空間のあるじ
及川みどり(演・梶山純子)
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おおざっぱでもないあらすじ(中川順夫監督/黒沼健脚本)
夜の通信中、混信があったことに勇は気づく。
どうやら勇と吉村の交信も盗聴録音されているようだ。
勇むがオープンリールに録音した異音は何なのだろう?
一方、ブラックスターのオープンリールも「土曜日、図書館へ行け」と命令する。
第1話の弔い合戦とボスは意気込む。
だが、いざ実行となると、誰もが二の足を踏む。
ボスが発破をかけても、誰もが躊躇する。
そんな中、ブザーが鳴った。
埒が明かないので、ブラック博士自ら団員Bを指名する。
数式X132を盗み出せば一生遊んで暮らせるとボスは甘い汁をちらつかせる。
ブラック博士も、研究所の警備に手を売ってあることを告げる。
そこまで言われたらやるしかない。
さて研究所では…塙さんが夜食中だった。
佐藤さんと雑談している隙に、何者かが瓶牛乳の中に粉薬を…。
そうと知らず、塙さんは研究所の皆さんに感謝しつつ、薬入り瓶牛乳を受け取る。
塙さんは2本の瓶のうち1本を佐藤さんに譲る。
佐藤さんはすぐに飲んでしまった…2人とも薬を盛られてしまうことに…。
一方、部屋に戻った塙さんも、饅頭を喉に詰まらせたので、牛乳を飲んでしまう。

さて、勇はオープンリールを博士に聞かせた。
どこの言葉とも言いかねる外国語が繰り返し入っている。
一緒に聞いたみどりが興味を持つ。
奥さんにはさっぱり予想もつかない。
勇は試行錯誤の末に、この謎の言葉を解読したそうな。
リールを裏返して入れ替えて逆回転。
「土曜日、図書館へ行け」だった。
これで文面の解読は完了した。
しかし、手の込んだ割りに平凡な文言に隠された意味はわからなかった。
勇も単純に、受験勉強の気晴らしではないかと想像する。
そんなのんきな及川家と裏腹に、研究所には怪しい物影が迫っていた。
佐藤さんは厨房で突っ伏して寝入っていた。
賊が肩をゆすっても目覚めない。
塙さんも部屋で寝入っていた。
賊は塙さんの部屋にかかった図書室の鍵をそっと失敬していく。
図書室が開かれた。
カーテンをめくり、ねじ鍵が開かれる。
そんなこととは露知らず、及川家ではみどりがおやすみの時間を迎えていた。
勇は芦ノ湖近辺の「図書館」を気にする。
たかが行き先を示すためだけに逆回転まで…と勇は怪しみだした。
何か図書館で起こるのではないだろうか。
博士は近辺の町に大なり小なり存在することを話す。
ついでに研究所にも小さな図書室が…まさか。
博士も怪しみだした。
今日は土曜日、まさか研究所の図書室では。
博士は研究所に向かうことにし、勇は博士を送ることにした。

裏工作が完了し、団員は研究所に忍び込んだ。
夜なのに昼間のように明るい道を2決のスクーターが研究所に向かう。
一方、薬が切れた塙さんは目覚めた。
すぐに鍵がないことに気づく。
夜警を始めると、図書室から物音がした。
鍵が開いている。
そっと入ると、家捜し中の団員に出くわした。
団員がナイフを抜いても、塙さんは怖じずに身構える。
あっさり一突きをかわして腕を取り、ナイフを叩き落す。
窓から逃げ出す団員を引きずり戻し、カーテンの陰でわけのわからない格闘。
たまりかねた団員は廊下に飛び出した。
塙さんも追いかける。
外まで追いかけ、とっ捕まえる。
団員は渾身の突進を試みる。
しゃがんでかわした塙さんの頭上をすり抜け、団員は土手の下に転げ落ちていった。
一方、2ケツのスクーターはストールしてしまった。
急いで行きたい博士に答えるため、勇は笛を吹く。
博士にはお初の30000サイクル音の笛。
友達のことを紹介されても、博士は困惑するばかり。
さあて友達が潜む芦ノ湖に画面が移り、戻ると8823が立っていた。
勇はようやく8823の召還に自信を持てた。
8823は一度触れただけでスクーターの修理を完了した。
機械で充分な仕事だったらしい。
8823が運転して2人を送ることにした。

到着しても、まだ佐藤さんは眠らされていた。
博士が呼んでも目覚めない。
博士は図書室に向かう途中、廊下で塙さんに事情を聞いた。
図書室を確かめてみる。
塙さんは金庫と間違えて資料箪笥を漁っていたと考える。
もちろん数式X132なのだが、塙さんに知る由もない。
厨房で佐藤さんを預かっていた勇は、薬の包み紙を発見した。
博士は眠り薬とあっさり鑑定した。
博士はさらに手口も的確に見抜いた。
落ち着いた博士は8823への礼を考える。
変わった名に博士も8823に興味を持った。
一方、ブラックスターは怒りやら嘆き節やらでがっくし。
ボスはお払い箱になることを恐れだした。

さて翌朝。
勇は研究所の入口で手袋を拾う。
目覚めた佐藤さんに所員のものか尋ねてみた。
女物の手袋だと佐藤さんは言う。
女の所員は太田しかいない。
しかし、出てきた太田に尋ねても、太田の手袋ではないという。
佐藤さんは太田の手に手袋を当てて、サイズが同じだと確認した。
太田は強く否定して入っていった。
勇は太田を怪しみだす。
一方、ブラックスターは及川家の子供たちをユネスコ村に招待しようと投函した。
ユネスコ村で勇を消そうというわけだ。
招待の日は明後日…。
一方、帰宅中の勇の前に、地上人に化けた8823が現れる。
が、勇の会釈に反応せずに通り過ぎる。
呼び止めて礼を述べても、8823はつっけんどんに返す。
これは機械8823-5だった。
8823-5は無愛想に言ってしまった。
次の8823が現れた。
やっぱり一瞥しただけで去ってしまう機械8823-1だった。
またまた8823にこやかな登場。
どの機械か当ててみようとする勇に答えるのは、本物8823-0。
そりゃこの笑顔は本物でしょう。
そんな天丼を終えて、笛の合図を決めなおす。
笛1回なら機械、2回なら8823がやってくることにする。
それにしても、機械が人間そっくりなので、勇は8823が何者なのか興味を深める。
ひとつ付け足すなら、機械まで動員して8823は何をしようとしているのだろうか?

空間の詳細
謎解き終了シーンで空間発動。おやすみなさいの時間が来て立ち上がる瞬間、ミニの奥から古式ゆかしい白いもこもこが現れる。立ち上がった後も、右に見切れるまでもこもこがしっかり見えている。

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あるじのその他の分布地
・まぼろし探偵#劇場3「幽霊塔の大魔術団」(1960年)
この1960年に出演した当番組と映画2本のほかには出演記録が探せなかった。古すぎて追跡不能。