ようやく山に近づいてきました。この山脈を越えていくとセルベイ村に着くらしいのですが、またしても井戸があったのでまたまた頂戴します。近くのゲルのモンゴル犬が挨拶に来ました。赤い首輪のかわいい子でした。小さかったのでまだ子供なのでしょう。



     

 このゲルで場所を確認してセルベイ村にようやく着きました。ここでガソリンを補給するのですが、またしてもガソリンの人がいないのでしばし休止です。ここの村には羊の毛を集めてフェルトをつくる工場がありました。おとといナランダーツへつく前に取りかかったゲルでフェルト作りをやっていたので見学したかったのですが、時間がおしていて先行きがわからなかったのであきらめましたが残念なことでした。そうやって自分たちでつくるひとも工場で出来たのを買う人もいるのでしょう。そうこうしているうちに無事ガソリンの補給が出来て出発です。


 山を越えて下っていくとついに遠くに砂丘が見えてきました。



 


 いよいよホンゴル砂丘です。モンゴルでもっとも大きな砂漠で、6~12キロの幅で100キロ以上の長さがあり、高低差は200メートルもあるらしいです。ところがセルベイ村からの道はこのホンゴル砂漠の長さのちょうど中間あたりに突き当たるのです。目的のツーリストキャンプは砂漠の向こう側にあるため、越えていかねばなりません。一カ所切り通しになっているところがあるとかで、砂漠に沿ってずっと走ります。しかし不思議なもので平行して走っているとこちら側からは砂丘が見えないのです。

 


 そこでまたラクダたちに出会いました。ラクダは何故か固まって丸くなっていることが多いみたいです。お互いを日陰にでもしているのでしょうか?
さらにいくとようやく砂丘が切れているところがありました。これでようやく砂丘の向こう側にでることが出来るのです。


     


 また走り出すと今度はどんどん離れていってしまいます。それから砂丘の沿ってかなり走ってようやくツーリストキャンプにつきました。
向こうに見える山を越えてその下の砂丘を回り込んでやってきたのです。



 今日はここまでです。このツーリストキャンプは発電設備があって、シャワーもお湯がでますし電気の充電も出来るみたいでした。一応冷蔵庫があってちょっとお高いけど冷たいビールも売っています。飛行機から降りてビールを買っていくはずだったのに忘れて飲めなかったので早速買い求めました。ところが発電はず~っとしているわけではなく結局高い料金であまり冷えていないビールを飲んだのでした。


 この日も月明かりが明るく星はあまり見えませんでしたが、デジカメの星の撮影モードでほんの少し写真を撮ることが出来ましたがよく見ないとわからないのでやめておきます。これがツーリストキャンプでゲルが一つキャンプ場のキャビンのようで室内は結構広くて天井も高く快適でした。

 

 ここまでは日本人の姿は見ません。というのも普通のツーリストは2泊3日で最初のヨリンアムと明日いくことになっているバヤンザク(ヘルメンツァブの小さいもの)、モルツォグ砂丘(ホンゴル砂丘の小さいもの)にいって帰ってしまうからです。ということでようやく文明の地に出てきまして5日目が終わりました。












5日目


 朝にはすっかり風もやんでまた晴天です。向こうに見えるゲルが昨日来てくれた人の暮らすゲルで、朝一番でパンク修理道具を返しながら運転手さんが絞りたての羊のミルクを持ってきてくれました。それでコックさんがミルクおじやを作ってくれましたがおいしかったです。羊というと私たちにはくさい肉というようなイメージがありますが、ここでは全くそういったことは感じません。彼らの羊たちが草を食べながらかなりのスピードで移動していきます。カシミヤ山羊もいます。羊やラクダはそうではないらしいのですが、カシミヤ山羊は草の根まで食べてしまい、土地がどんどん砂漠化してしまうということで政府は山羊を増やすことには反対のようですが、遊牧民達は現金収入になるのかだんだんに増えていってるという説明でした。


     

 普段はズボンにTシャツといったスタイルですが、コックさんも運転手さんもデールを着て作業しています。男性用のデールにはもっと太い帯を使うらしく、この帯ではと写真を気にしていましたが収まってくれました。おしゃれなんですね。出発するときにゲルによって私たちが飲み終わったペットボトルの空きボトルを皆おいてきてあげました。ペットボトルは便利なので貴重品らしく馬乳酒などを売るときにも使われています。


     

 ここは完全に道になっています。ゲルにはモンゴル犬が2頭飼われていて、ゲルのそばを通過すると(そばといっても結構離れていて小さく見えるほどですがね)必ずモンゴル犬が番犬として走って追いかけてきます。60キロくらいのスピードで走っているのですが、(この道を60キロも出すのですから揺れ具合もご想像いただけると思います)ピッタリと車についてかなりの距離をついてきます。そして彼らの守備範囲から車が離れるとまたすごすごと帰って行くのです。そのスタミナたるやすごいもので、我が家のデブ犬ルークにも見習わせたいものです。



     
 
