空間のあるじ
襲い掛かる女の子(演・Uncredit)
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おおざっぱでもないあらすじ(土坂浩輝監督/笠井健夫脚本)
若かりし豊川悦司と武田真治の出世作
…にもかかわらず、検索されるのはリメイク版のジェネシスばっかりとは
恐るべしジャパニメーション。

直人と直也は今日も街をさまよう。
直也は誰かに監視されている気配を感じた。
直人は感じないが、黙っていても人の心を読まされている直也は不快感を覚える。
日常的にテレパシーにさいなまれている直也は、激しい倦怠感を覚えていた。
ふと見上げたビルの上からブロックが降ってきた。
直人はサイコキネシスでブロックを弾き飛ばす。
事故か故意か…見上げたビルの屋上に人影が見えた。
2人は屋上に駆け上がる。
一足遅かった。
直人は事故を希望するが、直也は強い悪意を感じていた。
以前にも感じたことのある悪意だが、頭に霧がかかったようで探れない。
初めてのぼやけた感覚に直也は怯える。
誰から何のために狙われるか、直人には見当もつかない。
直也はただ2人の存在を望まない者の気配を感じていた。
直人は翔の言葉を思い出す。
 人は誰もが望みを現実に変える力を持っている。
 しかし、その力を知る者は少ない。
 人はこれから徐々に気づき始める。
 だが、その「変革」を望まない者もいる。
超能力を持ちながら、使い道も見えていない2人は困惑を深めていく。
ただ、直也は2人の変化に意味があるような感触を覚えている。
この監視と襲撃も変革に関係があるように思えてきた。
ただ、誰も変革を望んでいないかもしれない。
今幸せな人々には変革は必要ない、むしろ変革した2人は邪魔者だ。
周りの人々すべてが敵に見えてきた。
直人は立ち去るように直也を促す。

再び街を行きながら、直也は悪意を感知する。
望まれていない存在と確信して萎縮する直也を、直人は叱咤する。
誰もが望んでいなくても、自ら作れる未来があるなら、直人はそれを望むことにする。
2人に存在する意味があるなら、それを直人は望みたい、たとえ世のすべてを敵に回しても。
と小田急の踏切待ちをしていると、直人が突き飛ばされた。
江ノ島行きの正面に直也が倒れ伏す。
下手人を確認する暇はない、直人は直也にサイコキネシスを向ける。
小田急電車はグモ感覚のないまま踏切を走り去った。
踏切の向こうに吹っ飛んだ直也は一難を逃れた。
直人に抱き起こされながら、直也は逃げ去る男の姿を見つけた。
直人は追いかけ、サイコキネシスで男を放置自転車に突っ込ませる。
直人は取り押さえた男の胸倉を掴み上げる。
黙秘権を行使する男に、直也はテレパシー解読を試みる。
その直後、直人は背後から棒で殴りつけられる。
振り向くと、ごく普通の母娘だった。
母は無表情で直人を木の棒が折れるまで殴りつける。
その隙に男は脱走した。
突き飛ばされた直也は、男に触れた一瞬のうちに、男を洗脳した超能力者の思念を読み取った。
直也が困惑している間にも、母は直人を執拗に追いながら殴りかかる。
さらに、娘も直人の太腿にナイフを突き立てた。
思わず直人はサイコキネシスで母娘を突き飛ばす。
起き上がった母娘は一目散に逃げ出した。
追いすがる直人を直也が止める。
直也は黒幕の超能力者・神谷司の存在を告げる。

