空間のあるじ
麻宮サキ(演・片桐尚美)
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おおざっぱでもないあらすじ(田中秀夫監督/橋本以蔵脚本)
サキは母の最期を思い起こしていた。
ペンダントを差し出し、強く生きるよう言い聞かせる。
鉄仮面をはずした時、サキの戦いが始まると母は言い残した。
鉄仮面とペンダントだけが、サキの謎を解く鍵として残された。
サキは鉄仮面と対峙する。
かひょーんかひょーんかひょーん!
雪乃とお京は、サキが特命刑事であったことに不信感を覚える。
下校支度のサキに雪乃は詰め寄るが、サキは無関係を決め込んでスルーする。
廊下で待ち受けたお京もさんざん罵倒するが、サキは何も言うことはないと立ち去る。
西脇はそんなやり取りを気にして3人の傍をとぼけつつ通り過ぎる。
そんなギクシャクした空気の中、サブタイじゃっじゃっじゃじゃじゃーん。
一方、青狼会の優雅な幹部会…。
サキのリサーチは、土佐のスケバン鉄仮面・五代陽子であるところまでしか進展していない。
鉄仮面の謎は青狼会でも不明…。
総統は実に面白がる…福山さんの四半世紀前を行ってます。
美智雄は危険因子の除去を提案し、刺客ハヤトの投入を志願する。
元高校レスリングのチャンピオンで、1年かけて調教したという。
実戦テストを兼ねてサキを潰すのもまた一興…と総統は考える。
大リーグボール養成ギプス装着、タクラマカン発進!
…いえ、なんでもないです…。

サキは雪乃の尾行に気づいていたが、そ知らぬふりで町を闊歩する。
不意に足を止めたのは、ハヤトの気配に気づいたからだ。
そ知らぬ顔ですれ違うが、ハヤトが仕掛けた。
手刀をかいくぐり、ハヤトをいなす。
ハヤトは通行人に構わず突進する。
巻き添えを避けるサキは戦場を移す。
廃工場に駆け込んだサキにハヤトが斬りかかる。
学生鞄が真っ二つに裂けた。
奥に逃げ込んで反撃の手刀…を腹に食らっても、ハヤトは平然とする。
投げられた反動を使って跳び蹴り…にもハヤトは動じない。
墜落したサキの首を取って、工場の3階まで放り上げた。
サキはヨーヨーの支度をする。
ハヤトは悠然と階段を登ってくる。
柱の影から一撃を胸に命中。
…まったくハヤトに通じない。
「アサミヤサキ・オマエコロス」…嫌なマシンボイスですタクラマカン。
掴みかかるハヤトの腕をかいくぐるが、ドアごと空き部屋に放り込まれる。
ハヤトのストンピングを転がりながらかわし、脚払いで膝を突かせる。
平然と立ったハヤトのパンチをかわし、窓ガラスに誤爆させる。
それでも捕まったら体格差がありすぎる。
サキは廊下まで転がされた。
ようやく雪乃が立ちはだかる。
袱紗を投げるが、ハヤトは難なくキャッチする。
一気に詰め寄り、左腕一本で雪乃にチョーク。
サキは掩護のヨーヨーでハヤトの腕を狙うが、ハヤトは動じない。
ハヤトは雪乃をリフトアップしてしまう。
サキがヨーヨーを躊躇するうちに、お京のビー玉がハヤトの頬をえぐる。
立て直した雪乃とツインキック。
ようやくハヤトは大の字にダウンした。
が、何事もなかったかのように立ち上がる。
2人は倉庫に身を潜める。
ハヤトは扉を蹴破り、柱を叩き折りつつ迫ってくる。
2人を囲う梁も叩き折った。
倉庫の隅に2人は追い詰められた。
背後からお京が奇襲のビー玉を放つ。
振り向いたハヤトは、3発の連打に耐え、猛然とお京に挑みかかる。
腕を取られたお京は、振り回されて壁に叩きつけられた。
お京は角材で粘るが、角材を奪われ、痛烈な蹴りを食らう。
お京は宙を舞って壁に弾かれて墜落した。
もはやここまで、サキと雪乃はお京を抱えて遁走する。
ハヤトは町の環境関係なしに3人を追い続ける。
制止する警官4人を返り討ちにしている隙に、西脇が車で乗り付けた。
西脇はサキを乗せると急発進する。
敵がサキを意識し始めたということ…これは好都合と本音が出る。
暗闇指令の手駒にされていることにサキは不快感を覚える。
戦わされている闇の組織と父の仇が果たして西脇の言うように同じものかどうか…。
問いただすサキを西脇は突っぱねる。
サキは暗闇指令グループの寝首を掻こうと強がる。
その意気ならハヤトにも物怖じすまい…西脇は安堵する。

