空間のあるじ
上田参謀の娘(演・Uncredit)
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おおざっぱでもないあらすじ(竹本弘一監督/上原正三脚本)
註:この作品には、根本的な問題が存在する。
 敵怪人クロコダ「ク」ル総統は、誰がどう見てもクロコダ「イ」ル。
 だがしかし、上正さんの脚本も台詞もクロコダ「ク」ル。
 とある与太話によると、御大がデザイン画に書いた名前が「インド人を右に」級の達筆だったせいだとか…。
 そんなわけで、以下のあらすじはクロコダ「イ」ルに統一することにするってことでご了承を。

藤田技術庁長官の休日は穏やかに始まっていた。
戻ったり飛んだりの慌しいラジオ体操第一はともかく、4人家族でバドミントンを楽しんでいた。
クライムはいきなり藤田家に乱入し、一家もろとも拉致して去った。
ジャッカー現場に到着。
科学特捜隊幹部と承知で拉致したに違いないと番場は考える。
そんなわけでブルーバックのサブタイぴゃぴゃぴゃぴゃぴゃーん!
長官の車はワックス塗りかけのまま、脱水機の洗濯物は干す間もなかった。
藤田家は完全無警戒の中を急襲されたに違いない。
じっくり調査している間に、クライムは特捜隊関係者を続々と襲撃した。
老若男女を問わず、家族もろとも幹部をトラックに押し込んでいく。
ジャッカーは救出作戦に乗り出す。
桜井を除いて追跡開始。
マッハダイヤが拉致トラックを発見した。
…めっさ目立つじゃありませんか…
無線連絡でハートバギーとオートクローバーが増援する。
やがて拉致トラックはモービルステーションに逃げ込んだ。
わかりやすすぎる待ち伏せモードだが、3人は乗り込む。
逃走中にのんびり給油中のクライム兵を襲うが、哨戒兵が銃口を荷台に向ける。
役割分担なしに団子状態の3人は打つ手なし。
負けだ…ということにして、あっさり投降、トラックに拉致された。
…と言うか潜入に成功した。
9号は「風と共に去りぬ」と通報する。
さて、どんな救出作戦になりますやら…。

トラックを降ろされた3人は、現場を観測する。
カレンが真っ先に藤田長官に気づく。
その他幹部連は強制労働中、その家族は投獄中。
東の感想は、まるで強制収容所。
いや、強制収容所そのものだった。
3人も衆人環視の中、資材運搬の強制労働に借り出される。
隙を突いて、長官は東を物陰に呼び止める。
長官は佐藤隊長・上田参謀・坂崎情報局長ら幹部の無事は伝達した。
東は何の目的で労働を強いられているか問う。
長官はあっさり収容所と回答した。
遠くを見れば、四駆に乗り込んだ現場長のクライムロボにクライム兵が敬礼しているところ。
よーく見慣れたローマ式敬礼とくれば…。
長官は下車したクロコダイル総統を紹介する。
ワニモチーフだからカッコいいのだが…
クライムロボ標準装備のブレストファイヤーが左側しかないのが不自然です御大。
クロコダイル総統はガス室の窯に潜り込んでいった。
東はさらに奥への潜入を決意して手首の拘束を断ち切る。
2人組の歩哨の片方を角に弾き刷り込んで撃破。
しれっともう一人とすれ違い、泡を食ってる隙にグーの一発で撃破した。
それじゃあ変装して窯の中へ。
地下通路を介して、奥の間に到達する。
面々はクロコダイル総統を前にして、ハイル・クロコダクルの詠唱中。
クロコダイル総統いわく、総統閣下の生まれ変わりだそうな。
…ヒトデからワニにえらい出世しましたな…。
歓声を上げるクライム兵に満足したクロコダイル総統は演説をぶつ。
クライムの世界征服を果たすため、邪魔者を世界から抹殺する。
ジャッカーと特捜隊を抹殺しようと鼓舞するので、東は呆れてうんこ座りの頬杖を突く。
クロコダイル総統いわく、ジャッカーと特捜隊の血を引く者は一人として生かしてはならぬらしい。
クロコダイル総統以下、オシヴェンツィームを絶唱する。
なにがオシベンチームだ…と呆れ果てる東だが、歩哨に見咎められて唱和して誤魔化す。
帰還したやさぐれハスラーには何のことかわからん呪文だった。
しかし、欧米人と学者には大いに心当たりのある単語だった。
ポーランド共和国オシヴェンツィーム市…ドイツ語表記アウシュヴィッツ。
大地からユダヤ人絶滅収容所のことと聞かされ、東はクロコダイル総統の目的を知って慄然とする。
ヒトラーを敬愛してやまないクロコダイル総統は、ヒトラーを真似ようとしている。
東から通報を受けた番場は桜井をスカイエースで差し向ける。
収容所の3人のみならず、収容所の面々は飛来したスカイエースに歓喜する。
東の連絡を受け、エースはコンテナを投下しようとする。
その寸前、ハーケンクロイツを背にクロコダイル総統は無線で制する。
指揮棒に合わせて高射砲が地下から現れた。
クライムが誇るロングロングカーン砲…だそうで…。
さらに、クロコダイル総統は投獄中の家族を広場に引き出す。
クライム兵の隊列は、広場の人々の足元に威嚇射撃を放つ。
たまりかねた3人は、隊列と人々の間に割って入る。
ロングロングカーン砲の対空砲火も始まった。
ほぼ直撃に近い至近弾がスカイエースを襲う…久我山の15センチ高射砲どころじゃない。
あまりにも必中率が高すぎるロングロングカーン砲を浴び、エースは無念の撤退を決意する。
スカイエースが逃げた…捕虜の人々は絶望する。
クロコダイル総統はガス室の仕上げを急がせる。
翌朝までに完成させ、ジャッカー「4人そろえて」ガス室送りだとか。
クロコダイル総統、残るエースを捉える策がありそうだな…。

