空間のあるじ
町の群衆(演・Uncredit)
イメージ 1
おおざっぱでもないあらすじ(山際永三監督/上原正三脚本)
夜のマリーナで、ぼんぼんどもがパーティの大騒ぎ。
そのクルーザーに忍び寄るダイバーの気配など知る由もない。
銀色のグラスががんがん鳴り響く船上では、由起子がオーナー横川に誘われていた。
その足元で、ダイバーは時限爆弾をセットする。
ダイバーは行きこの声に思わず見上げる。
由起子は季節はずれの雪に感激の声を上げていた。
ダイバーは作業を再開、時限爆弾を起動した。
ダイバーが離脱した頃、クルーザーは異音と衝撃に襲われた。
巨大怪獣テロチルス出現。
海面を切り裂きながら、クルーザーの傍を通過する。
由起子や横川達乗客は、衝撃波でクルーザーから叩き落とされる。
クルーザーは爆沈した。
死者3名重傷2名…無事だった由起子は号泣しながら保護された。
警察の見立てでは、硝煙反応からダイナマイトによる爆破と想像された。
一方、爆破に成功したダイバー三郎は、得意の絶頂だった。
ところが現実は甘くない、検問突破に失敗してあっさり逮捕された。
三郎が爆破を自供し、惨事はスピード解決した。
…んなこたぁない、あのテロチルスがどう絡んでるんだ?

MAT本部にアキから郷へ電話が入った。
アキは由起子を紹介しようとしていた。
由起子はテロチルスを目撃した情報を、郷に伝えたがっているという。
郷は怪獣情報なので断れないし、アキは由起子の回復を望んでいる。
上野に恋人同士とからかわれる2人の関係が2週にわたって揺さぶられるとは思いもよらず。
郷は由起子に対面した。
硝煙反応と三郎の自供、事件にテロチルスの出る幕はないように思えた。
由起子の証言によると、ダイナマイトは沈没後に爆発したという。
由起子は三郎のことを知っていた。
郷は即座に怨恨の線を想像できた。
由起子は三郎との関係をあっさり幼馴染と答える。
由起子が三郎を庇おうとしているとアキは考える。
そこに横川が現れ、三郎が婚約に嫉妬して爆破したものと吹っかける。
横川は気分転換に由起子を別荘に誘う。
クルーザーを沈めたのは本当に怪獣なのか三郎のダイナマイトなのか…。
郷は調べ直すことにした。

クルーザーの残骸を検分した郷は、上からへし折られたと解釈した。
喫水船上のダイナマイトなら、突き上げる衝撃で沈むはずだ。
郷は雪のようなものが降っていることに気づいたが、関連性にはまだ気づかない。
郷は続けて三郎に面通しする。
断じてクルーザーが轟沈する威力はないのに、三郎は単独犯と言い張る。
幼い頃からの恋仲をあっさりぶち壊してくれた由起子への復讐だ。
由起子を殺したものと思い込んでいた三郎は吹っ切れていた。
…のに、郷は無事を口走ってしまう。
おかげで前後編2本立てになってしまうとは、郷も思いもよらず。
由起子と横川の無事を知った三郎は一転して悔しがる。
独房に戻される段取りになって、三郎はテロチルスの話を持ち出す。
突然自供をひっくり返した三郎をどやしつけながら、刑事は独房に引きずっていく。
口裏を合わせるチャンスもなかった三郎と由起子が同じ怪獣の特徴を挙げている。
郷は別荘に向かった。
…あらま、郷さんもスモーカーでしたか…。
火のついたモクを放り捨て、郷は由起子に再開する。
調査協力を求め、ヨットハーバーに同行を求める。
磯のボートに乗る直前、横川が止めに入る。
三郎に無実の余地があるなら救いたい郷と、知人を失った横川と、どちらも理がある。
火花を散らす2人は、雪がちらついてきたことに気づかない。
躊躇する由起子を促すため、郷はボートの船外機を回す。
由起子を煽るため、郷はボートを発進させる。
途端に、エンジンから赤い煙が噴き出した。
踏ん切りがついた由起子は、横川を振り切って磯に飛び込む。
赤いガスの漂う海を泳いで、由起子は苦しみだした。
目の痛みを訴える由起子を郷は引き上げる。

