空間のあるじ
ルミ(演・清藤めぐみ)
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おおざっぱでもないあらすじ(東條昭平監督/曽田博久脚本)
この劇場版は、のちに再編集して32話「消えたパワーガン」としてオンエアされたことで有名。
それじゃあフルサイズの劇場版を見てみようか。

のっけから本編カットの試射シーンから始まる。
木田博士はセダンに連装砲の方向を向ける。
びよよんSEとともに発射…セダンは吹っ飛び、木田も爆圧にひっくり返る。
それでも実験成功に快哉を叫ぶ。
それでは本編へ…夢野センターの面々は、空飛ぶ自転車の実験に取り掛かっていた。
…という大平さんの解説は本編新録。
例によって奇天烈からくり担当の弾は空に舞う。
だが、お約束どおり失速してひっくり返った。
空飛ぶ自転車なんて無理というユタカたちだが、懲りない弾がこれしきでめげるわけがない。
明るく再チャレンジを誓うのであった。
そこに新たな子供が3人現れる。
夢野博士に緊急の相談があった。
木田の大変な発明のことだった。
木田はいつもの磯に現れる。
岬に林立するビル群を見上げる…本編ではカットされてます。
バイヤーの前でケースを開く。
ゴルフボールにダーツをぶっ刺した砲弾は本編では見えません。
バイヤーにこれ見よがしに連装砲を見せつけ、片方に砲弾を装填する。
木田はパワーガンのセールスとして、ビル群に砲口を向けた。
子供たちに導かれて磯に来た面々は、岩陰から垣間見る。
いつものビル破裂バンクとともに、ビル群は一発の砲弾で粉砕された。
…という洒落にならない描写は、本編ではゴーグル劇場版の無人島消滅に差し替えてあります。
なんという恐るべき破壊力…夢野博士は戦慄する。
自慢げな木田に歩み寄るバイヤーだが、2人とも驚いた拍子に尻尾が飛び出していた。
木田も尻尾に気づいた。
一同は一斉に飛び出す。
5人並んで、ダイナマン!
レッドに指摘され、バイヤーはシッポ兵に戻る。
腰を抜かした木田からパワーガンをもぎ取ろうと襲い掛かる。
レッドにあっさり吹っ飛ばされる。
改めて木田に事情説明する面々の周りに発破がかかる。
対岸の磯にお待たせしましたヘタレ王子登場。
メギドの強奪宣言とともに、崖の上からクモシンカが這い降りてくる。
さらに海から逆回転でシッポ兵の群れ。
ピンクに木田の直掩を頼み、レッドの音頭で戦闘開始
…なんか足りない…かわいいお尻が足りない…
そう、キメラ様登場前の劇場版なので、今回はお尻鑑賞できません、がっくし。
黄→青→赤→黒→桃の連続1カット長回しでシッポ兵を蹴散らす。
しかも、しっかり得物の紹介はできてます火薬戦隊。
シッポ兵をけしかけるヘタレ王子にズームして長回しおしまい。
レッドがばっさばさシッポ兵を斬り倒して海に落としていく。
水道橋からのダイブで青黒がシッポ兵を一気に叩き落とす。
夢野博士に導かれ、木田は車に向かう。
邪魔立てするシッポ兵をピンクは斬り倒していく。
…あの、イエローの見せ場は? 毎度のことながらイエローは?
車に取り付いたシッポ兵に、夢野博士はゲンコツ落として退治する。
夢野博士は車を出した。
もう駄目だ、クモシンカはクモ爆弾を炸裂させて引き上げた。

