外苑の森でファン感~ラグビー観戦した後は早めの夕食のお話し。
お酒を飲むのは確かフレンチを作った週末以来だから…、丸々2週間ぶり。
実は神宮球場買ったホットワインを片手に徒歩2~3分の国立競技場に移動し、試合前にチビチビとやりながら色んな意味で中々いい気分になっていたのだ。
座った席の周りの皆さんはこのくそ寒いのに(僕が苦手な)サントリープレミアムモルツを(神宮でよく見る)売り子さんから買って飲んでいる。
片や、レモンがたくさん入っている僕のホットワインはまだ湯気が立っていて、周りから何やら聞こえてくるのだ…。
『ねぇねぇホットワイン、温まりそうだし美味しそうだよ。どこで売ってるんだろうね…』
な~に?この優越感。。。
勝ったな…。
バッグには傘と"POWER of UNITY"のボードを忍ばせ、ドサクサでそれをいつ出そうかと企んでるヤクルトファンを舐めんなよ!!
ヤクルトファンはこんな"しゃれおつ"なドリンク片手にラグビーを観戦するだ。(今日だけ(笑))
さて、本題。
いつもの様につまみをチマチマやっていて、お寿司屋ではたいがいお願いする“ばくだん”。
最近はメニューに書いてある店も多いけど、少し前までは寿司屋ならではの“言えば出てくる”つまみの一つ。
それは板前さんのセンスに任せる、いわば板前さんと客との信頼関係によって成り立つ"つまみ"なのだ。

具材は作る人によって色々で、基本はマグロの中落ち・たくあん・いくら・納豆…に板前さんによって色んなものが増えていく。
それを基本食べ放題の海苔に巻いて食べるものだが、デキる板前さんはほんの少しずつしか海苔を出さない。
海苔をパリパリで食べて欲しくて、湿気てしまうのを嫌うから。
ウニが入るとよりクリーミーになって美味しいには違いない。
がしかし、作ってるのを見てるこっちはなにしろ"言い値"の食べ物ゆえ妙な汗も出る食べ物なのだ。
この日のばくだんは納豆抜きで5種類の魚介に加え、隠し味に酒盗が入ってるんだとな。
なるほど深みのある塩分でとても美味しかった。
するとその脇に“イカわたの粕漬け”なるものが添えてあって、それをお箸でちょっと舐めてみたら…
“これで日本酒を飲まずして何を飲む!?”
というわけで冷酒を発注してからは堰を切ったように禁酒を全面解禁するその様は、要するに完全に寿司屋の“罠”にハマった夜なのである。
そのあと日本酒から“(お寿司屋の)お茶割り”に切り替えてグビグビのむ僕を見て板前の彼は思うだ…。
『しめしめ…、勝ったな…』