空間のあるじ
紅子(演・大森不二香)
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おおざっぱでもないあらすじ(佐藤肇監督/高久進脚本)
ここはあけぼの遊園地。
夜だというのに、遊具が一斉に動き出した。
警備員は制御室に駆けつけるが、施錠されたまま無人だった。
入って点検すると、スイッチはすべてオフになっている…のに動いている。
困惑しているうちに、笑い声が響いて暗くなる。
制御室に近づいてくる笑い声とピエロの影。
骨だけの手がナイフを取り出し、投げ飛ばす。
2人の警備員はあっという間に仕留められた…。

夜が明けて、ピエロはクラリネットを吹きながら練り歩く。
子供たちはチラシ目当てにピエロに群がる。
ピエロがばらまいたチラシは、広場で遊んでいた悪魔くんたちのところにも飛んできた。
「世紀の大魔術 あけぼの遊園地にて突如公開」
怖いような見たいような、悪魔くんたちは盛り上がる。
が、情報屋だけがインチキの子供だまし呼ばわりで水を差す。
じゃあ行かないんだな?
と悪魔くんが突っ込むと、タネを見破ってやろうとほざきやがります。
そんなわけで、あけぼの遊園地の入口まできた。
いつもの手で行こうととんぼ返り。
紅子は呆気に取られるが、ほんの2月ほど前に朝霞テックに行きませんでしたか?
止める紅子をほったらかしに、男組は裏に回る。
朝霞テックとは逆に金網の上を通過しようかな。
悪魔くんと貧太が情報屋を押し上げていると、一つ目ろくろ首が飛び出した。
ひっくり返った3人は、ろくろ首に入場料を念押しされて逃げ去った。
入口まで戻ったはいいが、受付は閉まっている。
どこで買ったらいいものやら、紅子が困っていると、マネキン腕が飛んできた。
マネキン腕は人数を訪ね、金額を告げて頂いていく。
ついでながら、悪魔くん+紅子+貧太=210円なり。
親切に道案内してた情報屋が置いてきぼり。
ゲートを走り抜けようとしたら、マネキン腕が通せんぼして「70円だぞ」

そんなこんなで、大魔術ショーの会場へやってきた。
まずはピエロの軽業で掴んでおいて、大魔術のスタート。
ピエロは助手として情報屋を指名する。
ただで入ろうとした罰だよと言われて、恥じらいながらステージへ。
情報屋は壁の人型と同じポーズで立たされる。
ピエロは投げナイフを次々召還し、情報屋に投げつける。
頭の周りやわきの下、手首の両側ぎりぎりの壁に突き刺さった。
紙一重で無事だった情報屋は一息つく。
ピエロは集気瓶を召還し、情報屋を閉じ込めるという。
ひえええな情報屋は逃げ出すが、一発で催眠術にかかって立ち尽くす。
呪文一つで縮んで爆発、煙が集気瓶に吸い込まれる。
瓶の中で実体化した情報屋はひいひい喚く。
呪文とともに元通り、客席は大爆笑かつ大喝采。
大受けに気をよくした情報屋が戻ってくると、メイン大魔術へ。
「地獄をお見せしよう」と言いつつ、チャレンジャーを探す
…振りをして悪魔くんを指差す。
もちろん悪魔くんは乗った。
ピエロはまた志願者を探す振りとともに紅子を指差す。
情報屋は茶化すが、まんざらでもなさそうですこのカポー。
そんなわけで、バックステージにあるという地獄に2人で旅立った。
…なんか10年後にキョーダインで似たパターンがありますが、江連さんの脚本です。
で、地獄へ…普通にオバケ屋敷です。
が、悪魔くんは死人のにおいを嗅ぎ取って、嫌な予感を覚える。
怯える紅子を残し、奥まで探ろうと言い出す。
さんざん脅しといて女の子一人残しますか。
男前だけど女の子…怯えた紅子は、悪魔くんに取りすがる。
不意に警備員の死体が2つ倒れ込んできた。
よくできた人形と悪魔くんの感想、本物そっくりというが本物です…まさに知らぬが仏。
手のひらを返し、紅子に先を促す。
安心して死体の肩を叩いた紅子は、リアルにおぞましい赤いものを手にべっとり。
…気絶…
紅子ほったらかしで奥を探る悪魔くんの前で岩が開く。
潜り込んだら鏡の部屋。
どれが鏡でどれが通路なんだ…。
さまよううちに、妖しい人影が待ち受ける。
その背後から肩を叩いたのはピエロだった。
強がる悪魔くんをピエロは突き飛ばす。
悪魔くんが鏡に吸い込まれる瞬間、ピエロはしゃれこうべの正体を現した。
二度とこの世に戻れない、高笑いの中で悪魔くんは鏡に吸い込まれていった。