こちらキメラ様のいないむっさいグランギズモ。
奪取失敗にアトン様もカー将軍もお怒りモード。
特に爺やのお説教はヘタレ王子にはカチンと来た。
いつの間にか忘れ去られる四本尻尾の名誉にかけて、ヘタレ王子は再起を誓う。
その頃、夢野博士は発明センターに木田を迎え入れた。
発明クラブの子供たちが木田に群がる。
子供たちはパワーガンを放棄してクラブに帰ってくることを望む。
夢野博士も、夢のある発明を志した昔話で木田を説き伏せる。
それでも、木田は頑なにパワーガンを抱え込む。
世界的な大発明なのだ…というが、何の役に立つんだろう?
夢野博士はノーベルの苦悩を引き合いに、断念を引き出そうとする。
しかも、ジャシンカが狙っているというのに…。
木田は詫びつつも、ケースを抱いて飛び出した。
追いかける子供たちを見送りつつ、夢野博士は黙り込む。
子供たちを振り切って逃げる木田の頭上、ビルの壁をクモシンカが降りてくる。
木田もろとも、クモシンカはケースを抱え上げる。
5人の戦士は吊り上げられた木田に気づく。
弾は石をクモシンカに投げつけて、落下する木田を星川が抱き止める。
落ちる瞬間に木田の手がケースを放した。
ケースはワタルが?っ攫っていった。
クモシンカは地上人に擬態したシッポ兵たちを追っ手に差し向ける。
子供たちが危ない、5人の戦士はシッポ兵を取り押さえに走る。
さんざん吊り上げられた木田はダウンする。
南郷はちょっと木田を心配するが、もっと危険な子供たちのために去る。
俺のパワーガン…木田はダウンしたが、本編ではカットされてるので、再登場が唐突すぎることに…。
子供たちを追って志木の人ごみに阻まれたシッポ兵は尻尾を出すが、本編カットだからどうでもいいや。
子供たちはいつもの山に逃げ込んだ。
5人はシッポ兵に追いすがって打ち倒していく。
卯木さんさすがのアクロバット。
そしておなじみハギサヨさん名物の連続ハイキック…顔こわいです佐代子さん。
あらかたシッポ兵を討ち果たしたが、メギドは新手を紹介する。
ダイナミックジャンプしそうなBGMでヘリ襲来。
頭上からの手榴弾攻撃をしこたま食らう。
さらにバイク部隊も乱入してくる。
さらにさらに戦闘機部隊まで投入する。
ヘリは星川、バイク部隊は南郷、戦闘機隊は弾と島、クモシンカ四駆はレイを狙う。
星川は反撃に転じ、鉄トンボにロープをかけてぶら下がる。
しかし、ジャシンカの火力は圧倒的。
戦闘機隊の至近弾を食った弾と島は崖下に放り出される。
星川もロープを切られて真っ逆さま、そしてさらに崖下へ。
いつの間にか合流した南郷とレイも、クモ爆弾で崖下に転げ落ちた。
首実検もせず、メギドはダイナマンを倒したと確信…いや過信して歓呼する。
ぺぺぺぺぺけぺん!…と本編ではここでCMへ。

子供たちはパワーガンを岩場に埋め、ケースを投げ捨てた。
これでパワーガンは消滅したし、子供たちはクラブに帰る。
しかし、メギドとクモシンカが待ち受けていた。
子供たちはシッポ兵にあっさり囚われる。
メギドは抜刀し、パワーガンの行方を尋問する。
刀を向けられても、子供たちは知らぬ存ぜぬ、おじさんはそんなもの作らないときた。
おじさんはそんな恐ろしいものは作らない、おじさんは優しいいい人。
そんな弁護の声を本人は拘束されながら聞いていた。
木田は後悔の涙をこぼす。
しかし、子供達の尋問は過酷だったようだ…。
さて、本編カットされた集合シーンが現場で展開されていた。
無事を喜び合う間もなく、5人の戦士は手を重ねる。
遂に子供たちは現場に連れ出され、隠した場所を指し示す。
そうと分かったところで、子供たちそっちのけで総員出動。
…この甘さがぼんぼんらしい人の良さでもあるから憎めないのよね、ヘタレ王子。
その人垣を包むように五色の発破!
本編ではBGMを登場+OPに差し替えてあるが、ここではEDインストに乗って登場。
仕留め損ねて驚愕するメギドに、レッドは啖呵を切る。
俺たちが死んだら、誰が貴様たちの手からこの世を守る!?
…また戦え、大・戦隊・ゴーグルf…って言っちゃいけませんね。
5人シンクロポーズで、パワーガンの「死守」をレッドは宣告する。
子供たちのエールを浴び、恒例の一張羅バンクで名乗りの儀!