その夜…
絶望する藤田夫人を前に、大地は地下道計画を明らかにする。
東は天井経由で作業場から獲物を拝借してきた。
ベッドを立てて目隠しして、ダイヤドリルの穿孔から掘削開始。
しかし、武闘派の面々は、ちんたらした土木工事が待てない。
大地は宥めすかすし、藤田も丸め込むが、佐藤隊長は柵の正面突破を提案する。
3人が止める間もなく、風見鶏の藤田が頷いて決行となった。
佐藤と部下2人が闇に紛れて柵に迫る。
一番槍を志願した隊員が柵に取り付くや、高圧電流で黒焦げになる。
サーチライト点灯、あっさり佐藤と部下は家族の目の前で蜂の巣になった。
…言わんこっちゃない…と言ったのは視聴者だけだけど。
止めてりゃよかった…カレンは無言で顔を伏せる。
一方、ロングロングカーン砲の写真を睨みながら、番場は困り果てる。
スカイエースの強行突破は不可能だ。
…ジャックタンクの可能性探ってみませんか…?
桜井はガス室の破壊だけは達成しようと意気込む。
人々の延命のためにも、番場も賛同する。
さて、いかにして潜入しますか?
一方、初志貫徹中の面々は、東と大地を先頭に、黙々と作業を始めていた。
さて、大脱走は果たせますかどうか…
キカイダー・だだん!…なぜキカイダーのアイキャッチに変えたんだろ?
気味悪いビッグワンの絵柄が消えて、先頭2人の掘削作業は続いている。
藤田が巡回の足音を聞きつけた。
ベッドを並べなおし、掻い出した土嚢を隠して寝た振りに掛かる。
だがしかし、先頭の2人には巡回の件は伝わらない。
坑口から漏れてくる2人の気配をカレンは案じる。
クライム兵は念入りに人数を点検する。
巡回は徐々に坑口へ近づいていく。
逆に、東は土嚢を坑口に届けに戻る。
気づかないまま東は坑口から頭を出した。
カレンは金切り声を上げて巡回の気を逸らす。
巡回はカレンに集まり、寝言と判断して牢を出た。
地上でも地下でも危機一髪を免れ、核抜き電気に重力磁力がばくばく…。
一息ついて、東と大地は作業を再開する。

