スーパーオペラ 紅天女」。

こちらは美内さんの代表作「ガラスの仮面」劇中劇、紅天女を原作とした創作オペラです。

先日、ステイホームのために無料配信を視聴した方も多かったのてはないでしょうか?感動的で素晴らしかったですよね。

 

実は、このオペラは、「アマテラス」でエンディングテーマ「新世界〜ACSENSION〜」(ちなみにこの歌の作曲のFrankie T.、この時はペンネームを本名の富山光弘にしていました)の歌唱を担当したのがオペラ歌手の郡愛子さんがいらして、実現した企画なのです。

 

郡さんは、あの頃はテレビで「ディアマンテ」という三菱の高級車のCMソングを歌うなど、様々なご活躍をされていましたが、時が経ち、2017年には日本オペラ協会の総監督に就任されており、そのため「紅天女」オペラを企画され、実現されたという経緯があります。

なので、私があのとき思いきってアマテラスの企画書を提出していなかったら。また、郡さんに歌をオファーしていなかったら。あの感動のオペラもなかったかも。

こちらのオペラの音楽担当の寺嶋さんも、私がアマテラス制作の時に同じ事務所にいてオファーさせていただいたので、ご縁をつないだ者として、オペラの大成功は私も自分のことのように嬉しかったです。

 

郡愛子さんには、当時私が所属していた事務所のマネージャーからの紹介で、美内さんにもご相談の上、オファーさせて頂いたのですが、実は、もともと美内さんはディアマンテのCMソングをTVで聞くたびに素晴らしいなと感動していたとのこと。

今思えば、全てはシンクロニシティという見えない糸で繋がっていたのですね。

 

 

ウラバナシその2(不思議な体験)

 

アルバム「アマテラス」は、水の音、風の音、祝詞、そして地球の岩戸開きのエネルギーを入れたくて、聖地、奈良県奥吉野の天河大辨財天社まで行って一部を録音して来ました。

これはそんな旅での不思議な出来事。

 

録音の旅は最初、美内さんとサウンドディレクター(当時)のI氏と私と3人で行き、あとからスケジュールの空いていたボーカリストの方が参加しました。

 

当時は道があまり整備されていなかった天川村にやっと到着し、夕食を食べて民宿で美内さんとおしゃべりをしていた初日のこと。

私がふと「いつも私、夜中に仕事しているんですけど、ふと気づいて時計を見ると3時33分なんですよ」とお話ししたところ、美内さんから「森さん、それは宇宙とつながる時間よ」という言葉が。うーん、やっぱり。そうですよねぇ、という会話がありました。

 

そんな休憩と食事の後、深夜、私たちは宮司さんの祝詞を録音するために、3人で神社に向かいました。

そして、いざ、録音しようとした時。

なんと!!機材が全く動かなくなったというではありませんか。

えええーっ?と焦る全員。ここまで来て録音できなかったら・・・。

しかしI氏は全部事前にチェックして来たのでそんなはずはないと首をひねりながら、何度も何度も機材を動かそうとトライしています。

けれども録音機材は動かない・・・。

 

すると、慌てている私たちを見た宮司さんが「まあ少しゆっくりして。お茶でも飲んで待っていればいいですよ」と言ってくださいました。

私たちは促されるままに裏の応接室に伺い、私は美内さんと一緒に、柿坂宮司と不思議な話に花を咲かせていました。私の心の中では「どうしよう、もし、ここで録音できなかったら・・・」という焦りとともに、どこかで、きっとなんとかなるよ、という思いがあったのも、今思うと不思議です。

しかし、一時間、二時間・・・時間はだんだん過ぎていきます。

 

すると・・・「動いたよ!」というI氏の声が!

やっと機材が動き始めたというのです。

あー、よかった。

胸をなでおろし、私たちは深夜のご神前に向かいました。

漆黒の闇の中、ご神前には神秘的で崇高な気が漂います。

そして宮司さんは、いつもは開いていない扉を開けてくださり、美内さんと私は奥へ入りました。

いつもなら決して入れない奥のご神前で、緊張し、こうべを垂れる私たち。

 

いよいよ、ご神事が始まります。太鼓を叩き、柿坂宮司がおごそかに、よく通る声で祝詞の前にこう語りました。

「平成○年○月○日、3時33分・・・」

「え???」

私の鼓動が高まり始めました。

時計は見ていなかったけれど、いつの間にか。

さっき民宿で美内さんと話した、ジャストその時刻になっていた!!

美内さんをチラッと見たら、以心伝心だとわかりました。

 

やがて祝詞が始まりました。

ひんやりとした研ぎ澄まされた空気のなか、心は静まり、祝詞に耳を澄ましていました。

そんなご神事の中盤。

ふと気づくと、驚くことに金粉がさらさらと降ってきたのです。もちろん何もない空中からです。

美内さんの髪にも私の手にも。それは今まで見た中で、一番大きな金粉でした。

驚くとともに、神様が祝福してくださっているのだと、私は感謝と感動、敬虔な気持ちで胸がいっぱいになりました。

 

そして宮司さんの祝詞が終わって、ご神事が終了したその瞬間。

まさにその瞬間、鶏が鳴いたのです。

コケコッコー!

それは朝がきたと告げる声!

夜明けを告げる声。

美内さんが、その瞬間、驚いて、

「岩戸が開く瞬間を入れるために、この時間になっていたのね!」と。

そうだった。岩戸開きの時には鶏が鳴いたのだ、とハッとして、私もまた深くこうべを垂れました。

 

夜が明けて岩戸を開いた瞬間に祝詞の録音とご神事のすべてを終えるように、天は機材を停めていた。

目には見えない天の計らい。

 

このことを思い出すたび、今でもこのアルバムを作った意味を考えます。

その後も様々なことがたくさんありましたが、それらはなんと、今からもう24年も前。

1996年のことです。

 

アマテラスのアルバム制作は「まだ早すぎたかもしれないね」とよく皆さんに言われました。

タイトルを見るとわかりますが、まだそういった精神世界のことに興味のある人は今ほど多くなかったと思います。

でも私は今気づいたんです、あれはあの時だから作れたのです。

今だったらあんなに予算をかけ、時間をかけた制作は到底できなかった。

 

企画書を出した1995年、リリースした1996年ごろは音楽業界が盛んでした。

当時あったメジャーのレコード会社(ポニーキャニオン系のメーカーだったメディアレモラス)から、今もお世話になっているある方がOKしてくださったからこぎつけた制作とリリースです。

私自身もまだ若く時間的にも余裕がありました。

また大手事務所に所属していたので、マネージャーもいてくれました。

企画書の提出も、出版社には彼女が連絡してくれました。

会議の時はいつも、事務所の会議室で何度も何度も集まったことを思い出します。

 

あの時しか、この制作はできなかった。

そんな気がします。

 

そして、今、過酷な状況のいま。

必要なのだと思います。

 

様々な流れで、様々な人の思いが動いて、販売できたのだと思います。

 

最近たまたま、セイリオスのボーカルShayleeが、Facebookにこのアルバムに感動したと投稿してくれたのをきっかけに、私たちはこのアルバムをもう一度、今こそ世に出すべきだと改めて思ったからです。

 

よろしかったらそのエネルギーに触れ、ぜひ感じてみてください。

 

追記。ここまで書いて(5/24 )ふと見たら、なんと、3時33分でした!!!Σ(・□・;)