空間のあるじ
由造の娘(演・Uncredit)
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おおざっぱでもないあらすじ(本多猪四郎監督/村田武雄・木村武脚本)
ここは阿蘇の鹿町の炭鉱…ええ鹿町の大加勢です、リアルには。
西坑で出水事故が発生した。
水脈に通じていない西坑でなぜ出水…河村技師は現場に向かう。
ポンプ排水で水は食い止めたが、由造と五郎が消息不明になっていた。
河村たちは捜索の末、出水に浮かんだ由造の遺体を発見した。
検死した医師は、日本刀以上の鋭利な刃物で斬られた遺体に疑問を持つ。
今だ行方知れずの五郎が下手人と坑夫たちは疑う。
酒癖が悪く喧嘩早い五郎ならやりかねないが、河村は自重を促す。
それでも、噂はその日のうちに大加勢じゅうに知れ渡る…「北松」の看板は隠さんばよ。
五郎の妹キヨへの冷たい視線を感じ、河村は励ます。
全坑夫の点呼と並行し、坑内捜索で五郎の所在確認を図る。
ところが、坑内では異様な物音が響いていた。
捜索隊は五郎と信じて呼びかけるが、水しぶきとぴよぴよ音ばかり。
ぴよぴよとともに、捜索隊は次々と水中に引きずり込まれる。
脱出に成功した1名が電話に取り付いたが、謎の影は電話口まで追いかけてきた。

捜索隊4人が全滅、しかも鋭利な刃物の斬殺とあって、炭住も大騒ぎになった。
危うく怒鳴り込まれる寸前だったキヨの長屋を河村は訪ねる。
仲がよかった捨やんと仙吉が殺られたのだから、五郎ではないと河村は確信する。
キヨを抱いて励ます河村の前に、ぴよぴよがいきなり現れた。
ヤゴ形状のメガヌロン、お向かいさん感覚で上がってきた。
炭住を飛び出した河村は警官や坑夫を呼ぶ。
キヨの長屋に踏み込んだ面々をメガヌロンは律儀に待ち受けていた。
拳銃も何のその、メガヌロンは長屋を横断して山に去る。
女子供の避難が終わり、警官隊と坑夫たちは山狩りに移る。
ボタをぴよぴよ登るメガヌロンに発砲しつつ迫っていく。
メガヌロンは先頭の警官2人に飛びかかり、挟んだままボタを転げ落ちていった。
警官の死体を見れば、下手人が奴なのは一目瞭然。
多大な犠牲を払いつつ、五郎の潔白は証明された。
警官隊が陸自を待っている間に、メガヌロンは坑内に逃げ込んでいった。
最寄の相浦駐屯地…じゃなくて健軍連隊の到着を待って坑内突入となった。
河村の案内で坑内に展開する。
水の引いた坑内に、五郎の遺体とメガヌロンが。
メガヌロンは機関銃の掃射に目もくれず迫ってくる。
…って、坑内で発火したら粉塵爆発が…。
退避後、河村はトロッコを突っ込ませる。
石炭満載のトロッコに轢かれたメガヌロンは静まり返る。
収容活動を再開した河村だが、メガヌロンがもう1匹いた。
今度の掃射は落盤を誘発した。
河村もろとも、坑内が崩れていく…。

招聘された柏木博士によって、メガネウラの幼虫と正体が判明した。
…いや、メガネウラでも1mないよ。
河村の捜索が行き詰まっているとは思えない暢気なやり取り。
そんな折、阿蘇のカルデラ内で大陥没と自身が発生した。
柏木博士は地震研究所の砂川技師に問い合わせる。
噴火の兆候かは分からないが、火口と炭坑の中間地点が震源だ。
博士たちが陥没現場に向かうと、陥没をよろめく人影が…。
河村がこんなところで地上に打ち上げられていた。
しかし、河村は一酸化炭素中毒で記憶を失っていた。
炭坑に戻り、所長やキヨに呼ばれても、河村は何も思い出せない。
回復の見込みは薄く、医師は入院措置を取る。
メガヌロンの写真を見ても、恐怖すら覚えなかった。
一方、やはり中岳の噴火が近いことが判明し、立入禁止の措置が取られた。

その頃、空自のレーダーは国籍不明の超音速機が福岡に侵入していることをキャッチした。
管制はセイバー1機をスクランブルさせる。
しかし、飛行物体はセイバーの1倍半の速力で逃げる。
食い下がるセイバーに向けて反転してきた。
途方もない巨大な…衝突!
メガヌロン取材が頓挫した井関記者は、お通夜状態の空自司令部で新たな情報を得る。
東シナ海上空でイギリス旅客機消失、例の飛行物体だろう。
飛行物体は中国大陸から東南アジア一帯で目撃されていた。
北京-マニラ間をわずか20分で移動できるとは…あるいは複数か…?
情報が錯綜する中、関係なく中川青年は中岳火口を目指す。
火口で彼女を撮影していると、彼女が悲鳴を上げた。
火口を低空飛行で横切る黒い影…中川と彼女は逃げ惑う間もなく衝撃波に押し潰された。
遺留品のカメラの最後の一こまに、あいつの爪と翼が映り込んでいた。
写真を博士に紹介した井関は生命体だと考えたし、葉山助手もプテラノドンと確信する。
プテラノドンごときにジェット機を叩き落とせるわけがない。
しかし、阿蘇近辺では牛や馬が消息不明になる事件が頻発している。
河村なら知っているかもしれないのに…博士は残念がる。
キヨの看病の甲斐もなく、河村の記憶は回復していない。
キヨは鳥かごから文鳥の巣を出す。
孵化間近の卵を河村に見せる。
タイミングよく、河村の目の前で孵化が始まった。
河村は坑内で見たプテラノドンの孵化を思い出す。
あのメガヌロンをついばむ巨大さ、雛の癖に痛烈な羽ばたき…。
回復した河村は、間違いなくプテラノドンを目視したことを告げる。
改めて坑内を捜索すると、崩落現場に卵殻が残っていた。
回収できたものの、空洞は落盤で完全に埋もれてしまった。
ひとかけら一抱えの卵殻の大きさをコンピューター解析して、サイズを確認する。
翼長270フィート・体重100トン、もはやプテラノドンではない。
というか、博士がさりげなくラドンと命名してます。
発生原因を問われた博士は、原水爆実験の多発を仮説として挙げる。
いやほんの100キロ足らずに長崎のあっじゃろうもん。
それはさておき、博士はラドンの巣として、陥没と火口を結んだ線を警戒する。