墜落した悪魔くんは、地獄の墓場に直通した。
周りには地獄の亡者達がまとわりつく。
かいくぐっても逃げ回っても、亡者達は次々と現れる。
とうとう金網の中に閉じ込められた。
昼寝の邪魔をされたというメフィストが閉じ込めたらしい。
しばらく悪魔くんのことに気づかなかったメフィストだが、正体を知ってほくそえむ。
亡者達がメフィストに悪魔くんをせびる。
金網ごと揺すられえる悪魔くんをメフィストは笑う。
地獄と娑婆とで主従逆転、こき使われた腹いせをここで晴らしてやろう。
ああっそうですか、ならばお仕置きのソロモンの笛ですよ。
痛い痛い痛い…逆らいません、逆らいません~!
地獄までやってこようとは、メフィストはぶつくさ文句たれる。
とりあえず魔方陣経由で娑婆に帰ってくることはできた。
悪魔くんの証言から、妖怪がドクロンであることをメフィストは見抜いた。
1000年生きてきたドクロンとは反りの合わない仲、決着をつけるチャンスだ。
喜ぶメフィストと反対に、悪魔くんは地獄送りになった理由を気にする。
メフィストいわく、生きた人間を地獄に連れ去ると、亡者が入れ替わりに復活できる。
特に寿命の長い子供のであれば、亡者達は大歓迎だ。
泉からドクロンの様子を覗くと、地獄送りの前祝いの踊りを舞っていた。
大魔術ショーの客達がごっそり連れ去られるぞ!

案の定、情報屋を先頭に、子供たちは地獄に入っていく。
ピエロは先陣を切って道案内するが、すでにドクロンの姿に戻っていた。
ひいひい悲鳴で紅子はようやく目覚めた。
飛び出しかけたものの、ドクロンの姿に気づいて身を潜める。
洞穴が開き、情報屋たちが入っていくが、紅子は隠れたまま思いとどまる。
思いとどまらなかった方は亡者達に取り囲まれた。
悪魔くんとメフィストは駆けつける。
入れ違いに娑婆に戻ってきた亡者達は紅子にまとわりつく。
見かねたメフィストは亡者達を杖で打ち払う。
逃げ去る亡者達を追っていくと、ドクロンが待ち受けていた。
ドクロンはやる気満々でメフィストを挑発する。
ドクロンを倒さないと、子供達は帰ってこない。
ならば、メフィストは杖を槍にして先制する。
ドクロンは地割れを起こし、大木を倒してメフィストを下敷きにする。
杖を取り落として動けないうちに、ドクロンは姿を消した。
悪魔くんに杖を渡されて脱出したものの、ドクロンは地獄に去っている。
地獄への扉はそれぞれが一つずつ持っている。
ドクロンの扉は鏡の部屋だが、行ってみると部屋は消えていた。
メフィストは部屋跡地の土に潜ってみたが、テレポートして降ってきた。
情報屋たちは、笊で池の水を汲み上げる責め苦を味わっていた。
助けるには、メフィスト専用の扉---魔方陣から行くしかない。
紅子も地上に連れ戻したし、2人は洞窟に飛ぶ。

一方、ドクロンは亡者達をたきつけていた。
今地上に戻っても、メフィストに叩き戻される、まず裏切り者メフィストを倒せ。
亡者達が決起した直後、メフィストが駆けてくる。
ドクロンは立ちふさがって迎えた。
メフィストは網を召還してドクロンを雁字搦めにする。
ドクロンは移し身で網を逃れる。
身代わりの岩に気を取られた隙に腕を飛ばし、メフィストをチョーク。
メフィストは杖を鎖分銅に変えて、ドクロンの首に絡める。
腕を投げ捨て、ドクロンに殴りかかるが、ドクロンは平然とする。
テレポートして鎖からも逃れた。
ドクロンは空を指差し、娑婆への扉を開いて飛び去った。
メフィストも地上へ追う。
ドクロンは火炎の術でメフィストのマントを燃やす。
メフィストは雨を降らせて消火する。
ドクロンはテレポートしながらナイフを投げる。
メフィストは杖を取り落とす。
拾う間もなくナイフで壁に磔になる。
ナイフを手にメフィストに迫る隙を突き、悪魔くんが飛び出して杖を拾う。
杖を奮ってドクロンを弾き飛ばし、杖をメフィストに投げ渡す。
魔力落雷!
ナイフに稲妻が落ち、ドクロンは倒れた。
悪魔くんを案じた隙に、ドクロンは死んだ振り解除、メフィストを縮小する。
メフィストは杖をつっかい棒にして、瓶の口で踏みとどまる。
悪魔くんが壁のナイフを投げ返し、時間稼ぎする間にメフィストは脱出した。
逆にドクロンを縮小して、瓶の中に閉じ込めた。

子供達は解放された。
ドクロンを封じた瓶を風船に下げ、大気圏外に飛ばしてしまおう。
うへへへへのメフィストだが、メフィストもろとも宙に浮く。
ばかあ、手を離せ。
…そのまんま墜落して回旋塔へ。
目が回る、助けてくれえええ!
メフィスト以外めでたしめでたしでした…。
空間の詳細
序盤のビラまきシーンでも、エキストラのワカメちゃんが堪能できるのだが、ここはメインの紅子発動を。亡者に襲撃され、両側から抱え上げられる瞬間、脚をじたばたしている間に恥ずかしい布が現れる。

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・忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ#8「助太刀は無用でござる」(1967年)
・ジャイアントロボ#17「赤富士ダムを破壊せよ」(1968年)
5話と13話の2回しか出演してないのに、どちらでも白いものをサービスしてくれるとは…。
成長後も特撮作品に娘役で多数出演。バロム120話・嵐25話・ガンバロン5~6話・ズバット23話などがある。