恐怖の舞台~ハムレットにはまった

女子高校生の物語

「教室は舞台だった。でもあてがわれた役は、

明らかに自分ではなかった。

だから私はハムレットになった。」

 

目次

登場人物

 

 

第3話 モテ男の恋

 

 

休み時間

 

モテ男 

トン子のやつ、俺と目もあわせないし、

ろくに口きいてくれないんだよな。席が近くなったのに。

 

演鶴子

トン子? 笑笑 あの子に恋愛とか無理でしょ。

陰キャだしね。 私付き合ってあげてもいいのよ。

 

モテ男

時々遠くから俺のこと見ているような気がするんだよな。

いや、見ている!!遠くからだと目が合うもんな。

 

プン子

ねえ、演鶴子とモテ男、付き合ってるのかな?

お似合いだよね。 

 

オペラ女 

オペラを歌いだす。 

演鶴子よー

(オペラ: 誰も眠ってはならぬ)

 

*****

 

ホームルーム

 

 

司会者 今年の合唱コンクールなんだけど、

ピアノ伴奏やりたい人いますか? 

 

瑠菜 

トン子、やったら ?

 

トン子

うっ、うん。やりたいけど

 

演鶴子

何よ!!私がやるのよ!! 

 

トン子 

うっうん、お願いします。 

 

 

司会者

伴奏は、演鶴子で。

 

瑠菜 

なんで遠慮しちやったの? 

 

トン子 うっうん、だってなんか 悪いかなって。

私もそんなに自信ないし…

 

演鶴子 何よ!!まるで私のために??最悪よね!!

 

*****

 

お昼休み、 トン子は教室の電子ピアノで、

ショパンを楽しく得意気に弾く。

 

瑠菜

さすがじゃん

 

トン子 

いや、なかなか上手く弾けないな 笑笑

 

 

演鶴子

そうね、ちょっと速く弾けるからって、上手い訳じゃないわ!!

 

合唱曲の楽譜の束をもってくる

ピアノを、トン子と交代して

合唱曲をの伴奏を弾きはじめる

 

ほら、皆

 

皆歌う

 

演鶴子は 

涙をうっすらうかべる。

 

オペラ女は 

感動して感極まり、オペラを歌いだす。

 

瑠菜とトン子はキョトンとするが、

トイレにでも行こう、といって、はしゃぎながら教室からでていく。

 

演鶴子 

何よ、あの人たち!!

 

 

*****

 

次の休み時間

 

プン子

演鶴子ってね、いつもたくさん合唱曲の譜面持ち歩いてるんだって。

いつでも皆に色んな曲歌って貰えるようにね。

偉いよね

 

トン子 

うっ、うん。そうだね。 

 

トン子の頭のなかは、

自分が好きなショパンの曲がながれていて、

上の空。

 

 

トン子は、子犬のワルツを弾いている自分を想像している。

 

(心の中)

実際には、途中で躓くことも多いが、

想像のなかでは、軽やかにひきこなしている。 

ああ、ショパンが上手くひけたら、幸せだな

 

チャイムがなって、授業はじまる。

トン子はあくびをして、机に突っ伏して寝てしまう。 

 

男子 1

トン子って、可愛いけどさ、 

何考えてるかわからないよな。

 

男子2

可愛いか?笑笑

 

男子3

いつも寝てるしな

あー、また寝てる 

 

モテ男

 笑笑

 

 

 

 

この物語はフィクションです。登場人物は全て架空の人物です

無断転載などは禁止します。

内容は随時変更する場合があります。

 

 

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