雪乃とお京はサキの部屋に乗り込んできた。
2人はサキの背負っている事情とやらを知りたがっていた。
2人を巻き込む恐れがある以上、サキは明かせない。
お京は手傷を見せ、すでに巻き込まれたことを知らしめす。
雪乃も聞き届けるまで去る気はないと言い張る。
サキは覚悟を決めて明かすことにした。
やっと視聴者が気にしていた伏線がちょこっと見えてくるかも、わくわく。
一方、ハヤトは梁山高校に侵入していた。
施錠した西脇の教卓の引き出しをこじ開け、サキの現住所を確認する。
鉢合わせした警備員を窓から放り捨て、ハヤトは悠然と梁山を去る。
CM…
サキは鉄仮面を被る前の記憶が殆どない。
断片的な恐ろしいイメージがいくつかよぎるだけだ。
 走ってくる男の子…誰なのかサキには覚えがない。
 母と息を潜めて隠れていたこと…父が殺された日のことだと母から聞いた。
 母の背中から振り返って見えた、追ってくる松明の群れ。
 詫びる母とは別の誰かが無理やり鉄仮面を装着したこと。
物心ついて鉄仮面ごしに見た思い出は、筆舌に尽くし難い。
 遊び相手はできなかった、男の子だろうと投げ飛ばし、わが身を守った。
 耐えられなくなり、包丁で喉を貫こうとしたが、母に取り押さえられた。
 サキの身を守るには、鉄仮面がどうしても必要だと母は慰め励ました。
 運命に負けないために強くなれ
 強くなるには…愛することだ
 しかし、サキの選んだ道は、スケバン鉄仮面だった。
五代陽子を名乗ってはいるが、これも仮の名前…サキは自分自身の正体も知らない。
鉄仮面が取れた時、預言どおりの戦いが始まった。
その戦いを制するためのスケバン刑事なのだ。
うるうるの2人を前に、サキはペンダントを開く。
お京は手伝いを志願するが、サキは同情を振り切る。
食い下がって拳を振り上げるお京を雪乃は止めて引きずり出す。
独りきりになったサキは改めて鉄仮面と対峙する。
だが、殺気をしっかり感じ取った。

部屋の明かりが消えた頃、ハヤトはガラス切りで窓を破って侵入を図る。
ベッドに向かって拳を叩きつける。
もちろんサキはいなかった。
炬燵の中からサキは飛び出す。
ハヤトが追う出鼻にヨーヨーが飛んでくる。
啖呵を切るサキは部屋の闇に紛れるが、ハヤトの暗視ゴーグルはサキを捉えていた。
ヨーヨーをキャッチして鎖を引く。
鎖の引き合いはやはりハヤトが有利、サキが振り回されて壁に叩きつけられる。
サキはガレージに下りる。
ハヤトの突進をかわし、梁にぶら下がって蹴飛ばす。
バイクに飛び乗ってエンジンスタート。
暗視ゴーグルが仇となって、ハヤトはヘッドライトに幻惑される。
サキはフルスロットルでハヤトを押し、ハヤトは押し返す。
やっぱり二輪は不安定、捻り倒されてサキは振り落とされる。
ハヤトのめくら撃ちで、サキはシャッターに追い込まれる。
不意にシャッターが開かれ、番傘が飛び込んできた。
雪乃とお京乱入。
お京の仁義に唖然とするサキをほったらかしに、2人はサキとハヤトに割り込む。
雪乃の琴爪がハヤトの胸を掻っ捌くが、ハヤトはしつこく立ち上がる。
唖然とする2人に反し、サキはジャケットの破れ目の中を確認する。
大リーグボール養成ギブス…の正体は、ワイヤー式プロテクター。
これで打撃系を防いでいたわけだ。
サキはヨーヨーをワイヤーに巻きつけて引っこ抜く。
プロテクターがすっぽ抜けて転がった。
一気に弱体化したハヤトのゴーグルをお京のビー玉が砕く。
雪乃は眉間に琴爪を浴びせる。
サキのヨーヨーが鳩尾にヒットした。
膝を突いたハヤトに3人一斉キック!
ようやくハヤトは停止した。
ここでさよならのめまい発動…
我に返ったサキに、雪乃は初志貫徹を誓う。
お京も同情ではなく命がけの退屈しのぎを申し出る。
どんな過酷な戦いになっても…だ。
3人は笑いあい、手を重ねる。
シャッター越しに、西脇も満足げに中の歓声を聞き届ける。

さて、こちらは総統。
総統もサキと同じペンダントを開きながら、美智雄の言い訳を聞き流す。
2人の邪魔立てを悔しがる美智雄に対し、総統は友を得たサキの戦いぶりを讃える。
美智雄の顔面にお仕置きの鞭をくれながら、総統はサキとの対決を待望する。。。


空間の詳細
回想シーンで空間発動。母上に背負われて逃げる後ろ姿の中で、スカートの裾がたくし上がって白いもこもこが現れる。伏線回収の38話では、逃走に付き従う男の正体が分かるようにほぼ同じカットが挿入されているが、テイクが違うので発動していない。

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あるじのその他の分布地
有名なキャスティングといえば、あの「おしん」の妹こう…と言うより、ドラマそのものの超有名ぶりに対するご祝儀。1985年を中心に二時間ドラマの端役が多かったようだ。