空間のあるじ
新田マミ(演・片岡みえ)
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おおざっぱでもないあらすじ(田中秀夫監督/土屋斗紀雄・山中伊知郎脚本)
蟹江敬三さんに捧ぐ…迷惑でしょうが。
個人的に、蟹江さんはカウラでもブニョでもなく、望月源治であり西脇であり粂八であり山崎五郎でした。
彼岸行き列車の終着駅には、宇津井さんと三浦さんが待っているかもしれません。
変幻自在に演じ分けた名脇役たちをありがとうございました。

梁山高校の正門前でヨーヨーが唸る。
…見事な中二病3人組でありました。
3人組はサキの評判を聞いて面通しの機会を狙っていた。
マミは下校するダセェ連中の中に、サキっぽい奴を発見する。
お約束どおりお京でしたがね。
3人はお京に詰め寄り、仁義を切る。
アホらしいとは思いつつ、お京も貫禄の仁義を切り返す。
たじろぐ3人とお控えを譲り合っているうちに、本物がやってくる。
勘違いに気づいた3人は、改めてサキに仁義を切る。
やっぱりきょとんのサキを前に、マミは名乗り上げる。
松田東中スケバン、人呼んでヨーヨーのマミ…ついでピストルのロンコとダンプのオタカが続く。
でっていうサキに勝負を求めてのご挨拶だそうで…。
あほらし…追っ払おうとするお京を引き止め、サキは仁義を切る。
お・こ・と・わ・り・だ with 目力アップ!
度肝を抜かれつつ、マミたちは引き下がる。
円満解決、スマイルスマイル、ってことでかひょーんかひょーんかひょーん!!
…とはならなかった。
ゲーセンにたむろしながら、マミは本気で勝負の腹を据える。
サキを倒せば一流のスケバン、どこの高校に行っても怖くない…ハードルが高すぎますが。
そんなサキの愚痴を西脇は茶化す。
サキはほとほと困ったもんだが、中二病なんざ水疱瘡みたいなもん、西脇は軽く流して指令に移る。
西脇は第一工科大学の下村教授の写真を差し出す。
バイオテクノロジーの権威らしい…「ん~、間違ったかなぁ」が極め台詞の二次元藪医者の声優ですが。
指令は下村の極秘警護。
青狼会が狙っていると暗闇指令は察知して、先手を打とうと考えた。
まあ、サブタイどおり下村の件は余談なのではあるが、ようやく本編開始。
サキは大学に入り込んで下村を探す。
大学にセーラー服…ちっとも極秘じゃありませんが。
サキは付かず離れず、外出する下村を追う。
下村を呼び止めた2人組の男、サキは一気に詰め寄ろうとする。
そこに転がってきたソフトボールを気にも留めなかった
…が、これが十数個ともなると話は別だ。
サキはボールの群れを飛び越える。
着地するなり、マミがヨーヨーを飛ばしてきた。
鞄で弾き返しても、マミは次のヨーヨーを放つ。
オタカが足止めボール入りのバケツをぶちまける。
飛び越えて下村に取りすがろうとするが、ロンコがモデルガンのライフルを振り回す。
鞄で防戦しながら、ロンコを肩透かしで振りほどくと、オタカと正面衝突してひっくり返る。
長居は無用だが、マミはヨーヨーでサキの足首を拘束する。
マミは紐を手繰りながら勝ち誇る。
ぷちん!
サキの堪忍袋と紐が同時に切れて、マミは盛大に尻餅を突く。
罵声を浴びせながらへたり込むマミをよそに、サキは下村に走り寄る。
取り越し苦労…本物の迷い人に道案内だった。
安堵と落胆の混じったため息をサキはこぼす。

マミの部屋にたむろって、3人組は作戦を練る。
オタカとロンコは現実を直視するが、マミはますます燃えてきた。
てんで相手にしてもらえないのも半端だからと妙なところでポジティブシンキング。
お初にお目にかかった時、サキは真剣に仁義を切ってくれた。
ならば全力でなければヨーヨーを出しはしない。
マミは死ぬ気でヨーヨーを出させる気になった。
マミは相棒のプラヨーヨーでスローガンを撃つ。
…「打とう麻宮サキ」は漢字で書いてください、「うとう麻宮サキ」に読めます…。
そうでなきゃ、豆だらけのズル剥けの我が手に申し訳が立たない。
その夜、サキは下村家の玄関先で張り込む。
薄暗がりの中、ペンライトで単語の自習…
見かねたお京が代わりを持ちかけ、好意に答えることにした。
その帰り道、背後から銃口がサキを狙う。
気づいたサキは退避しながら飛んできたBB弾を掴み取る。
ロンコの仕業なのは目星がついた。
狙撃失敗、ロンコが飛び出して闇討ち発覚。
オタカがリアカーを暴走させ、隙を突いてマミがヨーヨーを放つ。
プラヨーヨーが頭を直撃、予想外のクリーンヒットにマミが快哉をあげる。
ロンコが乱射し、オタカのリアカーとともに追い詰める。
足がもつれて倒れたサキは、思わずポケットに手を伸ばす。
ガキの喧嘩にマジになるこたぁあい、サキは踏みとどまる。
嵩にかかってマミはサキを煽り立てる。
頑として目力だけで拒絶するサキにマミは2人をけしかける。
オタカはリアカーを突っ込ませる。
立ち木に正面衝突させ、サキは片手でリアカーを押さえ込む。
オタカの怪力をもってしても、先は片腕だけで押し返す。
マミとロンコが助太刀に入るが、サキはぶん回して3人を吹っ飛ばす。
3人が立ち上がった時すでに、サキは看板の裏に消えていた。
てんで相手にされなかった3人は負け犬の罵りを上げる。
3人はマジだし、警護の邪魔だし、サキは溜息をつきながらCMへ。
絆創膏の手当てをしながら、雪乃はサキの愚痴に付き合う。
雪乃はお仕置きを提案するが、ムキになって付きまとうのは目に見えている。
サキはマミの意地っ張りには共感する。
昔の自分を思い出さずにいられない。
雪乃はとことん付き合うしかないと笑いつつ返し、サキも吹っ切れる。

