空間のあるじ
ミー子(演・中原純子)
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おおざっぱでもないあらすじ(鈴木俊継監督/市川森一脚本)
東京はカラカラの水不足。
池の河童も水を探してさまようばかり。
広場でドッジしていたら、ゾロ目の投げたボールは見当違いの大暴投。
大ちゃんに頼まれるまま、ブースカはボールを追っていく。
ボールはもともと池の底だったカラカラの荒地に落ちていた。
拾って去ろうとしたブースカだが、背後ではじける音を聞く。
へこみに残った水溜りで池の鯉が跳ねた音。
もうじき干上がりそうな水溜りにひとりきり。
かわいそうに思ったブースカは助けたいと思った。
しかし水道も断水間近。
父ちゃんも母ちゃんも汲み置きに追われて忙しい。
なのに、バケツの底に穴が開いてて母ちゃんはがっかりする。
それを見ていたチャメゴンはバケツに変身した。
「たまには」チャメゴンも役に立つと母ちゃんは喜ぶ。
なのに、断水時間になっちゃった。
そうとは知らないブースカは屯田家に急ぐ。
いっぱいの汲み置き水に大感激。
しかも巨大バケツにチャメゴンが化けていると知る。
ブースカの話を聞いたチャメゴンも、鯉を助けたいと思う。
チャメゴンバケツは巨大化した。
洗いざらい汲み置き水を移し変えて、ブースカはチャメゴンバケツを背負う。
もちろん水溜りに全部流し込む。
いいことしたね…と喜ぶチャメゴンだが、カルキたっぷりだぞその水は。
ブースカに汲み置き水を全部持っていかれた屯田家はしょんぼりんぐ中。
母ちゃんはとにかく大作を怒鳴りつける。
やばいと悟ったチャメゴンは全部飲んだと嘘をつき、ブースカは正直に打ち明ける。
いつもは頼りない父ちゃんも、鯉どころじゃない現実をびしっと言い聞かす。
ご飯も炊けないし味噌汁も作れない。
今夜の水を用意しろ、ということになった。
ブースカとチャメゴンは本気でしょげ返る。

屯田家の夕食は食パンと牛乳のわびしいぼそぼそ飯。
ブースカたちは蛇口と睨めっこ中…水不足の意味がわからないんだろう。
まさか世界から水が消えたわけじゃないだろう、どっかに水がないかなぁ。
チャメゴンは透明な液体の入った一升瓶を探り当てた。
これで味噌汁作ったら…とぷとぷとぷとぷ。
お待たせしました。
早速いただいた父ちゃんでしたが、視聴者の予想通りうまい!
母ちゃんは正体がわかったらしい。
特に大作には強烈な…。
はい正解ポン酒味噌汁でした。
もったいないやらうまいやら…父ちゃん一瞬でべろんべろん。

翌朝、強制二日酔いの父ちゃんとチャメゴンが朝の体操をしていると
…母ちゃんはたったコップ一杯で歯磨きと洗顔を命じる。
一人につきコップ一杯とあって、ブースカは絶句する。
そこで大作は水の出る機械の実験を始めた。
一方、ブースカとチャメゴンは水をぐっと我慢して、鯉くんにあげることにする。
大ちゃんの実験が成功するのを祈るばかりだ。
早くも完成。
茎を吸い込み、水蒸気を搾り出す機械だとか。
それではスイッチオン。
かっちゃんこかっちゃんこ言ってるうちに爆発した。
固まる大ちゃん、ひっくり返るミー子たち。
だめだこりゃ。
蛇口からのぽたぽた水と睨めっこする父ちゃんを覗き見る。
ナイナイのパッ。
こっそりバケツを掠め取る。
気づいた父ちゃんはすぐ追ってきた。
外に出て姿を現したところで見つかった。
雨が降るまで我慢しろ。
と言われて、雨が降ればいいんだとブースカも悟る。
雨を降らす方法を父ちゃんに聞くが、雷さんに丸投げしてバケツを引ったくる。
しおしおのぱ~。
大ちゃんは完成を約束するが、鯉くんが心配なブースカは待てない。
ならば雷さんを呼ぶことにして、えーい!
雲もないのに無茶とみんな考えるが、ほんとに雷雲が引き寄せられてきた。
でも、稲光とともに落ちてきた子雷さんも水をせびる。
空にも水がないと知ってブースかは困り果てる。
母ちゃんがおやつの水を一杯ずつ持ってきた。
紛れ込んだ子雷さんにびっくりしてすっ飛んでいった。
チャメゴンは水を子雷さんに譲る。
一息ついた子雷さんは、お土産にブースカのお臍を所望する。
やめてやめて、ひゃはははは~
ブースカの水も失敬して、役に立たなかった子雷さんは帰っていった。

町には日本アルプスの雪を溶かした水屋まで現れた。
コップ1杯100円じゃ手が出しにくい。
アイスより水をねだる女の子にブースカは水を「半分」譲る。
でも全部一気飲みされて、ブースカはしょげ返る。
水溜りを埋める水が一滴もない。
ブースカは泣いて鯉くんに詫びる…涙ぽちょん。
一方、大ちゃんの機械は…
まだ泡しか出てこないが、チャメゴンは早合点して町の人たちを呼びに行く。
知らせを聞いた町の人は、屯田家に行列を作る。
大ちゃんは必死で調整するが、やっぱり泡しか出てこない。
がっかりして去る人々の後姿を見送りながら、大ちゃんも責任を感じてしまう。
困り果てて太陽を見上げたブースカの目に、雲らしきものが一瞬見えた。
錯覚かな…見下ろした水溜りをよく見ると、湖の姿が映っていた。
見上げれば、逆さまに映った湖の蜃気楼。
ブースカは蜃気楼を追う。
地平線の向こうに山脈が見える。
蜃気楼は追っても追っても逃げていくが、ブースカは追い続ける。
一度は見失った蜃気楼が再び現れる。
ならば一気に飛行して上陸だ。
到着!
ブースカは山を下り、湖に近づいた。
湖よ、ブースカと一緒について来い、えーい!
ブースカは湖の水を吸い上げる。
水が空高く噴き上げられると、ブースカは先導のために飛び上がる。
どんどん続け!
ブースカを追って噴水は空を飛ぶ。
大ちゃんたちは水を運んで飛ぶブースカに気づく。
町に着いたぞ、着陸!
噴水は夕立となって、渇いた町に降り注ぐ。
引きこもっていた河童も小躍りして飛び出した。
商売上がったりの水屋は店じまい。
鯉くんの水溜りも溢れ返った。
初志貫徹のブースカは、鯉くんの無事を喜んだ。

夜になって雨がやんだ。
また水道は流れ出す。
屯田家はお水で乾杯だが、ブースカはちゃぶ台にいなかった。
チャメゴンはブースカの居場所を知っている。
大ちゃんと一緒に迎えに行った。
ブースカは池のほとりで鯉くんを待っていた。
チャメゴンと大ちゃんが加わって、鯉くんを呼んでみる。
月明かりの水面を揺らして、鯉くんの航跡がつつっと走った。
いい話です…さすがに「か~め~!」ってオチはありません。

空間の詳細
夕立シーンで空間発動。空を見上げてパラサパラサ三唱の瞬間、手がスカートの裾を跳ね上げて、中の白いものの前が丸見えになる。

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あるじのその他の分布地
・ウルトラQ#18「虹の卵」(1966年)