ヘタレ王子の音頭で戦闘開始。
OPをバックに陸戦マシーンに乗り込み、シッポ兵の手榴弾攻撃をかいくぐる。
機銃掃射と轢殺でシッポ兵をなぎ倒す…この辺は本編カットですな。
この隙にメギドはパワーガンを掘り当てる。
感激している間にダイナマンが肉薄する。
メギドが構えるが、レッドのキックが早かった。
メギドの手から宙に舞ったパワーガンは、あっさりと破裂した。
…死守しないで破壊しましたねレッド…。
くやしいくやしい…ヘリが飛来して手榴弾攻撃を再開する。
距離をとって反転、ダイナロッド5本の一斉遠投で鉄トンボ撃墜。
すべてをクモシンカに押し付けて、ヘタレ王子は流れ星を駆る。
ああなんて見た目かっこよくて実質情けない退場なんでしょうヘタレ王子。
こっからEDに乗って怒涛のシッポ兵虐殺シーンへ。
レッドはダイナ剣二刀流でざくざく切り捨てる。
ブラックは松林バンクの土遁、ブルーは海岸バンクのアタックボード
イエローは新録のチェーンクラッシャー連発崖下り、ピンクはあっさりハートブレークストーム。
二巡目は赤ダイナパンチ、黒4分身、青サーフジェット、黄雷光落とし、桃ショッキングメロディ。
シッポ兵へのとどめはマッハダッシュの轢殺から発破技へ。
そしてドリーム返し・ブーメランショック・フリスビースパーク・電光ボール・バラフィナーレ
…火薬代すごすぎます…だから本編がバンクまみれになるんだ。
ではこっからクモシンカの反撃開始。
これまたクモ爆弾の雨あられ…にはダイナキック五連発。
しかし、クモシンカはクモ糸を浴びせて拘束する。
引きずり上げてクモ光線!
吹っ飛ぶダイナマンだが、レッドはゴールデンスパークとドリームギャラクシーで反撃に転じる。
そしてロッドビームからスーパーダイナマイト!

じゃあビッグバン・プログレス。
こちらも噴煙を突っ切ってダイジュピター到着。
マッハ・モビル・ギャリーが発進しながら一発ずつ攻撃してグランドスラム。
さすが劇場版、フルバンクでグランドスラムだ。
クモシンカの機銃掃射にダイナナックルで反撃。
クモの巣に拘束されるが、ダイナフラッシュで焼き切る。
はいそろそろダイナミックジャンプ!
重力落とし決まって勝負あり。
本編も劇場版のSEそのまんま、ぐごごごご!

木田は弾に対抗して、空飛ぶジェットヘリ自転車を発明した。
5人の戦士は期待しつつ追いかける。
ジェット始動、すんごい加速に5人も子供たちも感心する。
しかし、浮揚しないまま木田の高笑いを残してちゅどーん!
けほけほの木田が現れた。
あれがほんとの発明おじさん…星川と南郷は吹き出す。
それでもめげない木田は、子供たちに自転車を押されて去っていく。
いい発明を期待しつつ、5人の戦士は木田たちを見送った。

空間の詳細
劇場版では2回、32話では1回発動する。
共通発動シーンは逃走シーンで、つづら折りをターンする時にスカートが翻って、サイドの部分がチラッと見える。男の子が被っているのでちょっと見づらい。
もう1回はパワーガン埋設シーンで、しゃがんだポーズで脚の隙間から白い三角形がチラ見できる。32話では直前でカットされているが、劇場版では見える。

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あるじのその他の分布地
・宇宙刑事シャイダー レギュラー・秋本ルミ(1984年)
・電撃戦隊チェンジマン#28「呪われたクレヨン」(1985年)
・超新星フラッシュマン レギュラー・時村博士の次女かおり(1986~87年)
・光戦隊マスクマン#19「妖怪! アナグマス」(1987年)