夜明け…
桜井は収容所に肉薄する。
付近が地雷原だとセンサーで見抜く。
一気に地雷原と柵を飛び越えて身を潜める。
着地音に歩哨が群がる隙に、一気に屋根へ。
ガス室裏の歩哨の背後に飛び降りて瞬殺する。
表に回りこんで、足元を転がりつつ急襲、ガス室の扉に張りついた。
開いてみれば間違いなくガス室。
桜井は破壊工作に着手する。
一方、東と大地はゴールに迫っていた。
奴らの驚く顔を東は期待しつつ、最後の一突きを加えると…
「見せてやろうか?」
驚いたのは東と大地の方だった。
先読みどんぴしゃりのクロコダイル総統は、あざ笑いながらガス弾を坑口に放り込む。
一夜の努力がすべて水の泡…2人は無念のまま匍匐して引き返す。
一方の桜井も、爆破準備が完了した。
時限装置2分セット、起動。
しかし、扉が開かない。
覗き窓を開き、クロコダイル総統が高笑い。
こっちも無念、時限装置解除…すべてクロコダイル総統の掌の上だった。
クロコダイル総統のコマンドに従い、ガスの噴射が始まった。
残念…核サイボーグ機能停止…。

広場に引き出された3人に桜井が追加された。
得意げに罵倒するクロコダイル総統に3人は一斉攻撃を仕掛けるが、あっさり退ける。
ついでにガスに酔った桜井も投げ捨てる。
「失敗した、済まん」の桜井に「ヘッ、こっちも失敗したよ」と苦笑いの東。
無様だがかっけーな東。
そんな中にファンファーレが響き渡る。
クロコダイル総統が振り返ると、四駆に乗って颯爽と現れたちょび髭の番場
…いつ見ても加トちゃんペなのはどうしてですか宮内さん。
玉三郎と9号を引き連れ、ご丁寧にハーケンクロイツを掲げてやって来た。
夢にまで見た総統閣下の登場とあって、クロコダイル総統はローマ式敬礼で迎え入れる。
番場ヒトラーは胡散臭いドイツ語で返礼する。
番場ヒトラーは、ジャッカーの処刑を一目見に地獄から舞い戻ったという。
クライム兵の歓迎を受けながら4人に歩み寄る。
言いたい放題の番場ヒトラーに、フカシと分かっていても大地が仏頂面になる。
ガス室送りじゃ生ぬるい、ロングロングカーン砲の標的にするのだ!
ということで、番場ヒトラーは特注の砲弾を披露する。
これで4人をドカーン!
え・マジで? って顔しないの大地。
大感激のクロコダイル総統、いつもの断崖に4人を拘束した。
よーく狙って…発射!
ろーんぐろーんぐドカーン!
泡を食ってクロコダイル総統は駆け戻る。
「総統は相当な嘘つきだ!」
ここがガミラスなら、ボッシュート必至です上正さん。
加トちゃん高笑いで、番場ヒトラーはハーケンクロイツを掲げる。
正体を問うクロコダイル総統の前で、ハーケンクロイツをかざして白タキにチェンジ。
ジャッカー電撃隊行動隊長・番場壮吉…ずず~っ…よろしくぅ!
香り100%吸引済みのバラを顔面に食らって、クロコダイル総統はうろたえる。
この隙に断崖上の4人は解放されて、さっさとチェンジだ。
クロコダイル総統が断崖の下に帰ってくると、崖の上からパーカスも高らかに名乗りの儀。
ジャック、左足が崖際で怖いよう。
ということで、OPに乗ってクライム兵も整列。
「ハイル・クロコダクル」に「正義の力を受けてみろ!」
戦闘開始。
まずは個人名乗りまで費やしてクライム兵をなぎ倒す。
相変わらずキングの出番少なっ…
さあてクロコダイル総統戦だ。
鞭の打ち合いはエースと相撃ち。
4人がかりの電撃キック連発に持ちこたえる。
しょうがないな…ビィィィッグボンバー!
砲台完成、ビッグワン召還、はいビッグボンバー。
クロコダイル総統いわく「総統閣下、これよりお傍に参ります!」
筋金入りの信奉者だったことよ…。

捕虜が解放され、歓喜に沸く収容所だったが…
コンドールマンが沸いてきそうな暗雲と共に、火球が降りてくる。
ジャッカーの前に降り立った火球はシルエットとなる。
クライムの総支配者シャインと名乗る。
地球支配を宣告して、シャインは飛び去った。
クライムの大ボスが宇宙人と知って、ジャッカーはさらに決意を固める。
その実体は、単なる派遣シャインだったとはまだ知る由もない。

空間の詳細
スカイエース撤退シーンで空間発動。3人が走り去った直後、背後の人質の皆さんが立ち上がるまで、しゃがみ込んだスカートの奥で白いものが小さく富士山型に見えている。

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あるじのその他の分布地
大部屋女優さんたちがいっぱい出演しているので、テロップから絞り込めなかった。