こんにちは!

立川水曜クラス講師のナナコです。


今回は、「スイミー」「フレデリック」で有名な絵本作家レオ・レオニの授業を行いました。




とくに「スイミー」は、絵本や小学2年生の教科書でも見たことがある方もいらっしゃるかと思います。

レオ・レオニのどこか温かみのある作風にも注目していければと思います。



  ​はじめに




まずは、レオ・レオニってどんなひと?というところから解説していきました。


レオ・レオニは1910年生まれのアメリカ、イタリアのイラストレーター・絵本作家です。

 



もともとはビジネス誌や風刺画など、ちょっと大人向けなイラストを描いてきたレオ・レオニですが、孫のために作った絵本「あおくんときいろちゃん」で絵本作家デビューをします。それからは、色鮮やかで温かみのある世界観の作品を数多く残してきました。


レオ・レオニの基本的な情報や少し違った一面も紹介していったら、次にレオ・レオニの作品で見られる特徴や技法について解説していきました。


  コラージュ



レオ・レオニはコラージュの技法を扱った作品でも有名ですよね!「フレデリック」の作品でもよく見られる表現だと思います。


コラージュとは、フランス語で「のりで貼り付ける」という意味を持ちます。

コラージュは、切りとった紙を、のりで貼り付けていき一枚の絵をつくる技法です。

簡単に言うと、「貼り絵」のことですね。



  モノタイプ



次にもうひとつの技法は、「モノタイプ」です。モノタイプの「モノ」はギリシャ語で「ただひとつの」という意味を持ちます。


モノタイプは、紙などの上に絵具をのせ、紙に絵を写しとる手法です。

ギリシャ語で「ただひとつの」という意味があるように、偶然の表現と効果を狙う版画の技法のため、まったく同じものを制作することはできません。



それでは、実際に生徒の皆さんにもモノタイプに挑戦してもらいました!



ツルツルした紙やアクリルなどに絵の具を乗せ、紙にスタンプしていきます。



皆さんモノタイプで色んな「味」のある絵を生み出していきました!👏筆では表現出来ない良さもありますよね!




モノタイプの技法に触れてもらったら、次はコラージュの技法を使って作品を制作してもらいます。




皆さんとても集中して制作しています!

モノタイプで作った絵をカットして、コラージュする生徒さんの姿も。複数の技法を併用することで面白い作品がどんどんできあがりますね!


それでは、最後に完成した皆さんの作品を見ていきましょう!


  完成



魚たちと可愛いらしいクラゲの作品!深みのある青の中にカラフルな岩やワカメがあることでより楽しい画面になりました。モノタイプで写した魚をカットし、コラージュ技法と併用して制作してくれました!素晴らしいです




こちらの生徒さんもコラージュとモノタイプの技法を両方使って制作してくれました!良い味出してます!!岩やワカメのスッキリしたラインも上手にカットして表現してくれました!色んなお魚がいて楽しくなる作品になりましたね




こちらはコラージュで森を表現した素敵な作品。色んなグリーンのペーパーを使っているのも良いですね!動物や細かくカットして模様を表現したイエローが素敵なアクセントに丘や木の奥行き感も出ていてナイスです!




こちらは、お菓子のおうちを表現してくれた作品。アポロチョコとクリスマスキャンディーでできた傘がとても可愛いです💓なんと、こちらの生徒さんは今回の授業で2作品も仕上げてくれました!もう1つの作品がこちら!




月夜を美しく表現してくれました!

ランダムの曲線や形が重なってハイセンスな仕上がりに!様々なグレーや寒色系のカラーの背景の中に、まん丸のイエローの月がアクセントになり、パッと輝いて見えますね素敵です!


それでは、今回はレオ・レオニの授業を行いました。少し変わった技法に挑戦してもらいましたが、皆さんモノタイプやコラージュの技法ならではの良さを引き出してくれたと思います!


次回は、SDGsに関するコマーシャルアートの授業を行います!


お楽しみに🐬


(ナナコ)