さっそく名のある面々は活動を開始する。
しかし、先んじてラドンが大地を突き破る。
ラドン初登場!
伝令がジープを出している隙に、ラドンはあっさり離陸した。
羽ばたきで幹部連を押し倒し、旋回するや、伝令ジープを追い抜いて吹っ飛ばす。
ラドンは阿蘇谷を往復し、やがて外輪山を飛び出した。
空自セイバー隊スクランブル…築城かな新田原かな?
ラドンのソニックブームを捕捉、追撃開始。
しかし、ラドンは反転して応戦する。
機銃掃射とサイドワインダーを弾き、ソニックブームで2機撃墜。
今村隊長機が単機で佐世保まで食い下がる。
佐世保の俯瞰は弓張から…てのは戦後の常識、真反対の天神山から佐世保の俯瞰。
駅前も弓張も四ヶ町も昔のまんま…地元民しかわからんな。
増援を受け、セイバー隊はラドンを市街地上空から針尾瀬戸に押し返す。
しかし、西海橋は観光客でみっちり。
観光客は待機した西肥バスの車列に逃げ込む。
機銃掃射に耐えかねたラドンは瀬戸に突っ込む。
とどめにセイバー隊は瀬戸にサイドワインダーを叩き込む。
しかし、隙を見てラドンは浮上し、逆にセイバー隊を追撃する。
低空飛行での超音速、西海橋は真ん中からへし折れた。
福岡へ逃げられた…しかし速力半減の手傷は負わせた。
福岡では春日連隊が待ち受ける。
ラドンは大濠公園を通過して天神へ。
岩田屋に留まって翼を振るい、福岡駅に飛び降りてドームを踏み潰す。
しかし、岩田屋を背に福岡駅を前にした背水の陣。
春日連隊の特車は渡辺通りから大牟田線に乗り込んで正面から攻撃する。
ロケットランチャーのものごっついつるべ打ち、特車もラドンににじり寄る。
ことごとく砲撃を浴びたラドンも飛翔するが、隣のスポーツセンターに墜落する。
センターにはまったまま羽ばたいて吹き飛ばすが、特車は怯まない。
司令部を含め天神は壊滅したが、特車は踏み止まってラドンを圧倒する。
いけるか…
ラドンもう1体出現!
八幡帰りの新ラドンが掩護のソニックブームを特車に浴びせ、遂に特車も後退を始める。
火力分散…あと一息のところで旧ラドンも飛び立った…。

ラドンの足取りは途絶えた。
博士は巣のある阿蘇に潜伏していると確信する。
ヘリで捜索すると、中腹の亀裂に隠れていた。
健軍連隊は、洞窟と陥没を徹底破壊してラドンを封じ込めることにする。
砂川は中岳の爆発を誘発しかねない大攻勢に反対するが、福岡の惨状を出されては反論できなかった。
産交バスでの全員避難が進む中、健軍連隊はオネストジョン以下の全火器を展開する。
同行した河村は、避難せずに前進基地を訪ねてきたキヨを迎え入れる。
運命の決戦、オネストジョンと特車砲が亀裂を埋めようと山腹に降り注ぐ。
案の定、噴火の前兆が始まった。
前進基地は測候所を放棄、草千里の野営地へ撤退する。
亀裂は埋没、主目標を陥没に移す。
しかし、ラドンは亀裂の瓦礫を突き破って飛び立った。
直後に亀裂から噴火が始まった。
溢れ出す溶岩に、二羽のラドンは戸惑いながらホバリングする。
やがて、古巣を離れがたい一羽が降り立った。
溶岩流に身を焼かれてもがき苦しむ。
見かねたもう一羽も間近まで降りてくる。
先の一羽が燃え尽きつつあると悟り、退避を試みる。
しかし、力尽きて溶岩流の中に落ちていった…ピアノ線が焼き切れたのは内緒だ。
粛々と任務を終える連隊を背に、河村たちは比翼の怪鳥の末路を悼むのだった。

まさか聞かん坊の東宝怪獣次男として遊弋することになろうとは思いもよらず…。

空間の詳細
検死終了シーンで空間発動。検死室に乗り込もうとする母ちゃんと引き止める奥さんに挟まれてもみくちゃになっている間、ミニスカートの裾からもこもこが丸出しになっている。もみ合いが激しくて、出番の後半は殆ど見えてないが。

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あるじのその他の分布地
もちろんエキストラじゃな。。。