空間のあるじ
伊吹ヒカル(演・浜本悦世)
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おおざっぱでもないあらすじ(土屋啓之助監督/山浦弘靖脚本)
とても最終回のサブタイとは思えませんが、そんなわけで打ち切りです…。
プリンセス島に酸素を吸収して炭酸ガスを発生させる昆虫人間の宇宙サボテンが大発生し、
さらに炭酸ガスを吐くバキケファロザウルスが出現した。
酸欠の中、ネッシーは昆虫人間の放ったバキケファロザウルスと交戦する。
バキケファロザウルスの猛攻にも、ネッシーは動じない。
しかし、バキケファロザウルスの吐き出す炭酸ガスには、巨体のネッシーが酸欠を起こす。
炭酸ガスを吐く限り、バキケファロザウルスは倒せない。
戦況を観測していたオリバー博士は撤退をタケルに進言する。
こりゃ駄目だ…やむなくタケルはネッシーを後退させる。
無策の猪突猛進がこの惨状、アドバイスを不意にされたミツルはちくりとタケルを責める。
昏倒したネッシーに駆け寄り、タケルは励ます。
ママの酸欠の時より熱心なタケルに対し、ミツルは嫌味をぶちまける。
口が利けるわけでなし、犬より頭脳も劣るし、なぜ恐竜ごときに執心するのか。
当然タケルは怒りだす、生まれた時からネッシーとは兄弟なのだ。
氏より育ち…タケルがミツルに組み付くと、橋場が引き剥がす。
ミツルの言わんとすることは理解するが、橋場はボンコの気持ちに同意する。
どんな時もタケルとネッシーは共にいた。
ネッシーにはタケルと交わせる心がある。
会って半年も経ってないタケルとミツルがギクシャクするのは時間が足りないからだ。
…ととくとく言い聞かせても、ミツルは臍を曲げ続ける。
ミツルが走り去ったあと、橋場はボンコの無理解には釘を刺す。
伊吹家の思いをことごとくスルーするタケルを振り向かせるため、橋場は酸素ボンベを譲る。
ママやヒカルに吸わせてくれや、と言うこった。
ネッシーの回復を引き受け、橋場はタケルを送り出す。

プリンセス島の炭酸ガス濃度は上がるばかり。
息苦しくなるし、温室効果も現れた。
タケルはホテルにボンベを届ける。
ヒカルに一息吸わせ、ママにボンベを言付ける。
ママは感謝するが、タケルは対策のことで頭が一杯だ。
オリバー博士と検討中のパパを訪ねる。
タケルはネッシーに酸素マスクの装着ができないか尋ねる。
巨大なマスク自体存在しないし、ネッシーの交戦時間を満たせるボンベもない。
とはいえ、バキケファロザウルスが活動すれば、地球の大気は23日で炭酸ガスに占有される。
このタイムリミットは国防省に回された。
翌朝の総攻撃が即決され、航空隊が出撃した。
島に飛来した航空隊はバキケファロザウルスを空襲する。
打ち出すミサイルことごとく至近弾止まり。
バキケファロザウルスはじたばたするだけで無事そのもの。
ミサイル部隊が上陸展開するころ、やっとこ命中弾が発生してきた。
次第に防衛軍優勢になってきたところに、昆虫人間の宇宙船が飛来する。
ビームで続々と戦闘機が撃墜される。
昆虫人間の群れは下船し、地上のレンジャーを強襲する。
レンジャーも即応して白兵戦になだれ込む。
1分半を超えるあっちこっちの乱闘の末、レンジャーは退却する。
降下した昆虫人間に島の中央部を占拠され、総攻撃は失敗に終わった。
目先の問題は、島民と観光客の緊急避難に変わった。

伊吹家も最終便に向けて退避準備中。
このドタバタの中で、タケルの姿が見えなくなった。
癇癪を起こすパパだが、タケルの行先は予想がつく。
このピンチにもかかわらず、伊吹家よりネッシーが大切だとママは悟ってしんみりする。
タケルの身体能力と野生の知恵を信じ、パパはタケルを残して船に乗り込む。
同乗したレンジャー達は再上陸・奪還を誓いながら島を去る。
それぞれ思い思いに島を見つめる中、小室助手がタケルの姿を見つけた。
タケルはネッシーの頭部をビニールで覆い、ボンベをかき集めてホースで送り込む。
工夫は立派だが、たかだか10本のボンベでは持ちそうにない。
すべての酸素をネッシーに譲り、タケルは酸欠に耐えながらネッシーの頭に乗る。
やがて昆虫人間たちが飛来する。
昆虫人間の銃撃をかわし、タケルはブーメランを抜いて斬り結ぶ。
白兵戦はタケル優勢だが、昆虫人間は数で圧倒する。
昆虫人間は標的をタケルからネッシーに変えた。
一斉射でボンベは破裂し、あっという間にすべて誘爆してしまった。
窒息寸前のネッシーは思わずタケルを振り落とす。
地上に待機する昆虫人間をなぎ払い、気絶したタケルをくわえてネッシーは退却した。