 どんどん進んでいくと、突然水たまりが現れました。7月に降った雨がたまっているのです。これだけの暑さの中、未だに干上がらずにいることが不思議ですが、このせいでわだちがぬかるんでしまい、車が走れなくなってしまいました。ひどいときは何日も通行不能になるらしいです。仕方なく引き返して違う道を探すのです。突然90度カーブを切るのでどうしたんだとよく見るとうっすらと轍の跡があったりします。しかしかなり走っても目的の方へ行けないのかまたまた引き返したりして、結局ここで昼食を取ろうということになりました。
 

 運転手さんが車を360度まわしてコックさんと話し合っていると思ったら、私たちに日陰で休ませてくれようとして、何とか車の影になる方向を見ていたのです。しかしほとんど真上から日が差しているのでようやく50センチも影が出来たでしょうか?そこに例のイスとテーブルをセットしてくれました。それからしばらくして出てきたのが焼き肉でした。乾燥したものを戻したわけでもなくすっごくおいしかった。しかし一体どうやってここまでmってこれたのだろうかと聞いてみると、それは企業秘密と笑っていましたが、ちゃんと下ごしらえをして持ってきたとのことでした。これがコックさんがつくる最後の料理だということなので、スペシャル料理を楽しみました。今夜からはツーリストキャンプに泊まるので食事がついているのです。


 このあたりからさすがに乾燥がひどくなってきました。普通に息をしていると乾燥して唇がひりひりしてくるのです。それで井戸があると立ち寄って水をくみタオルをびしょびしょにして頭ならかぶり、口の前で交差させてそれをとおして息をすると楽なのです。日本が援助して冬でも使えるようにするため井戸に囲いをして掘っている場所を通りかかったので早速水を補給しました。



 


 昼食後、また走り出しました。遠くからは緑の草原っぽく見えますが実際にはこの程度に植物が生えているのです。花もいろいろ咲いていましたので見てください。よくあったのはネギのようなピンクのかわいい花です。

   
     


     

     



 エーデルワイスのようなのも咲いていました。やはり小花が多かったです。続く
 









とにかく日本と時差がないので、日本の日が暮れてから2時間以上立ってようやくこちらの日が暮れる感じなので遅くまで明るいのです。


 今朝のキャンプ地を過ぎてナランダーツにつきました。ここもオアシスだったんだとその時に初めて気がつきました。昨日ここを通ったときにはものすごい数のテントが張ってあり、緑は見えなかったのです。だからここがそうだといわれてもなんだか狐につままれたような感じでした。ここは化石の調査をしたりする研究員たちのベースキャンプだったらしいです。何せ飲める水がわき出ているところはこのあたりではここしかないということです。先ほどのゾルガナイはなんだか飲めそうにもありませんでしたから。まあほんとに遭難しているときにはそんなことはいっていられないでしょうけどね。



     

 オアシスの向こうに白い崖状に切り立った山が見えていますが、一昨日はあのあたりを走って休憩もしたのですがよくわかりません。上の方から水が流れ出ています。冷たくて本当に気持ちよかったです。上部に稜線が見えていますがそこまではほんのひと登りで、どうしてこんなに水が滾々とわき出ているのかわかりません。パイプと金属製の受けはそれこそ恐竜を発掘した研究者のひと達が作ってくれたそうです。しかしもう大分前で痛みが激しくなっていました。



     

 左の写真がその稜線から撮ったもので、右が後ろ側の景色です。わき出る水分のせいで多少の緑はありますが、向こうは全く平らなのです。本当に距離感とか高低差とかがわからないのでしょう?

ということで予定ではここでキャンプすることになっていたのですが、明日の行程を考えると少しでも先に進んでおいた方が良いとかでもう少し走ることになりました。


 少し日が落ちてきたところで遊牧民のゲルがあるところに来たのでここでキャンプすることになりました。なぜならパンクしたタイヤを直す工具が必要だったかららしいです。この時の初めてヘルメンツァブのてっぺんでパンクしたことを知ったのです。



     

 このあたりはもう人の住むところで、道のわだちがはっきりしています。道の右と左に2家族がゲルをたてて生活していました。ゲルには必ず医務が2頭はいます。私たちがテントを張ったので両方から4頭の犬たちがやってきました。つい家のルークを思い出して何かあげたくなるのですが、モンゴルでは完全に番犬でペットではないしさわらない方が良いようです。料理をする良いにおいがたまらないのか、しばらく近くに座って見ていましたが、追い払われてそれぞれのゲルへ戻っていきました。毎日夕日が本当にきれいです。じゃまする者がないのでいつも180度見渡せます。


 このあたりは何故か平らなところがなくてテントがかしいで見えますね。この日はさすがにコックさんとガイドさんの女性陣はテントを張って寝ることにしました。これが大正解!!というのも夜中になってもの凄い風が吹いたのです。テントがとばされるんじゃあないかと思ったくらいで、ゲルの住人が心配して様子を見に来てくれました。しかし何とか夜が明けたのです。