エクストレイル
T30 X-Trail 2.0-4AT
今回のブーストリング装着レポートは三重のWO様ご自身による装着のレポートです
まず、ブーストリング本体を装着をされたのは
エンジンルーム写真以下の黄色い位置です、
BR204を最小に丸めて円筒形にしてジャバラ部へ押し込んで頂いています
ジャバラ部分へ装着の場合は
1)スロットルボディに直接配置するほうが優位性をもつこと
2)ジャバラ部分のブーストリング本体にはアルミ缶などによる遮蔽膜を配備していない場合、
充分な効果が引き出せない可能性があります
スロボディへの装着、アルミ缶による遮蔽膜設置が最良です
今回は装着部位を分解しての確認をする事が出来ませんでしたが
この部分の施工は改めてご来社を戴くこととして・・・
ブーストリング本体を吸気に装着する前はこんな感じでした、という話からはじめます
★まず、スポーツマフラーによる排気の話から★
実は以前からこの車両の一番気になっておりました部分は
ディーラー扱いだったという カルソニック製極太リヤマフラー
NAに特に太めのスポーツマフラー
◆まずはこれの駄目出しからになります ;;;;
・・・ごめんなさい、
デフォルトのノーマルNAエンジンにスポーツマフラーを組んでしまった
「よくある改悪の事例」
実はこれのせいで?
排気音はスボコゴ...っと濁って迫力のない低音で、なおかつ実際に力無いエンジンフィールでした、
エクストレイルのQR20はもともとかなり大人しいエンジンという認識ですが
デフォルトのシフトスケジュールは市街地での低燃費を狙っているせいもあり、
比較的早くオーバードライブに入るので1500回転あたりの特に非力なゾーンで反応が悪く、
太いマフラーの割には「踏んでも回らなければ案外チカラもない・・・」という印象です。
つまり、オリジナルが狙っていたバランスが崩れてしまっているため
低域は非力で中域も力無く全体のトルクが細いために高域もチカラがない状態のようでした。
見た目の外装パーツが重装備?これが全体の足を引く要因であることは認めるとしても、
マイナス要因の積み重ねも「負担の蓄積に働く?」ように、改善策も積み重ね効果があるものです。
私自身が以前に試してみたことですが
1.5NAに2.0ターボの純正マフラーを無理矢理に装着した時によく似ています。
低域のピックアップが鈍く全体に非力な感じで、
なおかつ踏んでも走らない、燃費もいまひとつ・・・という状態と思います、
AT車両の場合には意識的にシフトを選ぶことが出来ませんから
MT車の場合よりも著しい運動性能の低下になると思います。
この状態の改善策という意味では
オリジナルのマフラーに戻される方が簡単であろうと
ブーストリング以前に長らく悩ませていただいていたものです。
「見た目」と「折角ついているマフラー」ということで
結果的にはデフォルトには戻されることないままですが
ブーストリング本体の装着により低域のピックアップから全体にかけてかなり素直になりました、
この抜けすぎスポーツマフラーへのマフラーピースですが
「そもそも抜けすぎ」がマフラーピースによって改善出来るものか?
これには直感的に期待薄と思える部分はあるのですが
試してみて知ることは・・・とても大切でした
カルソニックの出入り口にマフラーピースを装着
まず、ユーザーさま 「抜け過ぎはご承知・・・」 だったので 「これ以上に抜けたら、どうなるのか?」
確かに不安は多かったわけですが、結果的には上の写真
「出入り口にマフラーピース」によってかなりの改善をみせました。
次の要点はいつものように サブマフラーです
サブマフラーの後にマフラーピースを配備しました
写真の右(後ろ側)です
この時点で「アイドルからのカラ吹かし」が猛烈に元気になりました 先ずは大成功のレベルです。
マフラーピースのアレンジはここまでをご案内しておりましたが、
ここから先はWOさまご自身によるDIY作業となっています。
<写真にはその後取り付けられた左側(前側)にも配備ずみです>
私のお薦めとしては:
次の装着箇所は
a)エキマニ集合部へのマフラーピースSPV装着
b)その次がサブマフラーの前へのマフラーピース
c)最後にマフラーエンドへのマフラーピースSPV装着
ですが
現状は お客様のご意向による?DIYで少しだけ違うことになっています
エキマニ集合部にはSPVではなく上の写真は普通のマフラーピース、
マフラーエンドは空席のまま
サブマフラー前にマフラーピース・・・
更にメインとサブ・マフラーの前に位置するこちらの膨張管部分?にもマフラーピース・・・
昨日の時点では ここにも前後にマフラーピースが装着されています。
このあたりのセッティング良否に関しては詳細部分が未確認です
付ければよいというものではないので
ひとつずつ確認しながらの作業が必要です。
(その意味では悪い例かも知れませんので悪しからずです)
【おそらく重要】
膨張部分への装着は特に慎重にひとつずつの効果を確実に確認しながら進めて下さい
おそらく全体が「ユル」い方へと弛緩する感じになると思います。
◆排気は内圧の制御によって全体のバランスを求めると考えます、
源流域からの川の流れに雨量と堰と貯水量、最後に潮汐のような関係にあります
◆知恵の輪の作業を焦ったり省略してしまうと中流域で洪水となって
逆に下流域で海水逆流になってしまうような事もあるかも知れません。
マフラーピースによる効果は非常に分かり易い変化がありますから
ひとつずつの作業を間違いなく積み重ねることが大切です。
この黄色の位置にマフラーピースSPVが良いはずです、
こちらを取り付けてから
膨張部分出入り口へのマフラーピースは一旦両方を取り外してから
前後共になし、後ろだけ、前後ろ両方、前だけ
順番にこの4通りを確認すると最良の組み合わせがおそらく読み取れるはずです。
エキマニ集合部にはマフラーピースSPVを使用するとマフラーピースよりも効果がります。
ブーストリング本体をスロットルボディへ遮蔽膜付きで配備する作業と共に
改めて排気を見直す作業で確認をすることが出来ましたら、またご報告をさせて頂こうと思います。
WOさま、ありがとうございました!!
沢山の駄目出しになってしまいましたが、
それだけまだまだ改善出来るはずだということです
早いうちにまた遊びにいらして下さい!