空間のあるじ
早瀬久美子(演・茂木みゆき)
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おおざっぱでもないあらすじ(山田稔監督/伊上勝脚本)
平山亨プロデューサーに捧ぐ…ご本人には大迷惑でしょうけど。
7月31日、また巨星がジャイアントロボの元へ旅立ちました。
モノクロからカラーへ変わる40年代前半の東映特撮をリードした平山さん、ありがとう。
…というわけで、季節はずれは承知の上、大幹部ゾル大佐の最期をご覧あれ。

クリスマス目前の満月の夜…。
上機嫌の2人組は終電を降りて高架下を行く。
クリスマス前のきんきんな寒空、片割れは飲んだ後に及びたくなる軽犯罪に至る。
荷物番を仰せつかった相棒も、酔いが醒めて軽犯罪したくなった。
相棒の千鳥足が引っかかる。
片割れがガードにふんぞり返って倒れていた。
相棒が揺さぶり起こすと、片割れは長い牙を生やして睨み返した。
片割れは咆哮すると狼男に変化した。
よろばいながら逃げ惑うが、狼男は肩口にがっちり噛み付いた。
相棒はばったり倒れこむ。
ゾル大佐自ら率いるイーの人たちは狼男を取り囲む。
狼男はイーの人を蹴散らし、逃げ惑う。
ゾル大佐は笛を吹く。
狼男は途端に悶絶し、イーの人らに取り押さえられた。
イー代表はウルフビールスの効能をゾル大佐に紹介するが、鞭の一閃を浴びる。
ぜんぜん制御できてない。
街に出られたらライダーが駆けつけて、あっさり狼作戦が暴露される。
完璧主義者のゾル大佐、ごもっとも。
ゾル大佐は相棒の死体処理を命じる。
イーの人らがずるずる引きずり、側溝に引っかかって靴が脱げたことは気づかなかった。
ゾル大佐は落ちていた人形と幼児靴を気にする。
間もなくクリスマス、相棒か片割れの土産だろう…ゾル大佐は遺留品と思って持ち去った。
だがしかし、真のオーナーが柱の陰から覗いていた。。。
久美子は人形を持ち去った狼男に悟られないように、足音を忍ばせて立ち去った。

孤児院若草園におやっさんたちが訪れた。
隼人や滝も、クリスマスツリーのデコレーションに余念がない。
隼人は坊主にクリスマスプレゼントのリクエストを問う。
「僕サンタクロースより仮面ライダーに会いたいな」
全国の男の子が言いたいことをあっさりと…。
本人は渋い顔だが、滝は安請け合いして交渉成立。
会場の子供たちは大盛り上がり。
先生も安請け合いを心配するが、当の本人ですから…。
その点、誰もが知ってる真っ赤な海城剛さんは全然困りませんね。
滝はここに来て、ようやく久美子の姿がないことに気づく。
夜中に急に発熱したという。
隼人は久美子の個室を見舞う。
久美子は狼男の話を振る。
半信半疑の隼人だが、久美子は隼人の腹を見透かして訴える。
となれば信じるのみ、隼人はお人形を狼男から取り返すことを約束する。
そのお人形だが、ゾル大佐はクリスマスプレゼントにしては年季が入っていることに気づく。
ゾル大佐は靴に書き込まれたネームから久美子の身元を知る。
見られたことにゾル大佐が気づいた。
その頃、隼人と滝は現場に向かった。
子供の言葉を疑う滝に対し、子供の言葉だからこそ隼人は信じる。
現に例の2人がここらへんで蒸発しているんだ。
呆れる滝とやり取りしているうちに、隼人は側溝に引っかかって落ちた靴を見つけた。
何かあったことは間違いない。
久美子が何かを見たショックで発熱したとしたら辻褄が合う。
相談中のところに、思いっきり宮口さんな警備員が声を掛ける。
人形の捜索を吹っかけると、人形は見かけてないし立入禁止と言ってくる。
隼人は撤退を切り出す。
いやどう見ても宮口さんでしょこの人。

若草園…
久美子の枕元でうたた寝していた先生が目覚めると、間もなく0時。
先生は生徒達の様子を伺いに巡回する。
大部屋の扉が開いていた。
不審に思って入り込んだ先生は、イーの人2人に締め上げられる。
先生は久美子の寝床を「2番目」と偽り、隙を見て飛び出した。
ところが、出口には狼男が待ち受けていた。
至近距離で咆哮され、先生気絶…。
狼男は何から2番目かわからないが、とにかく2番目の布団を姫抱っこして持ち去った。
悠然と退出する狼男の正面からヘッドライトの閃光が。
隼人と滝は狼男に対峙する。
恒例の人質作戦を展開しようとする狼男を隼人は笑う。
「その薄気味悪い目玉で子供をよく見ろ!」
へっへ~、恒例の五郎ちゃんがあっかんべー。
狼男が泡食ってる間に、五郎は飛び降りて脱出した。
隼人は目的を問うが、狼男は答えず迫り来る。
イーの人も沸いてきたし、五郎を滝に預けて戦闘開始。
滝も脱出したし、イーの人もたいがい蹴散らした。
狼男は爪機銃を放って隼人を狙う。
ことごとくかわして変身・どうぅーっ!
投げの打ち合いから殴り合い、ともにダウンを取り合う。
膠着する中、決着を急いで互いにジャンプ。
ライダーキーック…狙点がずれて中途半端な不発弾に終わる。
狼男は減らず口をほざきながら逃げ去った。
ふぁっふぁらー・だだだだん!

