序章についてはこちらを…
春のオープン戦でハートをつかめ・リターンズ①についてはこちらをご覧ください。
◆淡青広がる神宮球場の大空
なんと気持ちいいのでしょう。
どんなに素敵なデートプランを考えても野球女子にとってこの光景に敵うものはありません。

試合前のボール回しでボールがグラブに収まる音、選手の掛け声、スタメンを伝えるアナウンス、ワクワクしているファンのどよめき。
そんな光景を眺めながら食べるサドイッチとサラダは最高の味わいのはずです。
あなた達も久しぶりに会話のキャッチボールを楽しみましょう。
どうです?
会話のキャッチボール、弾むでしょ?
彼女の暴投も苦もなくスキップしながら拾いに行けるでしょ?
やりましたね!
このあと大きな失敗がない限りこのデートは成功したも同然です。
あとはスワローズが目を覚ますのを待つだけです。
◆お菓子とお茶
何回か傘を振って試合が落ち着いたところでお菓子とコーヒーにしましょう。
実は彼女と待ち合わせる前にキルフェボンでタルトを買い、向かいのブルーボトルで持参したポットにコーヒーを入れてもらっておいたのです。

ほら?
彼女は目をクリクリにさせて喜んでいます。
待ち合わせのほんの30分前に行くだけで川端君のようなクリーンヒットが生まれるものなのです。
ヒットは日々の努力と才能、デートは30分の早起きとセンスなのです。

今や日本屈指のハンバーガー激戦区の表参道から、日本随一のタルト屋や新進気鋭のコーヒーショップに寄って歩いて野球場に来れる...なんてのは、12球団見渡してもスワローズファンだけなのです。
そうです、スワローズファンは12球団随一のお洒落さんなのです。
そんなお洒落ゾーンに出入りしている自覚を持ち、いつものように神宮球場へ直行直帰ではなく、その優位性を野球デートに存分に生かしましょう。

◆目が覚めたスワローズ
オープン戦とはいえスワローズが勝って彼女はご機嫌です。
とはいえ試合が終わると夕食にはまだ早い中途半端な時間。
ここでサンドイッチやサラダを分け合って食べた訳が証されます。
試合が終わる頃、お腹は空いてなくてパンパンだしお茶もしたくない...なんてことがあっては台無しです。
青山一丁目まで歩いてバスに乗り、ウエスト青山ガーデンでお茶をしましょう。
いつも混んでる店ですがこの時間帯は空いていてテラス席にも座れます。

ここで名物のホットケーキを食べたい所ですが、さすがに夕食前なので一つのシュークリームを分け合いつつお茶をしましょう。
次回はいよいよ最終回。彼女との春の恋は結ばれるのか、はたまた5年前のように普通のお友達に逆戻りなのか...。
つづく...。