木曜の酒は瓶ビール2本と"ハイボール濃いめ"を6杯頼んだ所までは覚えてる…。
あの雰囲気だと…たぶん8杯は飲んだな。。。
僕の場合、“飲みに徹するモード”に突入するとツマミはほとんど無くてよくて、さんざん飲んだけど食べたのは串焼を4本にフライドポテトを5本くらい。。。
そりゃ~飲み終わって少し酔いが覚めてきたらお腹も空いてくるってもんだ。
ってわけであまり美味しくないと解ってる駅前の博多ラーメンの店に行ったんだけど、背に腹は代えられない。
そこで久々に味音痴な人を見かけたのだ!
なんだろう…
せっかくの酔い心地がどんどん覚めていくような感じ。
僕と時を同じくして入店し、左隣に座った彼の前に出てきたのはネギラーメン。
本来の博多ラーメンの店にはないメニューで、いわゆる東京とんこつの店によくある白ネギの千切りみたいなのを醤油・ラー油・ごま油・化学調味料で和えてあるやつが乗っかってるラーメン。
博多ラーメン好きから言わせていただけるなら邪道のトッピング。

で、彼は一口も食べることなくおもむろにラー油を5周させて、まず一口。。。
味が足らなかったんでしょう、醤油を4周させて二口。。。
まだ足りないみたいで、更に前に置いてあるほんの少しで激辛になる辛子高菜をトングで4回。。。
そこでラーメンを満足げにズズズッとすする。。。
麺はあっという間になくなり…
『替え玉お願いします!』
麺を待つ間に自慢のスープの微調整をします。
酢を5周、醤油とラー油を更に3周ずつ。。。
覗き込むとそのラーメンのスープはもはや博多ラーメンの色を成してなくて、いうなれば蒙古タンメン中本状態(笑)

僕は心で叫びます
『(あんたバカじゃないのっ!?)』
僕はゆっくりスープをすすっていると彼は替え玉を食べきり、どんぶりを持って豪快にスープを飲み干します。。。
見掛けはスーツを着たサラリーマン31才独身、彼女いない歴12年。。。
顔が妙にどす黒かった。
『(腎臓大丈夫かな~、人間ドック行った方がいいよ…)』
僕と彼の間にあった“あくまでも餃子用”の調味料は彼一人によって半分くらいなくなっている。
彼が松屋で色んな調味料を駆使して牛丼をどうやって食べるのか見てみたい…
もしかしたら牛丼に紅しょうがをてんこ盛りにして焼肉のタレとドレッシングをかけて食べるかもしれない…
なんて思いながらも、替え玉をする気力も薄れ、なんだか寂しい気持ちでラーメン屋を出たのだった。。。
※写真はイメージです