クラブに匿われていた久美子は回復した。
五郎たちとトランプする姿を見て、一同は安堵する。
目撃しただけで抹殺とは、滝は改めて憤慨する。
その話から、久美子は不意に立ち聞きしたことを喋りだす。
あの狼男は実験用…
狼作戦を決行する…
ユリは気にするが、隼人にも察しがつかない。
そんな折、FBI本部から緊急電が届く。
13時、丹沢に狼作戦関係のショッカー幹部が到着する。
狼作戦の内容を探ろうと隼人は意気込む。
2人はヘリの到着を待ち伏せる。
着陸に合わせ、迎えの車も到着した。
隼人と滝は強襲する。
迎えのイーたちを蹴散らしているうちに、アルテンパイはヘリに逆戻り。
離陸しようとするヘリに隼人は飛びつく。
ヘリをよじ登り、コックピットのアルテンパイに掴みかかる。
圧倒的な体力差、隼人はブリーフケースを奪って放り投げる。
イーの人を振り払いながら、地上の滝はブリーフケースを奪い取った。
隼人はついでにアルテンパイとイーのパイロットを殴って気絶させる。
隼人が飛び降りて制御不能になったヘリはちゅどーんした。
ブリーフケースの中身は、狼作戦開始祝賀仮想パーティの招待状と装束。
虎穴に入らずんば虎児を得ず…狼だけどさ。

検問を招待状でやり過ごし、会場へ。
ホストのゾル大佐は、人間最後のクリスマスをあざ笑う。
狼作戦によって全世界はショッカーが制圧する。
そしてここでライダーを倒す。
ゾル大佐は覆面を取らせる。
覆面を取れない参加者が約1名。
偽暗号に釣られた侵入者をあざ笑い、イーの人に取り押さえさせる。
鞭でひたひたしながら、偽運転手の滝を呼ばせる。
ところがそいつは無理な相談だぜ。
覆面男は隼人じゃなくて滝だった。
ならば隼人は…ウルフビールスの貯蔵庫だ。
動揺するゾル大佐に装束を被せ、滝は飛び出す。
爆破準備を完了した隼人と落ち合う。
イーの人を蹴散らしながら撤退。
一方、ゾル大佐は総員を貯蔵庫に送り込む。
爆破開始が早かった。
死守を命じられた幹部以下、ああ悲しい宮仕え…。

脱出に成功した隼人と滝を追って、ゾル大佐が現れた。
勝負はこれからだ。
狼男も出ないままの強気発言、隼人は苦笑する。
ゾル大佐もライダー同様変身できる改造人間であると初めて明かす。
かしこまる隼人の目前で、ゾル大佐は鞭を振り下ろす。
発破と同時に一瞬で黄金の狼男に変身した。
か…かっちょええ…
狼男は爪ミサイルを放つ。
連射をかわし、変っ身っ・どおおーっ!
さらに激しい爪ミサイルをことごとくかわし、間合に飛び込む。
狼男優勢の殴り合いから、フォールに耐えて反撃に転じる。
崖際で転がりあい、上になったライダーが拳を放つ。
隙を見て狼男が放り投げ、ライダーが崖にぶら下がる。
狼男に頭を蹴られ、ライダーは崖を滑り落ちる。
追って飛び降りた狼男の腹にカウンターのハイキック。
殴って投げ落とすが、狼男は反動で切り返す。
再び崖際での殴りあい、狼男が膝を突く。
狼男もろとも崖を転がり落ちる。
よろよろの両者のクロスカウンターはライダーの方がヒットした。
ジャンプして全体重を乗せたライダーパーンチ!
狼男は転落して爆発した。
見届けた滝に手を挙げ、ライダーは立ち去る。

ホワイトクリスマスがやって来た。
五郎の指揮でジングルベルが若草園に響きわたる。
久美子は隼人がいないことに気づいた。
事情を知る者達が沈黙する中、サイクロンが園庭に止まる。
サンタ袋をしょったライダーが下車した時点で、若草園は騒然となる。
来示ダー入場、大歓迎の中、ライダーはプレゼントを配る。
約束を果たした隼人は、ジングルベルの中を雪を裂いて去っていく。
次回より、人気ナンバー1のあの大幹部がやってくる。
我々も隼人も、あの人の到来をまだ知らない…ことになっている。
みんなゾル大佐を忘れないで!

空間の詳細
証言シーンで空間発動。クラブでトランプしている途中、狼作戦の話題を思い出そうと考え込む瞬間、ワンピースの左の裾から白いものがちょこっと現れる。カードを前のめりで出すカットでも見えている気もするが、ワンピースの裏地の可能性が非常に高いので、確実な方を挙げておこう。。

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あるじのその他の分布地
・「仮面ライダー」#77「怪人イモリゲス じごく牧場の決闘!!」(1972年)
・「仮面ライダーV3」#29「ドクトル・ゲー最後の挑戦!」(1973年)
千葉テレビの茂木みゆきアナウンサーやカタカナ書きのシンガーソングライター茂木ミユキとは別人。