2人は神谷に対峙する。
直人の尋問を読み取り、神谷は知らぬ存ぜぬで煙に巻く。
直人は神谷がマインドコントロールをかけたことを確信している。
神谷はどうやらセミナーの受講者にマインドコントロールらしき言葉を発していたようだ。
聞き手次第でどうとでも解釈できるような曖昧な言葉で。
予知能力者であっても宗教家ではない、信者などいない…と白を切る。
神谷は直也がテレパシーを使っていることにも気づいている。
神谷の心が読めるかどうか、直也を挑発する。
直也は読めた。
2人の存在を恐れる神谷の思念が読めた。
流血して倒れ伏した神谷のビジョンで直也の読心術は切れた。
直也が神谷の未来を読み切ったことは神谷自身にも伝わった。
神谷の死が2人に関係あるというのか…?
神谷も確信しているわけではない。
しかし、2人に出会ってから死の予知ビジョンが見え始めたとなれば…
死から逃れるために2人を亡き者にしようとするのも頷ける、受け入れないが。
神谷は「2人が世界を大きく変える存在になるかもしれない」と触れ込んだ。
変えたくない受講者がどう行動するか…言うまでもない。
神谷自身が変革を望んでいないのか、改めて直人は問う。
神谷は答えず、人が死を恐れる事情を語り出す。
死の先に何があるか分からない未知への不安だ。
人は想像を絶する変化よりも、身近な現実を選ぶものだ。
神谷もその一人だ…これで2人との決裂は決定した。
直人は神谷自身との決着を望んで挑発する。
神谷は受講者の意思を動かせばそれでいい…安全圏からね。
のらりくらりの神谷に耐え切れず、直人は神谷に掴みかかる。
逆に、直人が神谷を仕留めれば、受講者が神谷の仇討ちに決起するだろうと反撃する。
直也に制され、直人は手を離す。
余裕尺策の一睨みを残し、神谷との交渉は物別れに終わった。

受講生の襲撃は夜も続いた。
歩道橋の階段を下りる瞬間、直人は女から突き落とされ、直也は首を絞められる。
歩道橋の欄干から突き落とされそうな勢いで直也の体が吊り上げられる。
直人がサイコキネシスを発動する前に、直也は自力で振りほどいた。
閉められながらも、直也は女の思念を読み取っていた。
たとえ殺人の罪を帯びようと、2人を抹殺することが人類の未来のためと固く信じていた。
明確な殺意を感じ取った直也は怯える。
2人か神谷か、いずれかが消えないと決着はつかないと直人は決心する。
その夜、直也は悪夢に跳ね起きる。
受講生たちに取り押さえられ、一挙に絞殺刺殺を強いられる悪夢だった。
この世に邪魔な存在ではないかと直也は絶望する。
世の人は変革を望まないどころか、予想だにしていない。
神谷と2人のどちらが世界に不要か…たぶん2人の方だ。
罪のない受講生を犯罪者にするよりも消えてしまいたい…。
生き延びようとする直人と、自分の存在で世界が歪んだと考える直也が対立する。
終始テレパシーでダメージを追っている直也は、直人の前向きな考えに従えない。
消えてしまえば、楽になれる…。
絶句する直人に翔の声が届く。
 迷ってはいけない…自分の存在に疑問を抱いてはいけない。
 生まれたことの意味を信じて。
翔の声は直也にも届いた。
神谷が直也を揺さぶろうと集中攻撃をかけていることに直人は気づく。
神谷は2人の抹殺ではなく、2人が自ら消滅することを狙っている。
ならば勝てる。
信じるんだ…俺たちの存在する世界を。

2人は再び神谷に対峙する。
神谷は悟られたことに気づく。
神谷の口撃に直人は乗らない。
歩み寄る直人に神谷は自らの意思の強さをアピールする。
直也は共存の未来を持ちかけるが、神谷はあっさり切り捨てる。
共存の未来が見えない以上、不安で乗れる話ではない。
2人の存在する未来に神谷が邪魔になることを、神谷自身が感じていた。
今の2人の境遇が神谷に押し寄せるに違いない。
それでも、直也は消滅の道は選べない。
決意は固まった。
今夜は宣戦布告で十分、2人は立ち去る。
短期間で2人の存在感が急成長したことを神谷は確認した。
その強さがいずれ破綻を引き起こすだろう。
神谷は破綻への始まりに過ぎない。
2人に届かない啓示を残し、神谷は予知のとおり奈落に消えていった。

空間の詳細
襲撃シーンで空間発動。ナイフを直人に突き刺した直後、直人のサイコキネシスで吹っ飛ばされ、尻餅を突いて我に返るまで、白タイツからスケスケの白いものが丸見えになる。成人女はボンデージやら片乳やらお色気が豊富なのに、子役にはさすがに関心がなかったらしいな…。

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あるじのその他の分布地
たとえ台詞があろうとなかろうと、「子役:劇団東俳」じゃあ確かめようがない。