由起子は病院で手当てを受けた。
原因は赤い排気ガスしか考えられない。
横川は郷を責め立てる。
それはどうかな…世界のジョンソンエンジンからどうやって毒ガスが出るんだ?
その夜…東京目前の双発機がテロチルスと衝突した。
SOSも出す間もなく粉砕された双発機の捜索にMATはマットサブを派遣する。
唯一の手がかりは、漏れた通信を管制塔がキャッチした「鳥だ…」の声のみ。
残骸が発見され、鳥の襲撃と予想された。
加藤隊長は、郷の事件と関連性を疑う。
ならば、クルーザーと双発機の共通点は何か…。
まず夜であること、クルーザーのどんちゃん騒ぎと双発機の爆音…。
夜行性で騒音に攻撃性を持つ鳥ではないか…。
と郷が仮説を立てていると、警察から連絡が来た。
三郎が脱走した!
郷は由起子の病院に向かう。
由起子は三郎の復讐を恐れている…幸い、まだ感づかれていないが。
由起子は郷を引き止める。
由起子の警護なら警察が引き受けているし、郷は三郎の殺人容疑を晴らしたい。
そうと知らない由起子は郷にすがりつく。
間の悪いことに、見舞いに来たアキが壮絶なラブコールを垣間見てしまう。
硬直するアキをさらに居合わせた横川が呼ぶ。
目障りな郷を由起子からひっぺがしたい横川はアキを煽る。
アキは複雑な面持ちで虚空を睨む。
ふぁっふぁらっふぁー・だんっ!
本部に戻った郷を加藤隊長は苦笑しつつ迎える。
横川がYM工業社長の親父さんを通じてMATに抗議してきたという。
そんなわけで、隊長は郷をテロチルス調査に振り向ける。

アローの哨戒をすり抜けたテロチルスは、東京上空に侵入していた。
テロチルスはビルの屋上に糸を吐いていた。
鳥なのにモスラ状態のテントを張り巡らせる。
気づいたのは空自のセイバー2機編隊だった。
さっそくテロチルスを追って攻撃する。
しかし、テロチルスは反転するや、セイバーを体当たりで撃墜する。
アローから惨状を目撃した南と上野は絶句する。
アローは飛び去るテロチルスに振り切られた。
翌朝…
起き抜けの次郎は、雪とビル屋上の繭を目撃する。
繭はテロチルスが作ったときよりも大きくなってビルを覆っていた。
繭の中では、赤いガスが発生していた。
いかにも下手人らしく、電光掲示板が亜硫酸ガスやオキシダントの増加を告げる。
発生源の車が増え、渋滞が激しくなって交通が止まる。
いらいらを募らせて下車したドライバー達が煙に巻かれて呻き出す。
まさに由起子の視力を奪った毒ガスだ。
排気ガスと化合して猛毒ガスに変化したと隊長は確信する。
隊長は交通封鎖を命じる。
そうと知らない次郎は、冷たくない季節はずれの雪にはしゃいでいた。
駆けつけた郷は、次郎が傘に集めた雪をアキの手から払いのける。
仕事と由起子に夢中で振り向いてくれない郷にアキは食って掛かる。
目覚めの平手打ち、を坂田さんだけはしてやったりと一瞥する。
アキちゃん泣いちゃうかな…大丈夫かな…
坂田さんは由起子からの電話を差し出して水入りを図る。
由起子はアキに伝言を頼む…雪から硫黄の匂いがする…。
爆沈の時も硫黄臭がしたらしい。
硫黄の発生源といえば…火山だ。
気流をたどれば、雪もどきの火山灰を発する火山にたどり着ける。
郷は飛び出した。
ああ…アキちゃん泣いちゃう…
坂田さんはアキの髪から火山灰を払い、一見無関係そうな風花の話を聞かせる。
アキの心にどう響いたことか…。

郷は手漕ぎ漁船に乗って火山島を目指す。
船外機が使えないとあって、漁師の親父さんはひいひいだが、悪島が見えてきた。
郷はひとり悪島に上陸する。
断崖を登り詰め、火口に達する。
テロチルスは火口の中で糸を吐いていた。
これが雪の正体だ。
郷はただちに本部へ連絡する。
アロー2機でMAT出動!
郷は信号弾を上げて火口を知らせる。
ロケット弾で火口を崩し、テロチルスを埋めてしまえ、攻撃開始!
しかし、テロチルスは瓦礫を振り払う。
郷も地上から銃撃開始。
しかし、テロチルスは飛び立ってしまう。
羽ばたいた風圧で、郷は断崖まで吹き飛ばされる。
飛ばれてしまったら、アローでもテロチルスに食いつけない。
決定打がないまま追いかけっこしているうちに、力尽きた郷は断崖を墜落する。
変身!

アローに迫るテロチルスにいきなりの指光線。
不時着したテロチルス踊りかかって戦闘開始。
巴投げが仇となり、テロチルスは空に舞う。
急降下からのリフトアップで、新マンは吊り上げられた。
いきなり手を離して新マン墜落。
立て直した新マンも空に舞って空中戦が始まる。
光線、当たってないのかな。
膠着する空中戦から地上に戻ると、やはり力押しの互角。
いったいどんな決着が着くというのだ!
次回に続く!

空間の詳細
脱走シーンで空間発動。三郎の視点で街を駆け抜けるブレブレの画面の中で、交番前に止まった乳母車を覗き込む女の子がお尻のもこもこを丸出しにしている。ブレブレの上に一瞬のことなので、非常に見つけづらい。

イメージ 2
あるじのその他の分布地
当然のことながら、エキストラじゃな。。。