なんだろう、夏には他の季節にない終わりの物悲しさがある。

高校野球や行けなかった夏フェス、大好きなはずの花火大会。今年も意欲的に取り組むことのないままに夏の風物詩がみすみす目の前を通り過ぎていった。
そして気づいたら夏が終わることに焦りを感じ、もはや手遅れとわかっていながらやり残したことを思い返して感慨に浸る一日がある。
それが今夜だった気がする。

夏の終わり。
夏恒例となった神宮球場の花火はもうすぐ終わる。
そういわれて見ると今年最初に見た花火は夜空を柔らかく包み込む力強い光でなんだかワクワクして見ていたが、今夜の花火は表情が違って見えた。
夜空に放たれた火薬の光が空気中を鋭角的に反射して神宮外苑の夜空を照らしていて明るさよりも鋭さを感じた気がした。
花火にも秋色があるのかもしれない。
秋の始まり。
今夜のドラゴンズ戦は神宮球場でのこれが最終戦。
えっ!?もう!?
例年なら9月10月に聞くはずの最終戦がもう終わった。
やばいじゃん、もう秋なんじゃん!!