翌日の尾行中、3人は隠れて先を待ち伏せすることにした。
ばらばらに分かれて隠れるところを探し…
オタカは練馬ナンバーのセドリックのトランクにもぐりこむ。
自「動」車ってどんな機械か知ってる?
早速3人組の黒尽くめが乗り込んで、セドリックは走り出す。
ちょっと走って下村の進路を遮って急停止。
一気に下村を社内に押し込んで走り出す。
不意を突かれたサキはタクシーを捜す。
その背後からマミがヨーヨーを放つ。
空気読まずに勝負を求める2人組にとうとう堪忍袋が破裂した。
ビビッて及び腰の2人を目力で黙らせ、サキは追跡のために走り出す。
しかし時すでに遅く、セドリックの行方は完全にわからなくなった。
当のセドリックは、人里離れた洋館に乗り入れた。
乗車スペースから人の気配が去ったところで、オタカはトランクから這い出す。
下村を拉致した連中が電撃トラップを起動している隙に、オタカは飛び出す。
何事もなく離脱成功…30分番組ですから…。
一方、サキらしからぬ大ミスに西脇も困り果てる。
平謝りのサキに電話が掛かる。
西脇に促されて出てみれば、お京経由で手掛かりの押し売りだった。
サキとお京は3人の呼び出しを受ける。
マミは得意満面で勝負を交換条件に切り出す。
調子付く3人を見かねたお京が一言申す。
本気出したサキに勝てるとでも…思ってないさ!
それでも真剣勝負したいとマミは願う。
「真剣勝負で戦わない限り、私達の明日はないって」
誰かさんが言ったことを赤の他人が言ったもんだから、お京は茶化す。
当の本人がよくわかっている。
交換条件とまったく逆、教授救出後の真剣勝負をサキは約束する。

では拉致会場へ。
乗り込むサキとお京を3人は尾行する。
及び腰の2人にお構いなく、マミは助太刀を決意する。
あああオタが蛇蝎のごとく忌み嫌うお邪魔虫なウザ子役オーラがぷんぷんと…。
潜入した2人は、不気味な洋館の中で及び腰。
飛び回るこうもりに腰を抜かす。
…青狼会のバイオ吸血コウモリ…ではなかった。
ただのコウモリに腰が抜けたお京に「根性なし」とサキの弁。
お京に肩を貸した途端、足首を引っ張られて今度はサキが凍る。
ゾンビの指じゃなくて古釘の頭がソックスを引っ掛けていた。
今度はお京からサキに「根性なし」のお返し。
そんなオカルト空間を抜けて、ようやくバトルフィールドに進む。
何の根拠もなく中腰で進むお京の背中が電撃トラップに反応する。
潜り抜けたところで刺客登場、応戦開始。
刺客を押し返して電撃トラップに浴びせかける。
門番をビー玉で撃破して先を急ぐ。
待ち伏せる刺客と交戦している最中に三馬鹿突入。
サキは制止してヨーヨーを放つ。
三馬鹿の目前で電撃トラップがヨーヨーを捕らえる。
鎖を伝ってサキも感電する。
気づいたお京がビー玉をヨーヨーに放ち、ようやくサキは解放された。
戦闘再開、刺客を倒し、三馬鹿を制して先に進む。
各地の刺客を倒して監禁部屋へ。
最後の刺客は、下村の首にナイフを突き立てて待ち受ける。
ヨーヨーだけを警戒した刺客は、お京のビー玉でナイフを取り落とす。
それではヨーヨーでぐるぐる巻きにしちゃってください。
ということで、下村に桜の代紋を示して任務完了。
お京に下村を託して約束に向かう。

両者挨拶から堂々の勝負開始。
サキが背中を向けたところで、マミはヨーヨーを放つ。
サキは背面投げでマミのヨーヨーを叩き割る。
ロンコが銃口を向ける間もなく、銃身に鎖を巻いて放り捨てる。
オタカがヌンチャクを構えるなり、手首を打ってヌンチャクを吹っ飛ばす。
とどめのヨーヨーで3人を巻きながら木に括りつけた。
「これでええが? ええがよね?」
あんまりな圧勝ぶりにお京が吹き出す中、参りました!
ようやくサキも笑顔を見せる。
なのに…
三馬鹿は梁山の正門で待ち受ける。
呆れるサキに、弟子志願のご挨拶と来た。
ええ加減にしいや! サキは鞄をふるって追い散らす。


空間の詳細
初戦勝負ありシーンで空間発動。紐を切られてマミが尻餅を突く瞬間、スカートの奥までばっちり見えて、ブルマの三角形が出現する。すぐにサキのアップに切り替わるので、見逃すかもよ。

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あるじのその他の分布地
・「電子戦隊デンジマン」劇場版(1980年)
・「宇宙刑事ギャバン」#7「怪物がひそむ花びらに少女は口づけした」(1982年)
・「宇宙刑事シャリバン」#3「久美子との約束」(1983年)
・「宇宙刑事シャイダー」#15「渚のマリンブルー」(1984年)
テレビでは子役卒業とともに見なくなったが、現在もなお現役の舞台女優。吹き替え声優としても、チャングムのつまみ食い女官ノ・チャンイ、冬ソナのユジンの同級生コン・ジンスクなど、韓流をはじめ連続ドラマの脇役でちらほら聞ける。