こぶし球場に少しの人だかりが出来ていて、覗くと『おぉ~!やってるやってる♪』てな具合でスワローズの秋季練習に出くわした。

久々に見るハタケも元気そうだし山田君も元気そう。
キャッチボールをチラ見して帰ろうかと思ったら、”たまたま“東大野球部の引退セレモニーをしていて暫し立ち見。

この日、東大野球部は明治大学に連敗を喫してしまい、今年度の公式戦の全日程が終了したのだ。
プロ野球だとちょうど1番ゲートの横の喫煙所になるところに人だかりが出来ていて、送り出しセレモニーと四年生による挨拶が行われている。

このセレモニー、これまで何度か目撃したけど『学生スポーツの何たるか?』が全て凝縮されてる場面なのだ。
プロ野球のように『来年こそは!』の無い四年生は悔しい事、嬉しかったこと、得たものとして口々に仲間との絆を口にし、同じく引退する応援部と和気あいあいなひとときを過ごす。

これまでこの儀式を数回目撃してきたけど、一番驚いたのはテレビ局のカメラが①、⑥、⑦と3社も来てること。
特に⑥は今まで東大野球については全くスルーしてきたけど、去年まで宮台君の球を受け続けてきて捕手だった喜入君をアナウンサーで採用してからガラッと変わった。
『ドラフトに掛かる選手がいると、いつもこっそり行われていた引退セレモニーにテレビ局がくるんだ!?』と初めての光景にびっくり。

その人垣には通行人が通れるように人一人がやっと通れるスペースが作られている。
すると、ひょろひょろっとしたスーツ姿の男性が人をかき分けるようにやって来て目の前を通過して行く。
詰めかけた東大ファンは誰も気付いてないのか興味がないのか、ざわめくどころか見向きもしないので最初は気付かなかったけど、どこかで見た…あのおでこの海岸線の侵食具合…。。。
『俺の宮本さんやんか!』
長らくスワローズファンをしていて贔屓選手は作らないって決めてるんだけど、『あえて好きな選手を3人あげよ』と問われると間違いなく出てくる選手の一人。

すると即席サイン会を始めて並んだ全員にサインをすると、そそくさと迎えの車に乗って消えていった。
『くぅ~、かっけ~♪』
サインをしてもらう物やペンも持ってない僕は手を震わせながらスマホのシャッターを切り続けるのでありました。

もう少し引退セレモニーを眺めてると、去年同様にスワローズの選手がユニフォームのまま引き上げてきた。
のに!! 東大ファンは全く無反応ww
スワローズファンからすると『少しくらいざわつくとか、写真撮るとかしてもええんちゃうん?』てくらいの総スルー。
ここに集まる人達にしてみれば、俺のハタケやトリプルスリーの山田選手やセクスィーな坂口選手より、宮台君や(東大ファンしか知らない)俺の楠田君や田口君の方がずっと興味があるのでしょう。
(スワローズの面々の写真は省略)