タケルはキング島の病院で目覚めた。
ママに介抱され、ミツルとヒカルに見守られてベッドに釘付けとなった。
相変わらずギクシャクしたままのミツルは、密かに何かを誓っていた。
キング島の指揮所にミツルは潜り込んだ。
レンジャーでは、国防省の水爆ミサイルに期待する。
しかしオリバー博士は、輸送手段のない核兵器の無意味さを熟知している。
島に到達する前に昆虫人間が撃墜してしまうだけだろう。
暗澹とする中、パパはネッシーを体質改造した上で反撃の切り札としようと考える。
植物と同様な炭酸ガスの対抗手段をネッシーに与えてみよう。
植物の光合成と同様に、ネッシーの体内エネルギーで炭酸ガスを分解してしまえば…
その方法は「葉緑素をネッシーの血液に注入する」
…葉緑素は光エネルギーで作動しますが、ネッシーの熱エネルギーでは作動しません…。
オリバー博士もなぜか同意したが、強力な葉緑素でないと効果が不安だ。
…葉緑素の効果は同じ光線量の下では葉緑素の量に比例します…。
科学庁から合成葉緑素の取り寄せは可能だ。
ただ問題は、ネッシー自身をどうやってプリンセス島に連れて行くかだ。
タケルのオーラでなければ、ネッシーは言うことを聞かないのに、タケルは重傷だ。
そこでミツルは活動を始める。
さっそく葉緑素の点滴は完了した。
ここで偽タケルがネッシーにコマンドする。
ネッシーにしてみれば、ミツルが偽タケルなのはお見通し。
なんぼオラオラ叫んだところで、ネッシーには知ったこっちゃない。
足を押しても動かない、石を叩きつけて八つ当たり…ほら怒られた。
びびって転んだ偽タケルを起こしながら、一同は落胆する。
そこに本物のオーラの雄叫び。
ママとヒカルを振り切ってタケルが駆け寄る。
転んだタケルにママが追いつく寸前、タケルは立ち上がって一気にネッシーの足元に着く。
ネッシーは即座に首を下ろし、タケルを頭に載せる。
プリンセス島に向けてオーラー!
レンジャーもネッシーに続く。
さあ最終決戦だ。

上陸したタケルはネッシーを降りて白兵戦に挑む。
レンジャーも続行して乱闘に加わる。
小銃は撃つものではなく撲殺するための道具です…って感じですねこの作品では。
一方のネッシーは、炭酸ガス放出作業中のバキケファロザウルスに歩み寄る。
ネッシーに気づいて振り返り、バキケファロザウルスは先生のガス噴射。
科学的なプロセスをはしょって改造されたネッシーに同じ手は効かない。
平然とガスの中を前進するネッシーにバキケファロザウルスは組み付く。
彼方は巨大戦、手前は大人数の白兵戦、画面の上と下で大騒ぎ。
白兵戦は徐々にレンジャーが優勢に立つ。
一騎打ちから次第にツープラトン攻撃に移り、レンジャーが質量とも圧倒する。
一方の巨大戦、バキケファロザウルスはネッシーの首を締めるばかり。
逆にネッシーが長い首を利用したヘッドバットを浴びせかける。
バキケファロザウルスがくらっとしたところに尻尾のビンタ。
そして前足でのしかかって転がして、とどめの火炎放射!
サボテン成分のおかげで、バキケファロザウルス激燃え…。
切り札を失った昆虫人間どもは、ぞくぞくとタケルとレンジャーに倒される。
タケルはネッシーにコマンドする。
ネッシーは島内各地の宇宙サボテンに火炎を吐く。
爆発する勢いでサボテンは焼き払われる。
昆虫人間達は大逆転負けを喫して飛び去っていった。
壊滅してないけど追撃もここまで…ああ打ち切りとは非情なり…。
ネッシーの雄叫びを聞き、レンジャーたちはようやく酸素マスクをはずす。

桟橋で伊吹家が見送る中、タケルはネッシーの頭に乗って火山島に向かう。
遂にタケルは伊吹家に戻ることはなかった。
特にママは寂しがる。
橋場はボンコからの言付け物を持って話しかける。
母ネッシーの鱗をママに贈るという。
「僕は本当に幸せ者だ、素晴らしいお母さんが二人もいるんだから」
ボンコからのメッセージは、ミツルを脱帽させた。
ヒカルの呼び声に、タケルはようやく振り返った。

空間の詳細
避難準備シーンで空間発動。荷造りを終えてパパに荷物を差し出した瞬間、唐草模様のミニワンピの裾から、白いもこもこが現れる。

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あるじのその他の分布地
他に出演情報が見つからなかった。ミツルと口喧嘩してる時の掛け合いが可愛いのにな。