本とブログと外苑前と【私の履歴書】 | LukeのBlog

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ヤクルト・スワローズ、ヤクルト・レビンズ(ラグビー)、ラグビー、ガンバ大阪、陸上、サイクルロードレース、東大野球部、東大ウォリアーズ(アメフト)、Xリーグを熱烈応援中で趣味・料理。

久々の『私の履歴書』シリーズ。

実は読書が苦手だった。

今では電車の中や静かな夜にアナログな時間を取り戻させてくれる“読書”。
頭の中で情景を思い浮かべたり、登場人物の顔や仕草を想像してみたりで中々集中力のいる作業。
だからこそ自分の時間、自分の世界に浸れる実に有意義であり大切な時間なのだ。

実は中学に上がるまで読破したのはファーブル昆虫記だけで、確か夏休みの読書感想文の宿題の“風の又三郎”も挫折してた気がする、いや挫折した。

そんな本を読むようになったのは今や誰もが知ってる西村京太郎の“殺人事件シリーズ”で、まだドラマに取り上げられる前であまり有名ではなかった彼の推理小説にハマり、『彼の殺人事件シリーズは全部読んだ』と言っても言い過ぎではないくらい読んだ。
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活字に抵抗がなくなったあたりで井上靖、川端康成、五木弘之、遠藤周作を読みふけっていたら、テレビドラマの原作となった宮本輝の“青が散る”が見事にドツボにハマったんだ。
もちろんきっかけはドラマで石黒賢、二谷友里恵、佐藤浩市の大学生っぷりが実に眩しかった。

そのあと彼の作品を片っ端から読みふけっていたころ、田中康夫や村上龍、村上春樹に目が移ったんだと思う、たぶん。

正直“趣味:読書”という程たくさんは読んでいないし、ジャンルや作家を語るほどの読書家でもないけど、分類で言うとひたすら文学と決まった作家のエッセイを読んできた。
範囲は狭くかつ読まず嫌い。
だから“趣味:読書”なんて大それたことは言えない。

こうしてブログを書き出すきっかけになった理由は二つ。
一つは、身分を隠して書いていたアナウンサーのブログを読むようになってから。
何かのキーワードで偶然見つけて、ずっと彼女が女子アナだとは知らずに読んでたんだ。
とても繊細なアンテナを立ててる人で情緒的で心揺らされる文章はテレビに向かって笑顔を振り撒く彼女とは全く別人だった。
というよりテレビに映る彼女にはあまり興味がなかった。

もう一つは山田詠美の“熱血ポンちゃん”シリーズのエッセイ。
小説の彼女とは違ってて、“あんな軽快な文章を書きながら自己主張してみたい…”って思ったんだ。
今でも暇潰しには何度も読んでるそのエッセイを買うこともしばしば。

同じ作品を何度も読むほど好きになった村上春樹の作品ついては色々と語りたいこともあるけど、彼とメンデルスゾーンの音楽の魅力については少し飲みながらじっくり話したいのでまたいつか。
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そんな彼が千駄ヶ谷でJazzバーを経営していたこと、ヤクルトファンだったこと、ブルックス・ブラザースのボタンダウンシャツやヘリンボーンのツィードジャケットを好んで着ていたのは後から知ったことなんだけど、作品だけではなくて活字を通して知った彼のライフスタイルにすごく憧れた。
吸収力豊かなその頃の僕が彼の魅力に取りつかれるのは想像に難くなかった。

ブルックス・ブラザースは高校生の頃毎月欠かさず読んでいたメンズクラブによく紹介される洋服屋でポール・スチュアートと並んで憧れのお店の一つだった。
そこのスーツが買えるような年になってから気付く。
その本店は外苑前から表参道に向かって歩いたとこにある洋服屋さんなんだと。

それから春から秋は野球、秋から春はラグビー、たまに国立でサッカーと陸上観戦、洋服を買いに行くのも外苑前。
今や散髪も何かの縁で外苑前と年中あの街に行く生活が形成された。
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神宮外苑の森。
こうして色んな縁で吸い寄せられているこの街は一言では語れなくて昔も今も僕にとっては特別で、いつ行っても心がワクワクする大切なところなのだ。